難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
AZ-900のサンプル問題(本番形式・解説付き)
AZ-900(Microsoft・Azure Fundamentals)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(50問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全600問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
Azure のリソースグループの性質として正しいものはどれか。
- 1 つのリソースは複数のリソースグループに同時所属できる
- リソースグループ内のリソースは、グループと同じリージョンに置かなければならない
- リソースグループはリージョンをまたいだリソースをまとめられる(正解)
- リソースグループは入れ子(グループの中にグループ)にできる
解説
リソースグループは論理的な入れ物で、異なるリージョンのリソースもまとめられます。1 リソースは必ずどれか 1 つのグループにのみ所属し、入れ子はできません。グループに設定したロックや権限は中のリソースへ継承されます。1 つのリソースが複数のリソースグループに同時所属することはできません。
他の選択肢が誤りである理由
- 「1 つのリソースは複数のリソースグループに同時所属できる」1 つのリソースは常に 1 つのリソースグループにしか所属できません。複数グループへの同時所属は不可能です。
- 「リソースグループ内のリソースは、グループと同じリージョンに置かなければならない」リソースグループ自体にはリージョンを設定しますが、配下のリソースは別リージョンに置けます。グループと同じリージョンに限られるわけではありません。
- 「リソースグループは入れ子(グループの中にグループ)にできる」リソースグループを別のリソースグループの中に配置する入れ子構造は Azure では対応していません。
設問2
Azure のデータ転送(ネットワーク)コストに関する説明として最も適切なものはどれか。
- Azure へ入ってくる受信(インバウンド)転送は一般に無料で、外向き(送信/アウトバウンド)転送は課金され得る(正解)
- Azure へ入ってくる受信(インバウンド)転送が課金対象で、Azure から外へ出る送信(アウトバウンド)転送は無料である
- 受信(インバウンド)も送信(アウトバウンド)も無料で、課金されるのはリージョンをまたぐ通信だけである
- Azure の料金はリソースの稼働時間と容量だけで決まり、データ転送量そのものは請求項目として存在しないため料金に影響しない
解説
一般に Azure への受信(インバウンド)転送は無料で、Azure から外へ出る送信(アウトバウンド)転送は課金対象になり得ます。「受信課金・送信無料」は逆で誤り、「常に無料」「転送が発生しない」も誤りです。コスト設計では外向き転送量を意識するのが要点です。
他の選択肢が誤りである理由
- 「Azure へ入ってくる受信(インバウンド)転送が課金対象で、Azure から外へ出る送信(アウトバウンド)転送は無料である」受信と送信の課金関係が逆です。Azure への受信(インバウンド)が一般に無料で、外向きの送信(アウトバウンド)が課金対象になり得ます。
- 「受信(インバウンド)も送信(アウトバウンド)も無料で、課金されるのはリージョンをまたぐ通信だけである」インターネットへの送信(アウトバウンド)転送も課金され得ます。課金されるのはリージョン間の通信だけではありません。
- 「Azure の料金はリソースの稼働時間と容量だけで決まり、データ転送量そのものは請求項目として存在しないため料金に影響しない」データ転送のコストは Azure の料金設計に実際に存在し、アウトバウンド転送は課金対象です。転送量が料金に影響しないというのは誤りです。
設問3
共有責任モデルで、IaaS と SaaS を比べたときの利用者の責任範囲について正しいものはどれか。
- SaaS の方が利用者の責任範囲が広く、IaaS の方が狭い
- どちらも利用者の責任範囲は同じである
- IaaS の方が利用者の責任範囲が広く、SaaS の方が狭い(正解)
- IaaS では利用者の責任がなく、SaaS ではアプリの設定まで利用者が負う
解説
IaaS では OS やランタイム、アプリまで利用者が管理するため責任範囲が広く、SaaS は事業者がアプリまで管理するため利用者の責任範囲は狭くなります。どのモデルでもデータとアカウントは利用者に残るため『一切責任がない』は誤りです。
他の選択肢が誤りである理由
- 「SaaS の方が利用者の責任範囲が広く、IaaS の方が狭い」SaaSでは事業者がアプリまで管理するため利用者の責任は最も狭く、IaaSでは利用者が管理する範囲が広くなります。「SaaSの方が責任範囲が広い」は逆の説明です。
- 「どちらも利用者の責任範囲は同じである」IaaSではOSやアプリまで利用者が管理しますが、SaaSでは事業者がアプリまで管理するため、責任範囲は異なります。「どちらも同じ」という説明は誤りです。
- 「IaaS では利用者の責任がなく、SaaS ではアプリの設定まで利用者が負う」IaaS では OS やアプリなど利用者の責任が大きく残ります。利用者の責任がないモデルはありません。
設問4
Azure Storage の冗長性に関する説明として正しいものはどれか。
- 既定でデータは 1 コピーで保持され、複製は別料金のオプションになる
- 最も低い冗長性でもデータは自動的に 3 つのコピーが保持される(正解)
- 冗長性の方式はリージョンごとに固定され、ストレージアカウントごとには選べない
- 冗長コピーは利用者が手動で作成する必要がある
解説
Azure Storage は最小構成の LRS でも、データを自動的に 3 つのコピーとして保持します。地理冗長(GRS など別リージョンへの複製)は既定ではなく、必要に応じて選択する設定です。
他の選択肢が誤りである理由
- 「既定でデータは 1 コピーで保持され、複製は別料金のオプションになる」Azure Storageは最低の冗長性(LRS)でも自動的に3コピーを維持するため、1コピーのみという状態にはなりません。
- 「冗長性の方式はリージョンごとに固定され、ストレージアカウントごとには選べない」冗長性(LRS・ZRS・GRS など)はストレージアカウントごとに選べます。リージョンで固定されるわけではありません。
- 「冗長コピーは利用者が手動で作成する必要がある」Azure Storageの冗長コピーはプラットフォームが自動的に作成・維持するものであり、利用者が手動で行う必要はありません。
設問5
稼働中の仮想マシンを「停止(割り当て解除)」したときのコストに関する説明として最も適切なものはどれか。
- コンピューティングもストレージも、停止と同時に課金がその場で止まる
- 停止して割り当てを解除したあとも、コンピューティングの課金は満額のまま継続して発生し続けることになってしまう
- 停止するとマネージドディスクのデータは自動的に削除されるため、それにともなって課金もゼロになって残らない
- コンピューティング課金は止まるが、保持しているマネージドディスクなどのストレージは課金が続く(正解)
解説
VM を停止(割り当て解除)するとコンピューティング課金は止まりますが、マネージドディスクなどのストレージは保持されている限り課金が続きます。データは消えません。「全部止まる」「コンピューティングが満額継続」「データ自動削除」はいずれも誤りで、ストレージ課金の継続が見落としやすい点です。停止(割り当て解除)してもディスクのデータは保持され、自動的に削除されることはありません。
他の選択肢が誤りである理由
- 「コンピューティングもストレージも、停止と同時に課金がその場で止まる」停止(割り当て解除)後もマネージドディスク等のストレージは保持される限り課金が継続するため、ストレージの課金まで止まるという説明は誤りです。
- 「停止して割り当てを解除したあとも、コンピューティングの課金は満額のまま継続して発生し続けることになってしまう」VMを停止(割り当て解除)するとコンピューティング課金は止まります。満額継続するのは「OS停止のみ(割り当て解除なし)」の場合です。
- 「停止するとマネージドディスクのデータは自動的に削除されるため、それにともなって課金もゼロになって残らない」停止(割り当て解除)後もディスクデータは保持され自動削除されません。データを消すには明示的にディスクを削除する必要があります。
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