AI-900は「AIを説明する」、AI-901は「Foundryで実装する」
Microsoftの公式情報によると、試験 AI-900 は2026年6月30日で廃止されました。締め切りの時刻は、米国中部時間の23:59です。この試験は、入門資格 Azure AI Fundamentals にひもづいていました。後継として AI-901 に移行します。認定の名称(Azure AI Fundamentals)は変わりません。変わるのは、試験番号と中身です。
ひとことで言えば、両者の違いはこうなります。
- AI-900:Azure の各AIサービス(Vision・Language・Speech など)と機械学習・生成AIの概念を "説明できる" かを問う、コード不要の入門
- AI-901:Microsoft Foundry を土台に、生成AI・エージェント・音声・ビジョン・情報抽出を "実装できる" かを問う入門
軸は「AIを説明する」から「Foundryで作る」へ動きました。これがAI-900からAI-901への一番大きな変化です。
AI-901の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
基本情報を比較
| AI-900(廃止) | AI-901(現行) | |
|---|---|---|
| 認定資格 | Azure AI Fundamentals | Azure AI Fundamentals(同じ) |
| レベル | 入門(Fundamentals) | 入門(Fundamentals) |
| 合格点 | 700 | 700 |
| 中心テーマ | AIサービス・概念の理解 | Microsoft Foundryでの実装 |
| コード | 基本的に不要 | Python前提 |
| 状態 | 2026年6月30日で廃止 | 現行(日本語で受験できます ※2026年8月確認・提供当初は英語のみ) |
廃止・移行のスケジュール
- AI-900 廃止:2026年6月30日 23:59(米国中部時間)。この日を過ぎると新規受験ができません
- AI-901:現行試験(スキルは2026年4月15日時点で公開)
- すでに取得済みのAI-900認定は失効しません。Fundamentalsには有効期限がないからです。詳しくはAI-900の廃止はいつ?AI-901への移行へ
試験範囲(スキル)の違い
AI-900:5つのワークロードを「説明する」構成
AI-900が扱ったのは、5つの領域でした。AIワークロードと責任あるAI、機械学習の基本原則、コンピュータービジョン、自然言語処理、生成AIです。問われたのは、用語と概念のレベルです。「説明できる/識別できる」かどうかが焦点でした。手を動かすコーディングは、前提とされていません。
AI-901:2ドメインに集約し、過半が「実装」
AI-901は公式(2026年4月15日時点)で、次の2ドメインに整理されています。
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| AIの概念と機能を特定する | 40〜45% |
| Microsoft Foundry を使って実装する | 55〜60% |
最大の変化は、配点の振り方です。過半(55〜60%)が「Foundryでの実装」に振られました。Foundryポータルでのモデルデプロイが出ます。Foundry SDKでのチャットクライアント作成も出ます。シングルエージェントの構築も範囲です。Content Understanding による情報抽出も入りました。「読んで覚える」だけでは届かない実装系のスキルが中心になります。AI-901の範囲は、AI-901とは?試験範囲・配点・変更点で詳しく説明しています。
対象者・前提スキルの違い
最大の差:Pythonが前提に
地味な変更に見えます。それでも、影響は小さくありません。AI-900は基本的にコード不要の入門でした。AI-901の公式オーディエンスプロファイルには「Pythonのコーディング構文とプログラミング技術の知識」が明記されています。「入門だが、コードを読み書きする」資格に変わりました。
求められる理解の変化
- AI-900:AIの種類や責任あるAIの考え方を知っている
- AI-901:Foundry上で生成AIアプリやエージェントを動かせる
役割の言葉そのものに、「Microsoft Foundry」と「実装」が入りました。ここに試験の方向性が出ています。
難易度はどう変わる?(現時点での見立て)
