結論:勉強時間は「科目Aに寄せて」使う
応用情報技術者試験(AP)の勉強時間は、一般に 200〜500時間、期間にして3〜9か月程度 と言われることが多い試験です。幅がとても広いのは、出発点によって必要な時間が大きく変わるためです。基本情報技術者試験(FE)の合格者や実務経験のある方であれば200時間前後で合格する例が多く、情報処理技術者試験がはじめての方は500時間程度を見込む声もあります。公式に定められた基準ではないので、あくまで目安として扱ってください。
そのうえで、限られた時間をどこに置くかには明確な答えがあります。科目Aを先に、厚く固めることです。 理由は配点ではなく、採点の順番にあります。
応用情報は多段階選抜方式を採っています。科目Aが基準点に届かなかった場合、科目Bは採点されずに不合格となります。つまり科目Bをどれだけ仕上げても、科目Aで基準に届かなければ答案は開かれません。勉強時間の配分を考えるとき、この一点は配点表よりも先に効いてきます。
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試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | 応用情報技術者試験(AP) |
| 運営 | 経済産業省・独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
| 出題形式 | 科目A(多肢選択式)・科目B(記述式)の2科目に合格が必要(2026年度からCBT方式) |
| 科目A | 80問・150分 |
| 科目B | 11問中5問を解答・150分(「情報セキュリティ」1問は必須、残り10問から4問を選択) |
| 合格ライン | 科目A・科目Bともに100点満点中60点以上(素点方式) |
| 受験料 | 7,500円(税込) ※2026年7月時点 |
| 実施方式 | 2026年度からCBT方式(全国のテストセンター)。前期(2026年11月頃)・後期(2027年2月頃)の年2回実施予定 |
受験料・試験仕様は改定されることがあります。お申し込みの前に必ずIPA公式サイトで最新情報をご確認ください。
科目Aの配点 ── テクノロジ系が約62%
科目Aの80問は、3つの系統に分かれています。
| 系統 | 出題数の目安 |
|---|---|
| テクノロジ系(基礎理論・アルゴリズム・コンピュータ構成要素・データベース・ネットワーク・セキュリティ・システム開発技術など) | 約62%(80問中50問) |
| マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査) | 約13%(80問中10問) |
| ストラテジ系(システム戦略・経営戦略・技術戦略・ビジネスインダストリ・企業と法務) | 25%(80問中20問) |
テクノロジ系だけで6割超を占めます。ここを落とすと、他の系統をどれだけ拾っても60点には届きません。
一方で、マネジメント系とストラテジ系を足すと3割強あります。「テクノロジ系だけやれば通る」という配分ではないことも、同じ表から読み取れます。テクノロジ系を主軸に置きつつ、残り2系統に穴を作らない。これが科目Aの現実的な作戦です。
なお、この出題数の内訳はIPA公式シラバスの出題範囲に基づく区分です。長年変わっていない構成として広く共有されているものですが、内訳の数値そのものを明記した公式ページのテキストは確認できていません。目安としてお使いください。
200〜500時間を、どう割り振るか
時間そのものより、順番のほうが結果を左右します。次の3段で考えると迷いにくくなります。
第1段:テクノロジ系の土台(全体の半分前後)
基礎理論・コンピュータ構成要素・データベース・ネットワーク・セキュリティ。ここは用語を覚えるだけでは足りず、「なぜそうなるか」が問われます。計算問題(稼働率、待ち行列、サブネット、正規化など)は手を動かした回数がそのまま点になる分野なので、早い段階から演習に入るほうが伸びます。
第2段:マネジメント系・ストラテジ系(全体の2〜3割)
出題数は合わせて30問ほどですが、用語の言い回しがそのまま問われる素直な問題が多く、短期間でも伸ばしやすいのがこの2系統の特徴です。テクノロジ系で稼ぎきれない分をここで補うと、60点までの距離が一気に縮まります。時間対効果でいえば、むしろ後回しにしすぎるほうが損です。
第3段:科目Bの選択練習(残り)
科目Bは11問中5問を選んで解く形式で、「情報セキュリティ」1問が必須、残り10問から4問を選びます。どの分野なら安定して得点できるかを早めに把握しておくと、本番で選択に迷う時間がなくなります。ただし第1段・第2段が済む前に科目Bへ深入りすると、科目Aで止まって答案が開かれないという最悪の形になりかねません。順番は守ってください。
仕上げ方 ── 科目Aを7〜8割で安定させる
科目Aの合格ラインは100点満点中60点です。ただし本番で60点ちょうどを狙う設計は危険です。模試形式の演習で正答率を安定して7〜8割に乗せておくと、当日の体調や苦手分野の偏りを吸収できます。これは同時に、科目Bを採点対象に載せるための土台でもあります。
復習のときは、正答率だけでなく「間違えた設問がどの系統だったか」を記録してください。テクノロジ系で落としているのか、ストラテジ系の用語で落としているのかで、次に開く教材がまったく変わります。
