結論:トラブルシューティングと概念で半分近く。サブネットから積む
CompTIA Network+(試験コード N10-009)は、ネットワークの設計・実装・運用・トラブルシューティングを横断して問う、ベンダーに依存しないネットワーク資格です。
学習順は配点から一意に決まります。5つのドメインのうち、「ネットワークのトラブルシューティング」が24%、「ネットワークの概念」が23%。この2つで半分近くを占めます。
そして両方の土台になるのがIPアドレッシングとサブネッティングです。サブネットが計算できないと、概念の設問は取れず、トラブルシューティングでも「この端末は本当にこのセグメントにいるのか」という切り分けができません。最初に置くべきはサブネットの計算、というのがこの試験の答えです。
勉強時間は、基礎的なIT知識がある方で50〜80時間程度、ネットワークにはじめて触れる方は100時間前後を見込む例も多いようです。期間にすると1〜2か月ほどが目安として語られます。CompTIAは公式には勉強時間の目安を示していないため、参考程度に扱ってください。
Network+の問題演習はこちら →(第1回の模試は無料の会員登録ですぐ解けます)
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | CompTIA Network+(試験コード N10-009) |
| 運営 | CompTIA |
| 出題形式 | 多肢選択問題と、ネットワーク構成やコマンド実行結果を読み取らせるシミュレーション形式のパフォーマンスベース問題の組み合わせ |
| 問題数 | 最大90問 |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格ライン | 720点(100〜900の換算スコア) |
| 試験言語 | 日本語で受験できます(英語・ドイツ語・ポルトガル語・スペイン語にも対応) |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅等でのオンライン監督=OnVUE) |
| 認定の有効期間 | 3年(更新には継続教育ユニット=CEU 30単位の取得、または上位認定の取得などが必要) |
受験にはCompTIA公式ストアで購入するバウチャー(受験券)が必要です。受験料は本記事の確認時点でCompTIA公式サイト上の実額を確認できなかったため掲載していません(価格が動的なストア画面で表示される形式のため直接の確認ができませんでした)。価格は米ドル建てが基本で、日本円建ての公式価格も確認できていません。お申し込み前に必ずCompTIA公式サイトで最新の受験料をご確認ください。
更新(CE)には年会費もかかると公式ページに記載がありますが、具体的な金額は確認時点で確認できていません。
5ドメインの配点
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| ネットワークのトラブルシューティング(Network Troubleshooting) | 24% |
| ネットワークの概念(Networking Concepts) | 23% |
| ネットワークの実装(Network Implementation) | 20% |
| ネットワークオペレーション(Network Operations) | 19% |
| ネットワークセキュリティ(Network Security) | 14% |
配点は公式試験ガイド(N10-009 Exam Objectives Version 4.0)によります。
注目したいのは、5ドメインがどれも14%以上あるという点です。最小の「ネットワークセキュリティ」でも14%あり、捨てられるドメインは存在しません。上位2つに寄せつつ、下位も一定水準まで持ち上げる必要があります。
学習順 ── 配点から逆算する
第1段:ネットワークの概念(23%)── サブネットを最初に
IPアドレッシング・サブネッティングの計算が、配点2位のこのドメインの中核を占めます。ここは理解ではなく手を動かした回数が結果を決める領域です。
- IPv4のクラスとプライベートアドレス範囲
- サブネットマスク/CIDR表記と、ネットワークアドレス・ブロードキャストアドレス・利用可能ホスト数の算出
- VLSMによる分割
- IPv6のアドレス表記と短縮ルール
あわせて、OSI参照モデルとTCP/IPモデルの各層に「何が属するか」を対応づけておいてください。この対応表は、トラブルシューティングの切り分け手順そのものとして後で効いてきます。
第2段:ネットワークのトラブルシューティング(24%)── 診断コマンドと手順
配点最大のドメインです。問われるのは、ping・traceroute・nslookupといった診断コマンドの使い分けと、切り分けの手順(何から確認し、次に何を疑うか)です。
このドメインは知識よりも「順番」で解きます。物理層から順に上げていくのか、疑わしい層から当たるのか。実行結果を見て原因を推測する練習を積んでおくと、得点が安定します。コマンドの名前を覚えるだけでは足りません。出力を読んで、次に何をするかまでを一続きで練習してください。
第3段:実装(20%)とオペレーション(19%)
実装はルーター・スイッチ・無線APの構成、ケーブルと配線、ネットワーク設計。オペレーションは監視・ドキュメント・可用性・ディザスタリカバリなど、運用側の話題です。
このあたりは実務経験があると一気に楽になる領域ですが、未経験でも用語と役割の対応が付けば取れます。**「この機器・この仕組みは何のために置かれているか」**という問いの形で覚えてください。