合格点(700)は変わりません。試験レベル(Fundamentals)も同じです。変わるのは、次の2点になります。
- 実装ドメインが過半(55〜60%)を占め、概念暗記だけでなくFoundryでの実装イメージが必要
- Pythonの基礎が前提に加わった
体感の難易度は「用語暗記中心」から「実装も問われる」へ一段上がりました。AIアプリを実際に触っている方ほど、有利になる構成です。
※難易度は受験者の経験によって変わります。ここでお伝えしているのは、公式の試験範囲から読み取れる傾向です。
結局、AI-900とAI-901のどちらを受けるべきか
AI-900は2026年6月30日で廃止されました。新規受験はできません。これから受けるなら、選択肢はAI-901だけです。AI-901の参考書や公式教材がどこまで出ているかも、別の記事にまとめました。詳しくはAI-901の参考書はもう出ている?をご覧ください。
- すでにAI-900の認定を持っている方:認定は失効しないため、そのまま有効
- これから学び始める方/生成AI・エージェントまで身につけたい方:AI-901を狙う
- 内容の最新性を重視する方:後継のAI-901が今後の主流(Foundry・生成AI)に沿う
廃止までの経緯と、取得済み認定の扱いも記事にしました。AI-900の廃止はいつ?いま受けるべきかにまとめています。
よくある質問
Q. AI-900とAI-901、認定名は変わる?
認定名は変わりません。どちらも「Azure AI Fundamentals」で同じです。試験番号と出題内容が刷新される、という移行になります。
Q. AI-900とAI-901の一番の違いは?
AI-900が問うたのは、Azureの各AIサービスや機械学習・生成AIの概念を「説明できる」かどうかでした。コードは不要の入門です。AI-901が問うのは「実装できる」かどうかになります。Microsoft Foundryを土台に、生成AI・エージェント・音声・ビジョン・情報抽出を扱う入門へ変わりました。
Q. AI-901ではコードが必要になる?
必要です。AI-901の公式オーディエンスプロファイルには、「Pythonのコーディング構文とプログラミング技術の知識」が明記されています。AI-900は基本的にコード不要でした。AI-901は入門でありながら、コードを読み書きする前提に変わりました。
Q. すでに持っているAI-900の認定はどうなる?
失効しません。AI-900は2026年6月30日で廃止されました。それでも、Fundamentalsレベルの認定には有効期限がありません。すでに取得済みの認定は、そのまま有効です。
AI-900とAI-901の違いを4行で
- AI-900は2026年6月30日に廃止、後継はAI-901(認定名は同じAzure AI Fundamentals)
- 最大の違いは「AIサービス・概念の説明」から「Foundry上の実装」への軸の移動
- 実装ドメインが過半(55〜60%)、想定言語にPythonが追加
- 取得済みのAI-900は失効しない。これから受けるならAI-901
AI-901の出題範囲に沿って演習したい方もいます。その場合は資格道場のAI-901問題集もご活用ください。
あわせて狙いたいAzure入門資格
AI-900とAI-901の違いがわかったら、次の一手が見えます。同じ入門レベルの兄弟資格も、効率よく狙えます。
- AZ-900(Azure Fundamentals):クラウドとAzureの全体像。Azure入門の王道
- DP-900(Azure Data Fundamentals):データやデータベースの基礎
- 中級(AIエンジニア)へ進むなら AI-102→AI-103への移行 も
資格道場では、いずれも全問オリジナル・公式範囲準拠の問題集を用意しています。各資格、1回分は無料でお試しいただけます。
参考(Microsoft公式・一次情報)
- AI-901 公式スタディガイド(2ドメイン配点・Python前提・合格点700)
- Exam AI-901: Microsoft Azure AI Fundamentals(現行試験ページ)
- Exam AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentals(廃止日 2026-06-30)
※ この記事は、2026年6月16日時点のMicrosoft公式情報をもとに作成しました。対応言語などは2026年8月に更新しています。試験仕様や日程は改定されることがあります。お申し込みの前に、公式サイトで最新情報をご確認ください。