よくある質問
Q. 応用情報の勉強時間は本当に200〜500時間必要ですか?
一般的な目安としてそのくらいの幅が語られることが多い、という位置づけです。IPAが公式に定めた基準ではありません。FE合格者や実務経験者は200時間前後、情報処理技術者試験がはじめての方は500時間程度を見込む声が多い、という分布だと考えてください。
Q. 科目Aと科目B、どちらから勉強すべきですか?
科目Aからです。応用情報は多段階選抜方式のため、科目Aが基準に満たない場合は科目Bが採点されずに不合格となります。科目Bをどれだけ仕上げても、科目Aで止まれば答案は開かれません。
Q. 科目Aは何割取れば合格ですか?
100点満点中60点以上です(素点方式)。科目Bも同じく100点満点中60点以上で、両方の基準を満たして合格となります。
Q. 2026年度からのCBT移行で、勉強のしかたは変わりますか?
IPAの公式発表によれば、出題形式・出題数・試験時間・採点方式・合格基準そのものは変更されません。呼称が「午前」→「科目A」、「午後」→「科目B」に変わり、実施方式が紙からCBTに変わります。学習内容の設計を組み直す必要はありません。
Q. 受験料はいくらですか?
7,500円(税込)です(2026年7月時点)。改定されることがあるため、お申し込み前にIPA公式サイトでご確認ください。
まとめ
- 勉強時間の目安は200〜500時間・3〜9か月(公式基準ではなく一般的な目安)
- 科目Aは80問・150分、科目Bは11問中5問・150分、合格ラインはどちらも100点満点中60点以上
- 科目Aが基準に届かないと科目Bは採点されない(多段階選抜方式)。だから時間は科目Aに寄せる
- 科目Aの配点はテクノロジ系が約62%(80問中50問)。ただしマネジメント系・ストラテジ系で3割強あり、穴は作れない
- 仕上げは科目Aの正答率を7〜8割で安定させることを基準にする
資格道場の使い方
科目Aは、知識の抜けを演習で炙り出す進め方が向いています。資格道場では応用情報技術者試験の科目A(多肢選択式)に対応したオリジナル問題集を、本番CBT準拠の形式で用意しています。
- 1問ずつ正誤と解説を確認できます。解説は要点だけに絞っています
- 第1回の模試は無料の会員登録ですぐ解けます ── 手触りを確かめてから決めてください
- 第2回以降は買い切りで、月額の課金はありません。内容を改定した場合も追加料金なしでそのまま使えます
なお、科目B(記述式)の対策は問題集に含まれません。科目Bは別途、過去問等での対策をおすすめします。
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- 応用情報技術者試験が2026年度からCBTに変わる ── 何が変わり、何が変わらないか
- 応用情報 科目Bの選択問題をどう選ぶか
- 基本情報技術者 科目Aの対策法
参考(一次情報)
- IPA 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験(試験要綱・シラバス・実施方式)
※ 本記事は2026年7月時点のIPA公式情報をもとに作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。