経済産業省(IPA)・Level 4

試験情報

サムネイルの Level は資格自体の難易度です(Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関))。

応用情報 科目A・科目BがCBTに|2026年度の変更点

呼び方と受け方は変わる、中身は変わらない

2026年度(令和8年度)から、応用情報技術者試験(AP)は実施方式が変わります。紙の試験からCBT方式への移行です。あわせて区分の呼称も変わります。「午前」は科目Aに、「午後」は科目Bになりました。高度試験を含めたCBT化の範囲と、学習計画への影響も記事にしています。詳しくは応用情報・高度試験のCBT化はいつから?をご覧ください。

この記事は制度変更の事実関係だけを扱います。科目Bの記述対策は科目Bの記述対策、勉強時間と学習の進め方は勉強時間の記事をご覧ください。

ここで多くの方が不安に思うのは、「範囲や難易度も変わるのか」という点です。IPAの公式発表によれば、出題形式・出題数・試験時間・採点方式・合格基準そのものは変更されません。

変わるのは「どこで、どうやって受けるか」と「何と呼ぶか」です。「何を、どれだけ勉強するか」は変わりません。すでに学習を始めている方が、計画を組み直す必要はありません。

応用情報技術者の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)

変わること・変わらないことの一覧

項目 2025年度まで 2026年度から
実施方式 紙(マークシート・記述) CBT方式(全国のテストセンター)
区分の呼称 午前/午後 科目A/科目B
科目A(旧・午前)の出題数・時間 80問・150分 80問・150分(変更なし)
科目B(旧・午後)の出題数・時間 11問中5問を解答・150分 11問中5問を解答・150分(変更なし)
出題形式 科目A=多肢選択式/科目B=記述式 同じ(変更なし)
合格ライン 科目A・科目Bともに100点満点中60点以上 同じ(変更なし)
採点方式 素点方式・多段階選抜方式 同じ(変更なし)
受験料 ── 7,500円(税込) ※2026年8月時点

科目Bは「情報セキュリティ」1問が必須です。残り10問から4問を選択します。この選択制も変わりません。

実施時期:年2回のまま、前期・後期

2026年度は、前期・後期の年2回の実施です。CBT方式へ移行しても、随時受験できる通年実施にはなりません。同じCBTでも、基本情報技術者試験(FE)とは違います。FEのように通年で好きな日に受けられる形式ではありません。

もうひとつ、紙の時代との大きな違いがあります。従来は午前と午後を同じ日に受けました。CBTでは科目A試験と科目B試験を、それぞれ別の日程枠で受験します(申し込みは科目A・B一括です)。IPA公表の2026年度日程は次のとおりです。

科目A試験 科目B試験
前期 2026年10月28日〜11月10日 2026年11月24日〜12月6日
後期 2027年2月6日〜2月19日 2027年3月3日〜3月15日

各期間の中から、希望の日時と会場を選びます(前期の申込受付は2026年10月6日〜11月7日)。日程は変更されることがあります。お申し込みの際は、IPA公式サイトで最新の案内をご確認ください。

受験計画を立てるときの要点は1つ。「CBT=いつでも受けられる」と読み替えないことです。前期・後期それぞれに申込期間があります。学習計画は従来どおり、「試験日から逆算する」形で組んでください。

現行制度でのAPは、2026年度が最後になる予定

CBT移行と同じくらい、受験計画に効く発表があります。IPAは、現行の試験制度を2026年度の試験実施をもって終了すると公表しました。2027年度から新試験制度へ移行する予定です。

新制度では、応用情報技術者試験と高度試験を大くくり化します。そのうえで内容を再編し、3つの試験区分を設ける計画が示されています。「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の3つです(名称はいずれも検討段階の仮称です)。いまの形での応用情報技術者試験を受けられるのは、2026年度の前期・後期が最後になる見込みです。

情報処理技術者試験の合格に、有効期限はありません。取得済みのAPや今年度取得したAPの合格が、新制度への移行で無効になるという発表もありません。一方、新試験制度の詳細は、IPAから順次公表される段階です。区分の正式名称や、現行試験合格者の扱いなどがこれにあたります。確定した情報は、公式の発表でご確認ください。

多段階選抜方式は据え置き、ここが学習順を決める

CBT移行後も、応用情報は多段階選抜方式のままでした。科目Aが基準点に届かなかった場合、科目Bは採点されずに不合格となります。

これは学習の順番を一意に決めてしまう仕様です。科目Bの記述対策をどれだけ積んでも、科目Aで基準に届かなければ答案は開かれません。移行の話題に気を取られて、この構造を見落とさないでください。

科目Aの配点は次のとおりです。

系統 出題数の目安
テクノロジ系 約62%(80問中50問)
マネジメント系 約13%(80問中10問)
ストラテジ系 25%(80問中20問)

テクノロジ系が6割超を占めます。それでも、残り2系統を合わせると3割強あります。どこか一つを捨てる設計にはなっていません。

この内訳は、IPA公式シラバスの出題範囲に基づく区分です。長年変わらない構成として、広く共有されています。ただし、内訳の数値そのものを明記した公式ページのテキストは確認できていません。目安としてお使いください。