第4段:ネットワークセキュリティ(14%)
配点は最小ですが、14%は捨てられる数字ではありません。物理セキュリティ、認証・認可、一般的な攻撃手法と緩和策、強化の手法。独立したドメインとして配点されているので、実装やオペレーションのついでではなく、別枠で対策してください。
パフォーマンスベース問題への備え
Network+は多肢選択だけの試験ではありません。ネットワーク構成やコマンド実行結果を読み取らせるシミュレーション形式のパフォーマンスベース問題が組み合わされます。
選択式なら「なんとなく合っていそうな選択肢」を消去法で残せますが、シミュレーション形式ではそれが効きません。次の2点を意識しておくと差が出ます。
- 構成図を読む練習 ── どの機器がどのセグメントにいて、通信がどこを通るかを図から追う
- コマンド出力を読む練習 ── 結果の数字や行を見て、正常か異常か、異常なら次にどこを疑うかを言語化する
このどちらも、選択肢を見る前に自分の頭で答えを出す形で練習しないと身につきません。
前提知識について
公式にはITネットワーク分野での実務経験9〜12か月程度が推奨されていますが、前提資格ではありません。実務経験がなくても受験できます。
また、CompTIA A+の基礎知識があると、ハードウェアや基本的なプロトコルの理解に余裕が生まれます。こちらも必須ではありません。
仕上げ方 ── 間違えた設問のドメインを記録する
模試形式の演習では、正答率だけを見ないでください。「間違えた設問がどのドメインに属するか」を記録し、配点の大きい分野から復習すると効率的です。
トラブルシューティング(24%)で落としているのか、セキュリティ(14%)で落としているのかで、次に開くべき教材はまったく変わります。全体の正答率だけを追いかけると、この差が見えません。
よくある質問
Q. CompTIA Network+は日本語で受験できますか?
できます。日本語のほか、英語・ドイツ語・ポルトガル語・スペイン語に対応しています。
Q. Network+の合格ラインは何点ですか?
720点です(100〜900の換算スコア)。問題数は最大90問、試験時間は90分です。
Q. 勉強時間はどれくらい必要ですか?
CompTIAは公式には目安を示していません。一般的には、基礎的なIT知識がある方で50〜80時間程度、ネットワークにはじめて触れる方は100時間前後を見込む例も多いようです。期間にすると1〜2か月ほどが目安として語られることが多い試験ですが、公式の基準ではないため参考程度に扱ってください。
Q. 実務経験がないと受験できませんか?
受験できます。公式にはITネットワーク分野での実務経験9〜12か月程度が推奨されていますが、前提資格・受験条件ではありません。
Q. 認定に有効期限はありますか?
あります。有効期間は3年で、更新には継続教育ユニット(CEU)30単位の取得、または上位認定の取得などが必要です。更新には年会費もかかると公式ページに記載がありますが、具体的な金額は本記事の確認時点で確認できていません。
Q. 受験料はいくらですか?
本記事の確認時点で、CompTIA公式サイト上の実額を確認できなかったため掲載していません。受験にはCompTIA公式ストアで購入するバウチャーが必要で、価格は米ドル建てが基本です。お申し込み前に必ずCompTIA公式サイトでご確認ください。
まとめ
- 最大90問・90分、合格ラインは720点(100〜900の換算スコア)、日本語受験可
- 配点は**トラブルシューティング24%・概念23%**が上位。ただし最小のセキュリティでも14%あり、捨てられるドメインはない
- 最初に置くべきはIPアドレッシングとサブネッティングの計算
- パフォーマンスベース問題があるため、構成図とコマンド出力を読む練習が必要
- 認定の有効期間は3年(CEU30単位などで更新)
- 勉強時間の目安は50〜80時間(基礎知識あり)/100時間前後(未経験)── 公式基準ではない
資格道場の使い方
Network+は「知っているか」より「読んで判断できるか」を問う試験です。演習で問われ方に慣れておくことが、そのまま得点になります。
資格道場ではCompTIA Network+のオリジナル問題集を、本番CBT準拠の形式で用意しています。
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1問ずつ正誤と解説を確認できます。解説は要点だけに絞っています
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通しで何百問を積むのではなく、模試を「回」単位に分けています。細切れの時間でも1回分を進められます
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第1回の模試は無料の会員登録ですぐ解けます ── 手触りを確かめてから決めてください
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第2回以降は買い切りで、月額の課金はありません。内容を改定した場合も追加料金なしでそのまま使えます
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参考(一次情報)
- CompTIA Network+ 認定ページ(試験概要・出題目標・更新要件)
※ 本記事は2026年7月時点のCompTIA公式情報(N10-009 Exam Objectives Version 4.0)をもとに作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。