PMPの新試験は「人・進め方・事業環境」の状況判断を180問で問う
PMP(Project Management Professional)は、PMI(Project Management Institute)が認定するプロジェクトマネジメントの国際資格です。2026年7月9日から、新しい基準の試験に切り替わりました。基準の名前は Examination Content Outline 2026(ECO 2026)です。この日以降に予約した試験は、すべて新試験になります。
新試験の中身は、3つの数字でつかめます。
- 180問・240分。途中に10分の休憩が2回あります
- People 33%・Process 41%・Business Environment 26%。旧試験より事業環境の比重が大きくなりました
- 予測型が約40%。残りの約60%はアジャイルなどの適応型と、両者を組み合わせたハイブリッドの場面です
問われるのは、用語の暗記より「この場面でプロジェクト・マネージャーが最初に何をするか」です。勉強の順番も、この判断の型から逆算して組むと迷いません。
PMPの問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
PMP 2026 新試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | Project Management Professional(PMP) |
| 運営 | PMI(Project Management Institute) |
| 試験の版 | ECO 2026(2026年7月9日以降に予約した試験に適用) |
| 問題数 | 180問(採点対象170問+採点されない事前テスト10問) |
| 試験時間 | 240分(10分の休憩が2回。休憩に入ると前のセクションには戻れません) |
| 合格ライン | 非公表(PMIは採点の方法だけを示し、数値を公表していません) |
| 受験料 | PMI会員 US$425/非会員 US$675(米国表示。地域で異なる場合があります) |
| 試験言語 | 日本語で受験できます(受験中に各問の英語原文を表示できます) |
| 受験資格 | 直近10年のプロジェクト主導経験と、35時間のプロジェクトマネジメント研修 |
受験には申請が要ります。必要な経験の月数は学歴で変わり、学士以上なら36か月です。CAPMを持っていれば、35時間の研修は要りません。2026年12月1日以降は、講師が教えるライブ研修について、PMIの認定研修機関などの指定された提供元のものだけが認められます。受講を決める前に、提供元を確かめてください。
ECO 2026 で変わった3つのこと
旧試験から変わったのは、次の3つの点でした。
- ドメインの配分。3ドメインの名前は変わらず、配分が 33%・41%・26% になりました。
- ケーススタディ(Case or Scenario)の新設。詳しい場面を読み、続けて複数の設問に答えます。場面にはグラフや図が含まれることもあります。
- 図表読み取り(Graphic-Based)の新設。チャートやグラフを読み取って答える形式です。
本番の形式は全部で8種類あります。択一と複数選択のほか、対応付け(マッチング)、画面の一部を選ぶポイント&クリック、プルダウンなどです。形式ごとの問数やケーススタディの事例数は、PMIが公表していません。
採点の方法は変わっていないと、PMIは明記しています。結果は合否と、ドメインごとの診断で返ってきます。
PMPの勉強の順番:判断の型から入り、Processを厚く
1. 35時間の研修で全体像をつかむ
研修は、受験資格として欠かせません。同時に、3つの進め方(予測型・適応型・ハイブリッド)の違いを最初に整理する場でもあります。PMPの問題は、どの進め方の場面かで正解が変わるからです。ここを曖昧にしたまま問題を解くと、同じ論点で何度も迷いかねません。
2. 状況判断の「順番」を先に覚える
PMPでは、選択肢がどれも正しく見えることが珍しくありません。「最初に」「次に」を選び分けるために、次の4つの見方を先に持っておきます。
- 問題の報告を受けたら、まず事実と影響を確かめる
- ベースラインを変える判断は、変更管理の手続きで承認を受ける
- チームの行動規範やリスク対応計画など、既に合意した仕組みがあれば先に使う
- アジャイルの場面では、何を先に作るかはプロダクト・オーナーが決める
この4つは3ドメインのどこにでも出てきます。1つの論点として覚えるより、問題を解くたびに「どれに当たるか」を確かめるほうが身につきます。
3. Process(41%)を一番厚く回す
Process は最大のドメインで、タスクは10個。スコープ・スケジュール・資源・調達・財務・品質から終結まで、範囲も最も広い領域です。予備費の見積もりやスケジュールの差異の分析のように、数字を読んで判断する場面もここに入ります。アーンド・バリュー(EV)の式は、表の数字から計算できるまで練習を重ねておきたいところ。
