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経済産業省(IPA)・Level 4

試験情報

サムネイルの Level は資格自体の難易度です(Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関))。

応用情報 科目B(午後)の記述対策 ── 書いて自己採点するまで回す

結論:科目Bは「読んで分かった」で止めると落ちます

応用情報技術者試験(AP)の午後は、令和8年度(2026年度)から「科目B」という呼称になります。変わるのは名前と実施方式(紙からCBTへ)だけで、出題形式・出題数・試験時間・採点方式・合格基準は変わりません(IPA公表)。

この科目でいちばん多い失敗は、過去問を読んで解答例を見て「なるほど」で終わらせることです。記述式は、分かっていることを日本語にして初めて点になります。読んで納得できる状態と、白紙から30〜40字で書ける状態のあいだには、はっきりした距離があります。

だから対策の形は決まります。書く → 自己採点する → 足りなかった理由を言葉にする。ここまでを1問ごとに回すことです。

応用情報技術者の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)

科目B(旧・午後)の基本情報

項目 内容
呼称 令和8年度(2026年度)から「科目B」(それ以前は「午後」)
出題数 11問中5問を解答(問1「情報セキュリティ」必須+問2〜11から4問選択)
試験時間 150分
出題形式 記述式
合格ライン 100点満点中60点以上(素点方式)
実施方式 令和8年度(2026年度)からCBT方式。前期(2026年11月頃)・後期(2027年2月頃)の年2回実施予定

呼称と実施方式が変わっても、過去の午後問題はそのまま科目Bの教材として使えます。出題形式が変わらないためです。制度変更の全体像はCBT移行のまとめ記事をご覧ください。

なお応用情報は多段階選抜方式で、科目Aが基準点に満たない場合、科目Bは採点されずに不合格となります。科目Bをどれだけ仕上げても、科目Aで止まれば答案は開かれません。順番は科目Aが先です(配分は勉強時間の記事へ)。

科目B対策でつまずく4つのポイント

1. 「どの4問を選ぶか」が得点を左右する

10問から4問を選ぶということは、同じ実力でも選び方で点が変わるということです。150分で5問を解くので、本番で全問を読み比べてから決める余裕はありません。事前に候補分野を5〜6本決めておき、本番はその中から相性の良いものを拾うのが現実的です(絞り込みの手順は科目Bの選択問題をどう選ぶかへ)。

2. IPA公式には「解説」がありません

IPAは過去問題を無料で公開していますが、載っているのは問題冊子・解答例(解答の要点)・出題趣旨・採点講評です。一つひとつを噛み砕いた解説は含まれていません。

さらに、設問ごとの配点も公表されていません(公表は大問単位の配点割合まで)。「どこまで書けば何点」は公式資料から読み取れず、そこを自分で埋める作業が独学の実像になります。

3. 公式PDFは紙面のままで、スマホ学習に向きません

公開されている問題冊子は、紙の試験冊子のレイアウトそのままのPDFです。図表も紙面の一部として組まれているため、スマートフォンでは拡大しないと読めません。解答欄も無いので、書く練習には別途ノートが要ります。

4. 古い問題は、技術そのものが古い

古い年度ほど題材の技術や運用が現在と違います。科目Bはシナリオを読んで判断する形式なので、題材の古さはそのまま実戦感覚のズレになります。年数を稼ぐより、直近数年分を軸に、書けるまで繰り返すほうが結果につながります。

記述式の勉強法 ── 3ステップで1問を回す

ステップ1:解答例を見る前に、実際に書き切る

書かずに解答例を読むと、「知っていた」と「書けた」の区別がつかなくなります。 字数指定も必ず守ってください。「35字以内」は「そのくらいの情報量で書け」という指示で、短すぎれば要素が足りず、長すぎれば焦点がぼけています。CBTでは画面入力になるので、要素を短くメモしてから文にする二段構えに慣れておくと本番で崩れません。

ステップ2:解答例を要素に分解してから、自己採点する

ここが独学の勝負どころです。記述式の採点は○か×かではなく、必要な要素がいくつ入っているかで決まります。

そこで、いきなり自分の答案と見比べず、先に「解答例は何を言っているか」を要素に分解します。理由を問う設問なら「原因になっている仕組み」と「その結果起きること」の2要素、というように分けます。そのうえで自分の答案に照らし、要素ごとに○(書けた)・△(触れているが不十分)・×(無い)を付けます。

