結論:G検定は「過去問」に頼れない試験。シラバスの体系で受かりにいく
G検定(ジェネラリスト検定)は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AI・ディープラーニングの知識を問う検定です。
まず押さえておきたいのが、この試験は過去問に頼る勉強法がそもそも成立しにくいという点です。G検定は、実際に出題された問題を無断で複製して販売する行為に対し、主催者が差し止めを行ってきた歴史のある試験です。ネット上に流れている「過去問」を集めて丸暗記する進め方は、法的なリスクを別にしても、出題範囲(シラバス)が改訂されるたびに古い情報のまま取り残されるという弱点を持っています。
最短ルートは3段です。
- シラバスの10分野を先に地図として持つ(どの分野が技術の話で、どの分野が法律・倫理の話か)
- 100分・145問前後という時間感覚を体に入れる(1問あたり約41秒しかない)
- 過去問の再現ではなく、シラバスの項目そのものを軸に演習する
G検定は技術の章と、法律・倫理の章が同じ試験の中に同居している点が特徴です。ディープラーニングの仕組みを理解するだけでは合格ラインに届かない設計になっています。
G検定の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検定名 | G検定(ジェネラリスト検定) |
| 主催 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 受験形式 | 自宅からのオンライン受験が基本。会場での受験も実施されています |
| 試験時間 | 100分(オンライン受験。会場受験は120分) |
| 出題数 | 145問前後(2026年に、オンライン受験が従来の120分・160問前後から変更されています) |
| 出題形式 | 知識問題・多肢選択式 |
| 出題範囲 | 2024年11月の開催回(G2024#6)から適用されている現行シラバス(JDLAの版表記は1.4版) |
| 受験料 | 一般 13,200円(税込) / 学生 5,500円(税込) |
受験料・試験時間・出題数・シラバスは改定されることがあります。 お申し込みの前に、JDLA公式サイトで最新の情報をご確認ください。
次回の試験日: 次回のG検定(G2026#5)は、2026年9月5日(土)13:00〜14:40(100分)にオンラインで実施されます。申込等の詳細は必ずJDLA公式サイトでご確認ください。直前の総仕上げには、資格道場の第1回模試(無料)もあわせてご利用ください。
100分・145問という時間感覚 ── 1問あたり約41秒
ここが最初につまずきやすいポイントです。100分で145問前後ということは、単純計算で1問あたり約41秒しかありません。設問を読み、選択肢を読み、選ぶまでが41秒です。
手元で調べてから答える余裕は、実質的にありません。 「分からなければ検索すればいい」という前提で学習を進めると、本番で時間が足りなくなります。目指すべきは、用語を見た瞬間に、それがどの分野のどの話かが反射で出る状態です。演習の段階から、調べずに即答する練習をしておくことが対策になります。
G検定の出題範囲 ── シラバス公式10分野
JDLA公式シラバスの並びどおりに整理すると、次の10分野です。
| 順 | 分野 |
|---|---|
| 1 | 人工知能とは |
| 2 | 人工知能をめぐる動向 |
| 3 | 機械学習の概要 |
| 4 | ディープラーニングの概要 |
| 5 | ディープラーニングの要素技術 |
| 6 | ディープラーニングの応用例 |
| 7 | AIの社会実装に向けて |
| 8 | AIに必要な数理・統計知識 |
| 9 | AIに関する法律と契約 |
| 10 | AI倫理・AIガバナンス |
JDLAは、分野ごとの配点比率を公開していません。 そのため「この分野が何パーセント出る」という数字は、公式に確認できる情報の範囲では書けません。学習の重点は、シラバスに列挙されている項目そのものの厚み(項目数が多い分野・紛らわしい用語が並ぶ分野)を目安に置くのが現実的です。とくに「ディープラーニングの要素技術」「応用例」は項目数が多く、法律・倫理の2分野も対象が広いうえに似た用語が並びます。
独学でつまずくポイント ── 似た言葉が大量に並ぶこと
G検定の難しさは、内容そのものが難解というより、似た言葉が大量に並び、どれがどれだか分からなくなることにあります。LSTMとGRUのゲートの数、匿名加工情報と仮名加工情報、転移学習とファインチューニング、蒸留とプルーニング ── どれも「聞いたことはある」で止まると、選択肢の前で手が止まります。
対処のコツは、設問を機械的に3つの軸で分解することです。
- どの層の話か:技術の仕組みの話か、事業でどう実装するかの話か、誰が責任を負うかという規範の話か
