まず:AZ-900に落ちるのは珍しいことではありません
AZ-900(Azure Fundamentals)は入門レベルの試験ですが、45分という短い時間で、クラウドの概念からAzureのサービス名、料金やガバナンスまで幅広く問われます。「用語は見たことがあるのに、選択肢が絞れなかった」という落ち方が最も多い試験です。
そして落ちたあとに一番やってはいけないのが、同じ教材をもう一周することです。同じ読み方で二周しても、絞れなかった選択肢は次も絞れません。
立て直しの手順は3つです。(1)どこで落としたかを分野で特定する → (2)落とした分野を「理屈」で入れ直す → (3)模試で再現性を確認してから申し込む。 順に見ていきます。
AZ-900の問題演習はこちら →(第1回の模試は無料の会員登録ですぐ解けます)
手順1:スコアレポートを「分野」で読む
合格ラインは**700点(1,000点満点のスケールスコア)**です。ここで大事なのは、この700点という数字を「正答率」として読み替えることはできないということです。スケールスコアは問題ごとの難易度を加味して換算された点数なので、「あと何問取れば良かったのか」という形には翻訳できません。
だから、総合点の数字そのものを見て一喜一憂しても情報量はほとんどありません。見るべきは分野ごとの相対的な出来です。AZ-900の出題は3分野に分かれています。
| 分野 | 配点 |
|---|---|
| Azure のアーキテクチャとサービス | 35〜40% |
| Azure の管理とガバナンス | 30〜35% |
| クラウドの概念 | 25〜30% |
配点比率はMicrosoft公式の学習ガイド(2026年1月14日適用版)によります。
「Azureのアーキテクチャとサービス」がもっとも重く、サービス名と役割の対応を確実にすることが得点の軸になります。 ここが弱いまま他を埋めても、700点には届きにくい構造です。
手順2:落とした分野を「理屈」で入れ直す
分野が特定できたら、入れ直し方を変えます。分野ごとに、つまずきの性質が違うからです。
Azureのアーキテクチャとサービス(35〜40%)で落とした場合
原因はほぼサービス名と役割の対応が曖昧なことです。名前は覚えているのに、「この要件ならどれを選ぶか」で迷う状態。
対策は、似ているものを並べて違いを一行で言えるようにすることです。ストレージ系、コンピューティング系、ネットワーク系、それぞれで「何が違うから使い分けるのか」を自分の言葉で書き出してください。読むだけでは、次も同じところで迷います。
出題はサービスの細かい設定手順ではなく、役割と使いどころに集中しています。手順を覚え直す必要はありません。
Azureの管理とガバナンス(30〜35%)で落とした場合
コスト管理、SLA、ポリシー、ロール、リソースの階層。ここは**「誰が・どの範囲に・何をできるか」**という構造で覚え直すのが効きます。用語を単体で覚えると、スコープが絡んだ設問で崩れます。
クラウドの概念(25〜30%)で落とした場合
配点は最小ですが、ここで落としているなら他分野も連鎖して落としている可能性が高い分野です。「なぜクラウドだとそうなるのか」(従量課金・スケーラビリティ・責任の分担)という理屈を一度つかむと、初見の問題でも選択肢を絞れるようになります。 暗記一辺倒で来た方は、ここを理屈で入れ直すだけで他分野の正答率も上がります。
手順3:再受験の前に「再現性」を確認する
再受験を申し込む前に、ひとつだけ基準を置いてください。
どの回でも安定して8割前後を取れていれば、知識の抜けはかなり減っている状態と考えてよいでしょう。本番はスケールスコア(700点)のため模試の正答率と単純比較はできませんが、同じ水準を複数回再現できるかは、当日の結果に近い情報になります。
1回だけ高得点が出ても、次で崩れるなら定着していません。**「一度取れた」ではなく「何度でも取れる」**を基準にしてください。
そして、間違えた分野だけ教材に戻る。この往復で仕上げるのが効率的です。全体をもう一周する必要はありません。
再受験のルールは公式で確認してください
再受験までの待機期間や回数制限といったポリシーは、本記事では扱いません。 Microsoftの再受験ポリシーは改定されることがあり、確実な情報は公式のものだけです。申し込みの前に、必ずMicrosoft公式サイトの再受験ポリシーをご確認ください。
受験料は12,500円(税抜)/税込13,750円です(2026年6月時点)。改定されることがあるため、こちらも申し込み時にご確認ください。費用がかかる以上、「たぶん大丈夫」で二度目を申し込まないでください。 手順3の再現性の基準を満たしてから予約するほうが、結果的に安く済みます。
試験の基本情報(おさらい)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals(Azure の基礎) |
| 問題数 | 固定数は非公表(Microsoft認定試験は通常40〜60問程度と公式に案内) |
| 試験時間 | 45分(説明・同意確認などを含む着席時間は65分) |
| 合格ライン | 700点(1,000点満点のスケールスコア) |
| 受験料 | 12,500円(税抜)/税込13,750円 ※2026年6月時点 |
| 試験言語 | 日本語で受験できます(英語ほか多言語に対応) |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅オンライン) |
45分という時間は、悩む余裕がある長さではありません。 迷った設問に固執して後半を落とす、という落ち方をした心当たりがあるなら、次回は「分からない設問は印を付けて先に進む」進め方を最初から決めておいてください。
