AI-901の対策は、今日から始めて問題ありません。AI-900はすでに2026年6月30日で受験できなくなっていて、Azure AI Fundamentals認定を取る道はAI-901だけ。待つ理由になるものは残っていません。
迷う余地があるのは「いつ受けるか」のほうです。受験日を先に決めて、そこから逆算して勉強の開始日を置くと、ぶれずに進められます。この記事では逆算の手順と、AI-900の教材をすでに持っている人の移行の進め方を説明します。
AI-900の廃止スケジュールを時系列で見る
AI-900からAI-901への切り替えは、次の3つの出来事で進みました。
- 2026年4月21日:AI-901のベータ提供が始まった
- 2026年6月30日:AI-900が受験終了になった
- 2026年8月時点:AI-901の公式ページで、日本語を含む13言語が確認できた
認定資格の名前は「Azure AI Fundamentals」のまま変わりません。AI-901に合格すれば、AI-900時代と同じ認定を取れます。切り替えの細かい経緯は、AI-900廃止は2026年6月30日、後継AI-901に書きました。
提供開始当初は英語のみ。日本語で受けられるようになった経緯はAI-901は日本語で受けられる?で確認できます。
AI-901の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
廃止が終わった今、逆算の起点は受験日になる
AI-900の廃止日までに駆け込む必要は、もうありません。逆算の起点は、自分で決める受験日です。
受験日の決め方は、次の2つの条件から考えると簡単です。
- 認定をいつまでに履歴書やプロフィールに載せたいか
- 週にどれだけ勉強に時間を取れるか
たとえば「12月中に認定を載せたい」なら、受験日は12月上旬に置きます。そこから逆に数えて、勉強の開始日を決めます。
勉強時間の目安
AI-901は新しい試験なので、勉強時間の相場はまだ定まっていません。旧AI-900の目安は15〜40時間程度。AI-901はMicrosoft Foundryでの実装が過半を占めます。AIにはじめて触れる人は、それより少し多めに見込むと余裕が出ます。
仮に合計30時間なら、週5時間で6週間、週10時間で3週間。この計算は目安なので、自分の経験に合わせて増減してください。
受験日から逆算する3つの区切り
勉強の期間は、次の3つに分けると進めやすくなります。
- 全体像をつかむ期間(全体の約3割)
- 問題演習を回す期間(全体の約5割)
- 仕上げと本番準備の期間(全体の約2割)
6週間の計画なら、最初の2週間弱で全体像をつかみます。その後の3週間は問題演習。最後の1週間強には、間違えた問題の見直しと、申し込みや当日の準備を入れます。
全体像をつかむ期間
Microsoft Learnの無料ラーニングパスを読み、AI-901の出題範囲2領域を確認します。配点は次のとおりです。
- 「AIの概念と機能を特定する」:40〜45%
- 「Microsoft Foundryを使用したAIソリューションの実装」:55〜60%
実装領域のほうが配点が大きいので、時間も多めに配ってください。出題範囲の詳細はAI-901とは?AI-900廃止後の試験範囲に書きました。
問題演習を回す期間
問われる中心は、「この要件なら、どの機能とどの手順を選ぶか」の判断。問題を解いたら、解説でFoundryの構成要素の役割を確認。この往復を繰り返すうちに、用語が頭に残ります。
勉強法の全体像はAI-901の勉強法に書きました。参考書の有無が気になる人はAI-901の参考書はもう出ている?も読んでください。
仕上げと本番準備の期間
Microsoft公式の練習問題(Practice Assessment)は、AI Skills Navigatorで公開中。サインインが必要。模試形式の問題で知識を固めてから、公式の練習問題で本番の出題感覚を確かめる順番が向いています。
申し込みの手順:AI-103・AI-901の申し込み手順と試験日で確認できます。
AI-900の教材を持っている人の移行の進め方
AI-900の参考書や問題集を買い済みの人は、それを捨てる必要はありません。ただし中身をそのまま使えるわけではないため、使える部分と足りない部分を分けて考えましょう。
使えるのは、次の領域です。
- 責任あるAIの6原則(AI-901でも引き続き出題されます)
- 生成AIやテキスト分析、画像、音声といったAIワークロードの基本的な考え方
足りなくなるのは、次の領域です。
- Microsoft FoundryでのモデルのデプロイとAIエージェントの作成
- Content Understandingによる文書・画像・音声からの情報抽出
- Pythonコードの読み方、REST API・SDK・CLIの基礎知識
反対に、AI-900で出題されていた機械学習の基礎理論(回帰・分類・クラスタリング)やAzure Machine Learningのツール群は、AI-901の範囲から外れました。この部分への時間配分は最小限。次の順番で進めると無駄がありません。
移行の手順は次の順番が現実的です。
- 手持ちの教材で「責任あるAI」と「AIの基本概念」を軽く復習する
- AI-901の学習ガイドで、新しく入った項目に印を付ける
- 印を付けた項目を中心に、新しい問題で演習する
2つの試験の違いを項目ごとに比べたい人は、AI-900とAI-901の違いは?廃止日と変更点が役に立ちます。
開始を遅らせたほうがいいケースはあるか
大きく遅らせたほうがよい場面は、ほとんどありません。ただし、次の2つは判断の材料になります。
- Pythonの構文にまったく触れたことがなく、先に基礎を学びたい場合は、Pythonの入門を1〜2週間先に置く
- 日本語版の試験内容が更新される時期に当たる場合は、公式ページで最新の範囲を確認してから始める(英語版の更新がローカライズ版に反映されるまで、公式の目安は約8週間)
どちらも、準備を先に済ませてから本編に入る考え方。
資格道場でAI-901の演習ができます
資格道場では、AI-901(旧AI-900の問題集を新試験に対応させたもの)の問題集を用意しています。Foundryでの実装領域は、配点比率どおりの収録。演習の期間に使うと、解説の読み込みと問題の往復がしやすくなります。入り口はAI-901の問題集ページです。
よくある質問
Q. AI-900に合格済みなら、AI-901を受け直す必要はありますか。
受け直しは不要。Fundamentals認定に有効期限はないので、AI-900で取った認定はそのまま残ります。AI-901が要るのは、これから新しく認定を取る人だけ。細かい扱いはMicrosoft公式の認定ページで確認してください。
Q. AI-901の受験料はいくらですか。
金額は受験する国と地域ごと。正しい額は申し込み画面に出るので、先に公式サイトを見ておくと確実でしょう。改定されることもあるため、数字は都度確認。
Q. AI-901の合格ラインは何点ですか。
合格ラインは700点(1,000点満点のスケールスコア)。問題の難しさに応じて換算した点数なので、正答率70%とは限りません。問題数と試験時間は、公式サイトで要確認の項目でした。申し込みの前に、公式ページを見ておきましょう。
Q. AI-901は日本語で受験できますか。
日本語での受験は可能。2026年8月時点の公式試験ページには、日本語を含む13言語と記載。提供当初は英語のみだったため、古い記事とは食い違うことがあります。
Q. 練習問題は公式にありますか。
公式の練習問題は用意済み。Microsoftの公式練習問題(Practice Assessment)が、AI Skills Navigatorで公開されています。サインインが必要。受験前に実力を測る最後の確認として使えます。
Microsoft、Azureは米国Microsoft Corporationの商標です。本教材は公式の学習ガイドの内容を基に作成しました。