結論:配点は「運用」に寄っている。半分を占める2ドメインから
CompTIA Security+(試験コード SY0-701)は、特定ベンダーに依存しないセキュリティ分野の認定資格です。企業インフラのセキュリティ評価から、脅威・脆弱性への対応、アーキテクチャの設計、日々のセキュリティ運用まで、実務に直結する範囲を幅広く問います。
5つのドメインのうち、「セキュリティオペレーション」が28%、「脅威、脆弱性とその軽減策」が22%。この2つだけで全体の半分を占めます。監視・インシデント対応・脆弱性管理という「運用側」の知識が、この試験でもっとも重い比重を持っています。
学習の起点として一つだけ例外を置くなら「一般的なセキュリティ概念」(12%・最小配点)です。CIA triad・ゼロトラスト・暗号技術の基礎など、他の4ドメインを理解する土台にあたる用語が集まっているため、配点は小さくても最初に触れておくほうがその後の効率が上がります。そのうえで、時間配分そのものは配点の大きい「セキュリティオペレーション」「脅威・脆弱性」から厚くする、という2段構えが現実的です。
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試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | CompTIA Security+(試験コード SY0-701、V7・2023年11月ローンチ) |
| 運営 | CompTIA |
| 出題形式 | 多肢選択問題と、実際の設定画面を模したシミュレーション形式のパフォーマンスベース問題の組み合わせ |
| 問題数 | 最大90問 |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格ライン | 750点(100〜900の換算スコア) |
| 試験言語 | 日本語で受験できます(英語・ポルトガル語・スペイン語・タイ語にも対応) |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅等でのオンライン監督=OnVUE) |
| 認定の有効期間 | 3年(更新には継続教育ユニット=CEU 50単位の取得、または上位認定の取得などが必要) |
受験料は、本記事の確認時点でCompTIA公式サイト上の実額を確認できなかったため掲載していません(価格が動的なストア画面で表示される形式のため、直接の確認ができませんでした)。受験にはCompTIA公式ストアで購入するバウチャー(受験券)が必要で、価格は米ドル建てが基本です。お申し込み前に必ずCompTIA公式サイトで最新の受験料をご確認ください。
対象読者と前提
CompTIA公式は、セキュリティ実務に軸足を置いたIT管理者としての経験(目安2年程度)を推奨経験として案内していますが、これは受験の条件ではありません。実務未経験でも申し込みだけで受験できます。
CompTIA Network+など基礎的なネットワーク知識があると、とくに「セキュリティアーキテクチャ」ドメインの理解がスムーズになります。CompTIAの資格体系では、Network+ → Security+ の順で進む受験者が多く見られます。ネットワークの基礎がまだの方は、先にそちらを固めておくと以降の学習が楽になります。
5ドメインの配点
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| セキュリティオペレーション(Security Operations) | 28% |
| 脅威、脆弱性とその軽減策(Threats, Vulnerabilities, and Mitigations) | 22% |
| セキュリティプログラムマネジメントとガバナンス(Security Program Management and Oversight) | 20% |
| セキュリティアーキテクチャ(Security Architecture) | 18% |
| 一般的なセキュリティ概念(General Security Concepts) | 12% |
配点は公式試験ガイド(SY0-701 Exam Objectives)によります。上位2ドメインで50%、上位3ドメインまで広げると70%に達します。捨てられるドメインはありませんが、時間対効果でいえば運用・脅威・ガバナンス寄りの3つを優先するのが素直な戦略です。
学習順 ── 運用とガバナンスを先に、次に脅威と設計
第1段:一般的なセキュリティ概念(12%)── 土台づくり
CIA triad(機密性・完全性・可用性)、ゼロトラストの考え方、暗号技術の基礎用語。配点は最小ですが、他の4ドメインの説明の中で前提として使われる概念が集まっているため、最初に一度触れておくと以降の学習効率が上がります。
第2段:セキュリティオペレーション(28%)── 最大配点
