Network+のサンプル問題(本番形式・解説付き)
Network+(CompTIA・CompTIA Network+(N10-009))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録ですぐ解ける模試 第1回(90問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全360問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
ネットワーク文書化における「物理ネットワーク図」が主に示す情報として、最も適切なものはどれか。
- IPアドレス体系とVLAN構成のみを抽象的に示した図
- ルーティングプロトコルの経路選択ロジックを示した図
- サブネットマスクとデフォルトゲートウェイの一覧表
- 機器の設置場所・ケーブル種別・ポート単位の物理的な接続関係を示した図(正解)
解説
物理図は、機器の実際の設置場所やケーブルの種類、どのポート同士が接続されているかといった「物理的な配線の実態」を示すものです。IPアドレスやVLAN、ルーティングといった論理的な構成を示す論理図とは役割が異なります。
他の選択肢が誤りである理由
- 「IPアドレス体系とVLAN構成のみを抽象的に示した図」IPアドレスやVLANといった論理的な構成は「論理ネットワーク図」が扱う情報であり、物理図の主な役割ではありません。
- 「ルーティングプロトコルの経路選択ロジックを示した図」ルーティングプロトコルの経路選択ロジックは論理的な設計情報であり、物理的な設置場所やケーブル接続を示す物理図の役割ではありません。
- 「サブネットマスクとデフォルトゲートウェイの一覧表」サブネットマスクやデフォルトゲートウェイの一覧はIPアドレス管理寄りの論理情報であり、物理的な配線関係を示す物理図とは異なります。
設問2
OSI参照モデルの7つの層を、下位(物理に近い)から上位への順序として正しいものはどれか。
- 物理層→データリンク層→ネットワーク層→トランスポート層→プレゼンテーション層→セッション層→アプリケーション層
- 物理層→データリンク層→ネットワーク層→トランスポート層→セッション層→プレゼンテーション層→アプリケーション層(正解)
- アプリケーション層→プレゼンテーション層→セッション層→トランスポート層→ネットワーク層→データリンク層→物理層
- 物理層→ネットワーク層→データリンク層→トランスポート層→セッション層→プレゼンテーション層→アプリケーション層
解説
OSI参照モデルは下位から、物理層・データリンク層・ネットワーク層・トランスポート層・セッション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層の順に並びます。「セッション→プレゼンテーション」の順序を覚えておくことがポイントです。
他の選択肢が誤りである理由
- 「物理層→データリンク層→ネットワーク層→トランスポート層→プレゼンテーション層→セッション層→アプリケーション層」セッション層とプレゼンテーション層の順序が入れ替わっており、正しい並び順ではありません。
- 「アプリケーション層→プレゼンテーション層→セッション層→トランスポート層→ネットワーク層→データリンク層→物理層」この並びは上位層から下位層への順序であり、設問が求める「下位から上位」の順序とは逆になっています。
- 「物理層→ネットワーク層→データリンク層→トランスポート層→セッション層→プレゼンテーション層→アプリケーション層」データリンク層とネットワーク層の順序が入れ替わっており、正しい並び順ではありません。
設問3
ユーザーから「社内システムに繋がらない」と申告があった。CompTIAのネットワークトラブルシューティング方法論に従う場合、技術者が最初に行うべきこととして最も適切なものはどれか。
- 疑わしい機器をただちに再起動する
- 症状の詳細をユーザーから聞き取り、いつから・どの操作で発生するかなど問題を特定するための情報を収集する(正解)
- 疑わしい経路のケーブルをすべて交換する
- 原因を確認せずに上位担当者へエスカレーションする
解説
方法論の最初のステップは「問題の特定(identify the problem)」であり、ユーザーへの聞き取りや症状の収集など情報収集から始めます。機器の再起動や部材の交換、エスカレーションはこの後の段階で検討します。
他の選択肢が誤りである理由
- 「疑わしい機器をただちに再起動する」症状を確認する前に機器を再起動すると、原因の手がかり(エラー表示やログなど)が失われる可能性があり、最初の手順としては適切ではありません。
- 「疑わしい経路のケーブルをすべて交換する」原因を特定する前にケーブルを一括交換するのは、切り分けを飛ばした対症療法であり、最初のステップとしては不適切です。
- 「原因を確認せずに上位担当者へエスカレーションする」情報収集より前にエスカレーションすることは方法論の最初のステップとして適切ではありません。
設問4
1台の物理スイッチに接続された複数の部署の端末を、ブロードキャストドメインごと論理的に分離したい。この目的に最も適した技術はどれか。
- ポートセキュリティ
- VLAN(仮想LAN)(正解)
- リンクアグリゲーション
- スパニングツリープロトコル(STP)
解説
1台の物理スイッチ上のポートを論理的なグループに分割し、グループごとに別々のブロードキャストドメインを作る技術がVLANです。部署ごとに通信を分離しつつ、物理配線を変えずに柔軟に構成できます。
他の選択肢が誤りである理由
- 「ポートセキュリティ」ポートセキュリティは特定のMACアドレスだけをポートに許可する機能で、ブロードキャストドメインを論理的に分割する仕組みではありません。
- 「リンクアグリゲーション」リンクアグリゲーションは複数の物理リンクを束ねて帯域と冗長性を高める技術で、ブロードキャストドメインを分離する機能ではありません。
- 「スパニングツリープロトコル(STP)」スパニングツリープロトコルはループを防ぐための仕組みであり、ブロードキャストドメインを部署ごとに分離する技術ではありません。
設問5
「論理ネットワーク図」に一般的に含まれる情報として、最も適切なものはどれか。
- ラックの何段目に機器を設置したかを示すラックの高さ位置
- サブネット構成・VLAN番号・IPアドレス体系などの論理的なネットワーク構造(正解)
- 使用しているケーブルの色と長さの一覧
- フロアのどの部屋にスイッチを設置したかを示す建物内の物理配置
解説
論理図は、IPアドレス体系・VLAN・サブネット・ルーティングの関係など、ネットワークの「論理的な構造」を表します。ラック位置や建物内配置、ケーブルの色といった物理的な情報は物理図側の役割です。
他の選択肢が誤りである理由
- 「ラックの何段目に機器を設置したかを示すラックの高さ位置」ラックの設置位置は物理的な情報であり、ラック図(物理図の一種)が扱う内容であって論理図の主な情報ではありません。
- 「使用しているケーブルの色と長さの一覧」ケーブルの色や長さは配線図(物理的な文書)の情報であり、論理的なネットワーク構造を示す論理図の内容ではありません。
- 「フロアのどの部屋にスイッチを設置したかを示す建物内の物理配置」建物内のどの部屋に機器を置くかは物理配置図の情報であり、論理的な構造を表す論理図の役割ではありません。
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