よくある質問
Q. AZ-900の合格点は何点ですか?
700点です(1,000点満点のスケールスコア)。スケールスコアは問題ごとの難易度を加味して換算されるため、この数字を正答率として読み替えることはできません。
Q. あと何問取れていれば合格でしたか?
スケールスコアの仕組み上、点数から問題数に翻訳することはできません。総合点よりも、分野ごとにどこが弱かったかを見て次の学習に反映するほうが有効です。
Q. 再受験までどれくらい待つ必要がありますか?
再受験ポリシーは改定されることがあるため、本記事では扱っていません。Microsoft公式サイトの再受験ポリシーで最新の内容をご確認ください。
Q. もう一度受けるとき、また受験料はかかりますか?
受験料は12,500円(税抜)/税込13,750円です(2026年6月時点)。再受験時の扱いを含め、正確な条件はMicrosoft公式サイト・ピアソンVUEの予約画面でご確認ください。
Q. どの分野から立て直せばいいですか?
配点が最大の「Azureのアーキテクチャとサービス」(35〜40%)です。サービス名と役割の対応を確実にすることが得点の軸になります。次いで「管理とガバナンス」(30〜35%)です。
Q. 何割取れるようになったら再受験していいですか?
模試形式でどの回でも安定して8割前後を取れていれば、知識の抜けはかなり減っている状態と考えてよいでしょう。1回だけの高得点ではなく、複数回で再現できることを基準にしてください。
まとめ
- 合格ラインの700点はスケールスコア。正答率としては読み替えられず、問題数にも翻訳できない
- 立て直しは分野の特定 → 理屈での入れ直し → 再現性の確認の3手順
- 配点は**アーキテクチャとサービス35〜40%**が最大。ここが軸
- 「クラウドの概念」で落ちているなら、理屈を入れ直すと他分野も連鎖して上がる
- 再受験ポリシーは改定されうるため、必ずMicrosoft公式で確認してから申し込む
- 受験料は12,500円(税抜)/税込13,750円(2026年6月時点)。二度目は再現性を確認してから
資格道場の使い方
落ちたあとに必要なのは、新しい教材ではなく現在地の測定です。どの分野で落としているかは、解いてみないと分かりません。
資格道場ではAZ-900のオリジナル問題集を、本番CBT準拠の形式で用意しています。
-
1問ずつ正誤と解説を確認できます。解説は要点だけに絞っています
-
通しで何百問を積むのではなく、模試を「回」単位に分けています。細切れの時間でも1回分を進められます
-
第1回の模試は無料の会員登録ですぐ解けます ── まず現在地を測ってから、次を決めてください
-
第2回以降は買い切りで、月額の課金はありません。内容を改定した場合も追加料金なしでそのまま使えます
あわせて読みたい
参考(一次情報)
- AZ-900 公式スタディガイド(3分野の配点・出題範囲)
- Microsoft Certified: Azure Fundamentals 認定ページ(試験時間・合格ライン・対応言語)
※ 本記事は2026年6〜7月時点のMicrosoft公式情報をもとに作成しています。試験仕様・受験料・再受験ポリシーは改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。