結論:「機器を触る仕事か」で分かれる
CompTIA Network+ とCCNA(200-301)は、どちらもネットワークの基礎から実務レベルまでを問う資格です。当サイトの難易度区分でも、どちらもLevel 3(Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関)の5段階)に置いています。難易度で選ぶ試験ではありません。
分かれ目は設計思想です。
- Network+ ── ベンダーに依存しない。「ネットワークとは何か、どう組み、どう直すか」を機器メーカーに寄らない形で問う
- CCNA ── Cisco機器が前提。実機を模した画面でCisco IOSのコマンドを入力させる形式の出題があることでも知られる
ここから判断軸は次のように整理できます。
| こういう方 | 向いているのは |
|---|---|
| これからネットワークを体系的に学びたい/どのメーカーの現場に行くか未定 | Network+ |
| 配属先・志望先がCisco機器を扱う/コマンドを打つ仕事に就きたい | CCNA |
| 英語より日本語で受けたい・短期間で1本ほしい | Network+(勉強時間の目安が短め) |
| ルーティング・スイッチングを深く掘りたい | CCNA |
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試験の枠組みを並べる
| 項目 | CompTIA Network+ | CCNA |
|---|---|---|
| 試験コード | N10-009 | 200-301(現行 v1.1) |
| 運営 | CompTIA | Cisco |
| 難易度(当サイトの区分) | Level 3 | Level 3 |
| 問題数 | 最大90問 | 公式に公表されていません(一般には100〜120問程度と言われています) |
| 試験時間 | 90分 | 120分 |
| 合格ライン | 720点(100〜900の換算スコア) | 本記事の確認時点でCisco公式サイトへのアクセスができず、確認が取れませんでした |
| 出題形式 | 多肢選択+パフォーマンスベース問題(構成図・コマンド出力の読み取り) | 選択式が中心。実機を模した画面でCisco IOSのコマンドを入力させる形式の出題があることで知られる |
| 試験言語 | 日本語で受験できます(英語・ドイツ語・ポルトガル語・スペイン語にも対応) | ── |
| 認定の有効期間 | 3年(CEU 30単位の取得または上位認定などで更新) | 本記事の確認時点で確認が取れませんでした |
| 勉強時間の目安 | 50〜80時間(基礎知識あり)/100時間前後(未経験) | 200〜300時間・3〜6か月(未経験からの目安) |
受験料はどちらも本記事に記載していません。 Network+はCompTIA公式ストアのバウチャー購入制で、確認時点で公式サイト上の実額を確認できませんでした(価格が動的なストア画面で表示される形式のため)。CCNAは確認時点でCisco公式サイトへのアクセスができず確認が取れていません。いずれもお申し込み前に必ず各公式サイトでご確認ください。
勉強時間はどちらも公式が定めた基準ではなく、一般に語られる目安です。参考程度に扱ってください。
出題範囲を並べる ── 重なる部分と、分かれる部分
CompTIA Network+(N10-009)の5ドメイン
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| ネットワークのトラブルシューティング | 24% |
| ネットワークの概念 | 23% |
| ネットワークの実装 | 20% |
| ネットワークオペレーション | 19% |
| ネットワークセキュリティ | 14% |
CCNA(200-301 v1.1)の6ドメイン
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| IP コネクティビティ | 25% |
| ネットワークの基礎 | 20% |
| ネットワークアクセス | 20% |
| セキュリティの基礎 | 15% |
| IP サービス | 10% |
| 自動化とプログラマビリティ | 10% |
並べると性格の違いが見えます。
Network+は「運用と切り分け」に重心があります。 トラブルシューティング24%が最大配点で、オペレーション19%とセキュリティ14%を足すと、運用側だけで半分を超えます。ネットワークを維持する側の試験です。
CCNAは「つなぐ技術」に重心があります。 IPコネクティビティ25%が最大で、ルーティングテーブルの読み方やスタティックルート・OSPFの設定と検証が中心。ネットワークアクセス20%にはVLANとトランク、Rapid PVST+(STP)が入ります。ネットワークを組む側の試験です。
もうひとつCCNA固有なのが**「自動化とプログラマビリティ」10%**です。REST API・JSON・構成管理ツールの位置づけといった、コード寄りの話題が独立したドメインとして配点されています。Network+側にはこの区分はありません。
一方で、IPアドレッシングとサブネッティングは両方の土台です。どちらを選んでも、ここから始まります。
判断軸1:受ける言語
Network+は日本語で受験できます。CCNAについては、本記事の確認時点で公式サイトへのアクセスができず、対応言語の確認が取れていません。受験言語を判断材料にする場合は、Cisco公式サイトでご確認ください。
判断軸2:手を動かす量