4. People(33%)と Business Environment(26%)を仕上げる
People は、ビジョンの共有、対立のマネジメント、ステークホルダーの関与などを扱います。Business Environment の中心は、ガバナンス、コンプライアンス、リスク、組織の変革といった話題になります。どちらも、権限の外にある判断を「誰に、どの経路で上げるか」がよく問われます。
5. 本番と同じ240分の模擬試験で通しの練習をする
180問を240分で解くと、1問あたりの時間は約1分20秒しかありません。ケーススタディは事例を読む時間がかかるので、時間配分の練習は通しの模試でしかできません。途中の休憩で前のセクションに戻れない点も、本番前に体で覚えておくと慌てません。
PMP問題集と模擬試験(日本語)の比較
日本語で解けて、新試験への対応を明記している教材を並べました。2026年9月26日に各社のページで確認した数字です。
| 教材 | 問題数 | 価格 | 1問あたり | ECO 2026 対応 |
|---|---|---|---|---|
| JPS PMP問題集+模擬試験 | 1,290問 | 15,900円(応援価格) | 約12.3円 | 明記あり |
| PMP道場(IT Concepts Japan) | 370問 | 単品の表示なし(会員プラン30日1,980円など) | ― | 明記あり |
| Udemy PMP模擬試験問題集(6回分) | 315問 | US$19.99(定価表示) | ― | 明記あり |
| 資格道場 PMP問題集 | 1,440問 | 2,980円(税込) | 約2.1円 | ECO 2026 の3ドメイン26タスクで作成 |
Udemy の価格はアカウントや時期で変わります。各教材の最新の価格は、それぞれのページでご確認ください。
資格道場の1,440問で仕上げる
資格道場のPMP問題集は、1,440問を180問×8回の模試に分けました。1回ごとに、本番と同じ240分で通しの練習ができます。
新試験で加わった2形式を含め、次の形式を収録しました。
- ケーススタディ 24事例(1事例に5問)
- 図表の読み取り(表で出します)
- 対応付けとホットスポット(図の箱を選ぶ形式)
- 択一と複数選択
購入すると、テキストが3点付きます。
- 学習用テキスト:ECO 2026 の26タスクの順に、状況判断の考え方まで書いた本編
- 出る順ドリル:収録問題から頻出の論点を抜き出したもの
- 一問一答:用語と判断の型を短く確かめるもの
価格は2,980円(税込)の買い切りです。まず50問は、会員登録もログインもなしでその場で解けます(PMPの50問を解いてみる)。第1回の180問は、無料の会員登録で解けます。
新試験の形式に慣れたい方は、資格道場のPMP問題集から始めてください。
よくある質問
Q. PMPの問題集は日本語で解けますか?
はい。PMPは日本語で受験でき、本番では各問の英語原文も表示できます。資格道場の問題集も日本語で、用語は「日本語(English)」の形で原語を添えています。
Q. 合格点は何%ですか?
PMIは合格点の数値を公表していません。採点の方法だけが示されています。「◯%で合格」という数字は公式のものではないため、模試では正答率より、ドメインごとの弱点を見つけることに使ってください。
Q. 旧試験の問題集は使えますか?
配分と形式が変わったため、新試験用の教材を中心にするのが安全です。旧試験の配分は People 42%・Process 50%・Business Environment 8% でした。事業環境の比重が3倍以上になり、ケーススタディと図表読み取りも加わっています。
Q. 勉強時間はどれくらいですか?
PMIは勉強時間の目安を示していません。受験資格として35時間の研修が要るので、まずそれを終え、そのあと模試を通しで解いて弱いドメインを見つける順番が進めやすいです。
あわせて読みたい
参考(公式・一次情報)
- PMP Examination Content Outline – 2026(3ドメインの配分・180問・240分・出題形式・受験資格)
- New PMP Exam(PMI)(切り替え日)
- PMP 認定ページ(PMI)(受験料・試験言語)
- PMI Certification Handbook(合格判定の方法・日本語受験)
※ 2026年9月26日時点で公式ページを確認して作成しています。試験仕様・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に公式サイトで最新情報をご確認ください。PMP、PMI、PMBOK は Project Management Institute, Inc. の登録商標です。