CBTになって実務的に変わる3点

出題内容は変わりません。それでも、受験体験としては次の3点が実際に変わります。

1. 会場と日程の選び方 全国のテストセンターでの実施になります。前期・後期それぞれの実施期間の中から、希望の日時と会場を選んで申し込みます。

2. 解答の操作 画面上での操作になります。紙のように問題冊子へ直接書き込みながら解く、という進め方はできません。計算過程やトレースは、配布される用紙などに書きます。手元でメモを取りながら解く癖がある方は、画面と手元を往復する形に慣れておくと当日落ち着けます。

3. 見直しのしかた 紙であれば、全体をめくって俯瞰できました。CBTでは、画面の中で移動します。あとで見直したい設問にフラグを立てて進む、という進め方に慣れておくと時間配分が安定します。

いずれも、普段の演習を画面上で行っておけば自然に慣れる範囲でした。仕上げの段階では、演習の形を切り替えてください。紙に印刷した問題から、画面で解く形式へ移しておくと安心です。

よくある質問

Q. 2026年度から出題範囲は変わりますか?

IPAの公式発表によれば、出題形式・出題数・試験時間・採点方式・合格基準そのものは変更されません。変わるのは実施方式(紙→CBT)と、区分の呼称(午前・午後→科目A・科目B)です。

Q. 「科目A」「科目B」は「午前」「午後」と同じものですか?

同じものです。科目Aが旧・午前試験(多肢選択式・80問・150分)にあたります。科目Bが旧・午後試験(記述式・11問中5問を解答・150分)にあたります。

Q. CBTになったら、いつでも受けられますか?

受けられません。2026年度は年2回の実施です。前期は科目A試験が2026年10月28日〜11月10日、科目B試験が11月24日〜12月6日です。後期は科目A試験が2027年2月6日〜2月19日、科目B試験が3月3日〜3月15日になります。CBT方式ではありますが、通年で随時受験できる形式ではありません。

Q. 科目Aと科目Bは同じ日に受けるのですか?

別の日に受けます。CBT移行後は、科目A試験と科目B試験をそれぞれ別の日程枠で受験します。申し込みは科目A・B一括で、各期間の中から希望の日時と会場を選びます。

Q. 2027年度以降、応用情報技術者試験はどうなりますか?

IPAは、現行の試験制度を2026年度の試験実施をもって終了すると公表しました。2027年度からは新試験制度へ移行する予定です。新制度では、応用情報技術者試験と高度試験を大くくり化して再編する計画が示されています(詳細は検討・公表の途上です)。現行の形でのAPを受けられるのは2026年度が最後の見込みです。受験を予定している方は、前期・後期の日程で計画を立ててください。

Q. 科目Aで基準点を取れないと、どうなりますか?

科目Bは採点されず、不合格となります(多段階選抜方式)。この仕組みはCBT移行後も変わりません。学習の順番は科目Aが先です。

Q. 受験料はいくらですか?

7,500円(税込)です(2026年8月時点)。改定されることがあります。お申し込み前に、IPA公式サイトでご確認ください。

2026年度のAPで押さえる6点

  • 2026年度からCBT方式へ移行し、呼称は「午前」→科目A、「午後」→科目Bへ
  • 出題形式・出題数・試験時間・採点方式・合格基準は変更なし(IPA公式発表)
  • 科目A=80問・150分、科目B=11問中5問・150分、合格ラインは両科目とも100点満点中60点以上
  • 実施は前期・後期の年2回。CBTでも通年随時ではなく、科目Aと科目Bは別の日程枠で受験する
  • 多段階選抜方式は据え置き。科目Aが基準に届かなければ科目Bは採点されない
  • IPAは現行制度を2026年度で終了し、2027年度から新試験制度へ移行する予定と公表。現行の形でのAPは2026年度が最後の見込み

資格道場の使い方

出題内容が変わらない以上、CBT移行でやることが増えるわけではありません。変わるのは「画面で解く」という一点です。仕上げの演習を画面上でやっておけば、それで足ります。

資格道場では、応用情報技術者試験の科目A(多肢選択式)に対応したオリジナル問題集を用意しています。形式は本番CBT準拠。

  • 1問ずつ正誤と解説を確認できます。解説は要点だけに絞りました
  • 会員登録もログインもなしで50問を解けます
  • 第2回以降は買い切りで、月額の課金はありません。内容を改定した場合も追加料金なしでそのまま使えます

科目B(記述式)の演習も収録しています(2026年8月追加)。令和7年度春期 午後の全11問を、出典明記で掲載しました。本試験と同じ問1必須+4問選択の構成です。観点別の採点基準つきで解けます(第1セットは無料の会員登録で利用可)。詳しくは科目Bの記述対策へ。

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参考(一次情報)

※ この記事は、2026年8月時点のIPA公式情報をもとに作成しました。実施時期・試験仕様・受験料・新試験制度の内容は変更されることがあります。お申し込みの前に、公式サイトで最新情報をご確認ください。