監視、ログ分析、インシデント対応、脆弱性管理といった「日々の運用」がテーマです。配点が最大のため、ここに割く時間ももっとも厚くしてください。パフォーマンスベース問題も、このドメインの内容と結びつくものが多く出ます。
第3段:脅威、脆弱性とその軽減策(22%)── 攻撃側の知識
マルウェア・ソーシャルエンジニアリング・脆弱性の分類と、それぞれへの緩和策。第2段の「運用」と表裏一体の関係にあるため、続けて学習すると知識がつながりやすいドメインです。
第4段:セキュリティプログラムマネジメントとガバナンス(20%)とセキュリティアーキテクチャ(18%)
前者はリスク管理・コンプライアンス・法規制、後者はクラウド・IoTを含むハイブリッド環境の設計です。実務経験がないとやや抽象的に感じやすい2ドメインですが、配点は合わせて38%あり、独立した対策が必要です。
パフォーマンスベース問題への備え
Security+は多肢選択だけの試験ではありません。実際の設定画面を模したシミュレーション形式のパフォーマンスベース問題が組み合わされます。ログや構成図を見て「何が起きているか」「どう対処するか」を判断する力が問われるため、用語を覚えるだけでは対応しきれません。
問題演習に加えて、可能であればファイアウォールやアクセス制御の基本的な設定に一度触れておくと、初見の画面でも落ち着いて対応できます。
よくある質問
Q. CompTIA Security+は日本語で受験できますか?
できます。日本語のほか、英語・ポルトガル語・スペイン語・タイ語に対応しています。
Q. 合格ラインは何点ですか?
750点です(100〜900の換算スコア)。問題数は最大90問、試験時間は90分です。
Q. 勉強時間はどれくらい必要ですか?
CompTIAは公式には目安を示していません。一般的な目安としてよく語られるのは、IT実務経験がある方で60〜100時間程度です。配点の70%が運用・脅威・ガバナンスという実務寄りの内容のため、ネットワークやセキュリティにまだ馴染みがない方は具体的なイメージが湧きにくく、これを超える時間がかかることも多いようです。期間にすると1〜3か月ほどが目安として語られる試験ですが、公式の基準ではないため参考程度に扱ってください。
Q. Network+を先に取るべきですか?
必須ではありません。ただしCompTIA公式もセキュリティ実務経験2年程度を推奨経験として案内しており、ネットワークの基礎(Network+相当)があるとセキュリティアーキテクチャの理解がスムーズになります。
Q. 認定に有効期限はありますか?
あります。有効期間は3年で、更新には継続教育ユニット(CEU)50単位の取得、または上位認定の取得などが必要です。
まとめ
- 最大90問・90分、合格ラインは750点(100〜900の換算スコア)、日本語受験可
- 配点はセキュリティオペレーション28%・脅威と脆弱性22%の上位2ドメインで50%を占める
- 学習の起点は配点最小の「一般的なセキュリティ概念」(土台となる用語群)
- パフォーマンスベース問題があるため、構成図・ログを読む練習が必要
- 認定の有効期間は3年(CEU50単位などで更新)
- 勉強時間の目安は60〜100時間(IT実務経験あり)── 公式基準ではない
資格道場の使い方
Security+は「知っているか」より「状況を見て判断できるか」を問う試験です。演習で問われ方に慣れておくことが、そのまま得点になります。
資格道場ではCompTIA Security+のオリジナル問題集を、本番CBT準拠の形式で用意しています。
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1問ずつ正誤と解説を確認できます。誤答した選択肢については「なぜそれが違うのか」まで読めます
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会員登録もログインもなしで50問を解けます ── 本物の問題で手触りを確かめてから決めてください
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購入は買い切りで、月額の課金はありません。内容を改定した場合も追加料金なしでそのまま使えます
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参考(一次情報)
- CompTIA Security+ 認定ページ(試験コード・出題形式・合格ライン・言語)
- CompTIA Security+ 更新要件(CE Program)(CEU 50単位)
※ 本記事は2026年8月時点のCompTIA公式情報(SY0-701 Exam Objectives)をもとに作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。