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応用情報 令和7年春 午後問9(CCPM)── [b]はなぜ41日目になるのか

この記事で扱う問題

出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午後 問9「CCPMを用いたプロジェクトのスケジュール管理」(IPA公開の問題冊子・解答例・採点講評)

プロジェクトマネジメント分野の選択問題です。CCPM(Critical Chain Project Management)は、各作業に埋め込まれた安全余裕(バッファ)を取り除き、まとめ直して管理する手法。午後で問われると、用語の暗記だけでは足りず、日数を数える作業がそのまま設問になります。

この記事では、設問2(1)の1問だけを計算過程つきで最後まで解説します。ほかの設問は、つまずきやすい箇所の指摘までにとどめています。

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出題の概要

小売業の中堅企業Z社が、老朽化した販売管理システムを刷新する話です。流れは3部構成になっています。

  1. 発注先の選定 ── SaaSベンダー4社を、評価項目に重みを付けた加重総和法で評価する。ただし「一つでも評価点数が2点以下の項目があるベンダーは選定しない」という条件が別に付く
  2. 開発スケジュールの作成 ── アローダイアグラムを引いたうえで、各作業から10%のバッファを削除し、CCPMの考えでまとめ直す
  3. 進捗遅延発生時の対応 ── 遅れが出たときに、どのバッファで吸収するか/要員をどう動かすか

設問の構成

設問 問われること 解答形式
設問1(1) 加重総和法を用いた狙い 25字以内
設問1(2) 選定されるベンダー 英字1字
設問2(1) [B]の最遅開始日 数字(本記事で解説)
設問2(2) バッファを削除する効果 20字以内
設問2(3) [c][d]のバッファの名称 記号選択
設問3(1) 完了予定日に対する遅延日数 数字
設問3(2) リソース視点の対策の内容 25字以内

記述式が3問、数字・記号で答えるものが4問。計算問題が2問(設問2(1)・設問3(1))あるのが、この問の特徴です。

設問2(1) を解く ── 最遅開始日の求め方

本文中の [ b ] に入れる適切な数字を答えよ。([B]の最遅開始日)

IPA解答例:41

使う条件

アローダイアグラムのうち、この設問に効くのは次の部分です。

  • [A]要件定義 30日 のあと、[B]SaaS導入 30日 と [C]SaaSアドオン設計 40日 に分岐する
  • [D]SaaSアドオン開発は、[B]と[C]の両方の完了を待って開始する([B]側はダミーアクティビティで合流)

数え方も本文が指定しています。[A]の開始日を1日目とし、日数は1日単位先行作業が終了した翌日に後続を開始します。

手順

  1. [A]は30日なので 1日目〜30日目。よって[B]の最早開始日は 31日目(本文の記述と一致します)
  2. [C]は40日なので 31日目〜70日目
  3. [D]は[B]と[C]の両方が終わるのを待つため、開始は 71日目
  4. ということは、[B]は 70日目までに終わっていればよい。[B]は30日なので

最遅開始日 = 70 − 30 + 1 = 41日目

「+1」は、初日を1日目として数えるためです。70日目に終わる30日間の作業は、41日目・42日目・…・70日目の30日分になります。

よくある外し方

  • 「40」と答える ── 70 − 30 で止め、初日を含める数え方を忘れるパターンです。本文がわざわざ「1日単位で数え」「終了した翌日に開始する」と書いているのは、この数え方を指定するためです
  • 最早開始日の「31」を答える ── 聞かれているのは最遅開始日です
  • [E][F]の経路で計算する ── [D]の開始日を決めているのは[C]の側です

数字を答える設問は、本試験では合っていれば満点・外れていれば0点です。だからこそ、外したときに手順のどこでずれたかを特定できるかどうかが、次に効いてきます。

ほかの設問でつまずきやすいところ

答えは伏せますが、引っかかる場所は共通しています。IPAの採点講評で正答率に言及があった設問には、その旨を添えました。

  • 設問1(1) ── 加重総和法の説明で終わっていないか(設問は「Z社が用いた狙い」を聞いています。講評では正答率がやや高いとされています)
  • 設問1(2) ── 再評価値の合計だけを見て決めていないか。選定基準はもう1つあります
  • 設問2(2) ── 効果の主語が個々の開発担当者の作業になっているか(講評では正答率がやや高い
  • 設問2(3) ── 2種類のバッファを取り違えていないか。見分けの手がかりは、図2での置かれる本数と位置です
  • 設問3(1) ── 分割と増員のあとで、経路の長さを引き直したか。本問で最も手数のかかる計算です
  • 設問3(2) ── 日程をずらす方向で答えていないか。設問は「リソース視点の対策」と指定しています。講評は“スケジュールの延期”という解答が散見されたとしています(正答率は平均的)

まとめ

  • 問9はCCPMの出題で、計算2問・記述3問・記号1問・英字1問の構成
  • 設問2(1)は、[D]が[B]と[C]の両方を待つことに気づき、70 − 30 + 1 = 41日目と数えられれば取れる
  • 落としどころは「+1」の数え方と、最早と最遅の取り違え
  • ほかの設問は、設問が指定した観点(狙い/個々の担当者/リソース視点)から答えがずれると点になりません

この問題を、採点基準つきで解く

記述式でいちばん手間がかかるのは、書いたあとに自己採点する工程です。IPA公式にあるのは解答例・出題趣旨・採点講評までで、解説も設問ごとの配点もありません

資格道場では、この問題を含む令和7年度 春期 午後 問1〜問11の全11問を、観点別の採点基準つきで解けます。第1セットは無料(無料の会員登録で解けます)。買い切りで、月額の課金はありません。

なお設問ごとの配点はIPAが公表していないため、当サイトの配点・採点基準は自己採点用の目安です。公表されている解答例・出題趣旨・採点講評をもとに当サイトが起草したもので、公式の採点基準ではありません。

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参考(一次情報)

※ 本記事は令和7年度 春期の公開資料をもとに作成しています。試験仕様・実施時期は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。