- 学習の話か、推論・利用の話か:モデルを作っている最中の工夫(データ拡張・正則化など)か、できたモデルを使う段階の工夫(蒸留・量子化など)か
- 何を入力に、何を出力するか:手法そのものを、入力と出力の組で覚える(名前を忘れても機能から引き当てられる)
この軸で分解できるようになると、技術層の混乱と法律層の混乱が同じ形をしていることに気づきます。学習フェーズの論点か、生成・利用フェーズの論点かで切ると、法律の設問も驚くほど整理されます。
勉強時間の目安
JDLA公式は勉強時間の目安を明示していません。学習範囲の広さと、100分・145問前後という時間制約を踏まえると、用語を反射で言える状態まで持っていく反復演習の時間を、範囲を一周する時間とは別に確保することが現実的な進め方になります。分野が広いぶん、1分野ずつ「読む→演習する」を繰り返し、最後にシラバス全体を通しで解く形が回しやすい試験です。
G検定の問題集を選ぶときの注意
G検定は前述のとおり、実際に出題された問題を無断で複製して販売する行為に対し、主催者が差し止めを行ってきた歴史のある試験です。「本番そのままの過去問」をうたう教材には、出所や利用規約の面でリスクが伴います。
出題範囲(シラバス)自体は改定されることがあるため、教材が最新のシラバスに対応しているかも、購入前に確認しておきたいポイントです。旧シラバスの教材で学ぶと、改訂で追加・削除された項目がそっくり抜け落ちます。
よくある質問
Q. G検定は独学で合格できますか?
前提資格はなく、独学での合格を目指す方が多い試験です。ただし出題範囲が10分野と広く、技術と法律・倫理の両方を押さえる必要があるため、シラバスの地図を先に持ってから学習を始めるほうが遠回りになりません。
Q. 過去問を集めて対策してもいいですか?
おすすめしません。G検定は、実際に出題された問題を無断で複製して販売する行為に対し、主催者が差し止めを行ってきた歴史のある試験です。出所の不透明な「過去問」に頼るより、シラバスの項目に沿ったオリジナル教材・問題で演習するほうが、法的なリスクもなく、シラバス改訂にも対応しやすくなります。
Q. 受験料はいくらですか?
一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。改定される可能性があるため、お申し込み前にJDLA公式サイトでご確認ください。
Q. オンライン受験と会場受験、どちらが基本ですか?
自宅からのオンライン受験が基本です。このほか会場での受験も実施されています。試験時間はオンライン受験が100分、会場受験は120分です。
Q. 1問あたりどれくらいの時間で解けばいいですか?
オンライン受験の場合、100分で145問前後のため、単純計算で1問あたり約41秒です。調べてから答える余裕はほぼないため、用語を見て即答できる状態を目指す演習が対策になります。
まとめ
- G検定は過去問に頼れない試験。主催者が無断複製の販売を差し止めてきた歴史があります
- 試験時間は100分(オンライン受験。会場受験は120分)、出題数は145問前後
- 1問あたり約41秒という時間感覚を、演習の段階から体に入れておく
- 出題範囲はシラバス公式10分野。JDLAは分野別の配点比率を公開していません
- つまずきの正体は「似た言葉の混同」。技術層/実装層/規範層の分解で整理できます
- 受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)
- 現行シラバスは2024年11月開催回(G2024#6)から適用(JDLA版表記1.4版)
資格道場の使い方
G検定は、日本語の教材が数字を公式扱いしにくい試験です。JDLAが分野別配点を公開していないため、教材によって「重点分野」の説明がばらつきます。資格道場のG検定学習用テキストは、この点を推測を事実の顔で書かない方針で作っています。
問題集は、JDLA非公認・当サイトオリジナルの問題です(実際の過去問の転載・復元は一切行っていません)。725問を、145問×5回の構成で用意しており、第1回の模試は無料でお試しいただけます。
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1問ずつ正誤と解説を確認できます。誤答した選択肢については「なぜそれが違うのか」まで読めます
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混同しやすい用語(LSTMとGRU、匿名加工情報と仮名加工情報、転移学習とファインチューニングなど)を、両方向から問う設問で用意しています
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購入は買い切りで、月額の課金はありません