CCNAはCisco IOSのコマンドを実際に入力させる形式の出題があることで知られています。show run や show ip route のような実行結果を読んで状況を判断する練習は、座学だけでは身につきにくい部分です。コマンドを打つ経験を試験対策に組み込めるかが、CCNAを選ぶ前提になります。
Network+にもパフォーマンスベース問題(構成図やコマンド実行結果を読み取らせるシミュレーション形式)はありますが、特定ベンダーのCLI操作そのものを問うわけではありません。読み取る側に寄っています。
判断軸3:更新の負担
Network+の認定は有効期間3年で、更新には継続教育ユニット(CEU)30単位の取得、または上位認定の取得などが必要です。年会費もかかると公式ページに記載があります(金額は確認時点で確認できていません)。
CCNAの有効期間については、本記事の確認時点で確認が取れていません。取得後の維持コストを比較したい場合は、Cisco公式サイトでご確認ください。
2027年2月3日 ── CCNAを選ぶなら押さえる日付
CCNAは2027年2月3日からv2.0の提供開始が予定されています。それ以降に受験する場合は出題範囲が変わる可能性があります。CLIでの実技的な出題の比重が上がる方向とされています。
受験時期がそれ以降になりそうな方は、直前にCisco公式サイトで対象バージョンを確認したうえで対策を進めてください。学習を始める前に受験予定日を決めておくことが、この試験に限っては特に効きます。
Network+側には、現時点で同種の切り替え予定は本記事の確認範囲では見当たりません。
両方取る場合の順番
どちらも取るつもりなら、Network+ → CCNA の順が素直です。
理由は3つあります。
- 勉強時間の目安が短い(50〜80時間/100時間前後 対 200〜300時間)ので、先に1本仕上がる
- Network+の「概念」「トラブルシューティング」で身につくOSI参照モデルとサブネットの理解が、そのままCCNAの土台になる
- Network+はベンダー中立なので、先に一般論を入れてからCisco固有の実装を学ぶほうが、知識が整理された形で積み上がる
逆にCCNAから入ると、Cisco固有の呼び方と一般名称が頭の中で混ざりやすくなります。
よくある質問
Q. Network+とCCNA、どちらが難しいですか?
当サイトの難易度区分ではどちらもLevel 3です(Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関)の5段階)。ただし勉強時間の目安は、Network+が50〜80時間(基礎知識あり)/100時間前後(未経験)、CCNAが200〜300時間・3〜6か月と語られることが多く、CCNAのほうが時間はかかる傾向にあります。いずれも公式の基準ではありません。
Q. どちらか一方だけ取るなら?
配属先や志望先がCisco機器を扱うならCCNA、そうでない・未定ならNetwork+が素直です。Network+はベンダーに依存しない設計のため、どのメーカーの現場でも土台として通用します。
Q. Network+はCCNAの下位互換ですか?
いいえ。重心が違います。Network+はトラブルシューティング24%・オペレーション19%と運用側に厚く、CCNAはIPコネクティビティ25%・ネットワークアクセス20%と構築側に厚い設計です。CCNAには「自動化とプログラマビリティ」10%という独自のドメインもあります。
Q. 両方取るなら順番はどちらが先ですか?
Network+を先にするのが素直です。勉強時間の目安が短いこと、OSI参照モデルとサブネットの理解がそのままCCNAの土台になること、ベンダー中立の一般論を先に入れられることが理由です。
Q. CCNAのv2.0はいつからですか?
2027年2月3日からv2.0の提供開始が予定されています。それ以降に受験する場合は出題範囲が変わる可能性があるため、Cisco公式サイトで対象バージョンをご確認ください。
まとめ
- 難易度は当サイトの区分でどちらもLevel 3。難易度では選べない
- Network+=運用と切り分けに厚い(トラブルシューティング24%・概念23%)。日本語受験可・有効期間3年
- CCNA=つなぐ技術に厚い(IPコネクティビティ25%)。Cisco IOSのコマンド入力形式の出題があることで知られる
- 勉強時間の目安はNetwork+が50〜80時間/100時間前後、CCNAが200〜300時間・3〜6か月
- 両方取るならNetwork+ → CCNA
- CCNAは2027年2月3日からv2.0。受験時期で範囲が変わる
資格道場の使い方
どちらの試験も、用語を覚えるだけでは届きません。問われ方に慣れることが得点に直結します。
資格道場では、CompTIA Network+とCCNAそれぞれのオリジナル問題集を本番CBT準拠の形式で用意しています。CCNAの問題集は四肢択一に加えて、本試験と同じくCisco IOSのコマンドを実際に入力する形式の問題も収録しています。
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参考(一次情報)
- CompTIA Network+ 認定ページ(試験概要・出題目標・更新要件)
CCNAについては、本記事の確認時点でCisco公式サイトへのアクセスができなかったため、参考リンクを掲載していません。試験情報・対象バージョン・合格ライン・受験料・有効期間は、Cisco公式サイト(cisco.com)で直接ご確認ください。
※ 本記事は2026年7月時点の各公式情報をもとに作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。