これを毎回やっていると部分点がどこで生まれるかの感覚が身につき、「全部合っていないと0点」という思い込みが消えます。

ステップ3:外した理由を「知識」と「日本語」に切り分ける

×が付いた設問は、原因を2種類に分けて記録します。知識で止まった(用語や仕組みを知らなかった)なら科目Aの学習で埋める領域、日本語で止まった(分かっていたのに問われた形で書けなかった)なら書き方の型の問題です。

後者は3点でかなり減ります。問われた形で答える(「理由を述べよ」なら理由の形で文末を作る)、問題文中の言葉を使う(言い換えると意図した要素が伝わりません)、指定字数に収める。記述式は自由作文ではなく、本文から必要な要素を取り出して組み直す作業です。

分野別に測って、選択戦略へ反映させる

このサイクルを回すときは、分野ごとに得点率を記録してください。記述式では「得意そうだと思っていた分野で書けない」という落ち方が普通に起きます。記録するのは得点率所要時間(時間超過は選択から外す理由になります)・詰まった場所(知識か日本語か)の3つ。1回だけ高得点が出た分野は候補になりません。複数回解いて再現するかまで見てから、候補の5〜6本を確定させます。

よくある質問

Q. 科目Bだけ勉強すればいいですか?

いいえ。応用情報は多段階選抜方式のため、科目Aが基準点に満たない場合、科目Bは採点されずに不合格となります。科目Aの目処を立ててから科目Bに入る順番をおすすめします。

Q. 過去問は何年分やるべきですか?

年数より、「書いて自己採点まで回した問題数」で考えてください。古い年度は題材の技術や運用が現在と違うため、直近数年分を軸に繰り返すほうが実戦力になります。1回解いて解答例を読むだけの10年分より、書いて自己採点まで回した2〜3年分のほうが効きます。

Q. 選択する問題はいつ決めればいいですか?

事前に候補を5〜6分野決めておき、本番はその中から選びます。当日10問を読み比べる余裕はありません。ただし2〜3本に絞りすぎると、相性の悪い出題に当たったときの逃げ場がなくなります。

Q. IPAの解答例だけで自己採点できますか?

できますが、手当てが要ります。公開されているのは解答例・出題趣旨・採点講評で、設問ごとの配点は公表されていません。解答例を要素に分解し、要素ごとに○△×を付ける基準を自分で作るところまでが独学の作業範囲です。

まとめ

  • 午後は令和8年度(2026年度)から「科目B」へ。形式・問題数・時間・合格基準は変わらず、過去の午後問題はそのまま教材になります
  • 構成は問1必須+問2〜11から4問選択・計5問・150分、合格ラインは100点満点中60点以上
  • 科目Aが基準に届かないと科目Bは採点されません(多段階選抜方式)。順番は科目Aが先
  • IPA公式にあるのは解答例・出題趣旨・採点講評まで。解説は無く、設問ごとの配点も非公表
  • 対策は書く → 要素に分解して自己採点 → 知識か日本語かに切り分けるを1問ごとに回すこと

資格道場の使い方

科目Bの独学でいちばん手間がかかるのは、採点基準を自分で作る工程です。資格道場では、その工程を先に用意した記述式演習をご用意しています。

  • 令和6年度・令和7年度の春期/秋期 午後 各問1〜問11、4回分・全44問を収録(出典:各回の応用情報技術者試験 午後/IPA公開の問題冊子・解答例)。出典は画面上にも表示しています。令和7年度 春期は無料の会員登録だけで解けます
  • 解答を書いたあと、観点ごとの採点基準(○△×)で自己採点できます。要素単位なので、部分点の感覚がそのまま身につきます
  • IPAの採点講評をもとにした「ありがちな外し方」を解答例と並べて読めます
  • 問1必須+4問選択という本試験と同じ構成で通せます。150分のタイマーを付けることもできます
  • 第1セットは無料(無料の会員登録で解けます)。買い切りで、月額の課金はありません

なお設問ごとの配点はIPAが公表していないため、当サイトの配点は自己採点用の目安です。採点基準も公表の解答例・出題趣旨・採点講評をもとに当サイトが起草したもので、公式の採点基準ではありません。

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参考(一次情報)

※ 本記事は2026年8月時点のIPA公式情報をもとに作成しています。試験仕様・実施時期・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。