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KCNA-JPの勉強法と勉強時間【2026年版】

結論:KCNA-JPは「Kubernetesの基礎」に4割強が集まる。ここを外すと届かない

KCNA(Kubernetes and Cloud Native Associate)は、The Linux Foundation/CNCFが実施する、Kubernetesとクラウドネイティブ領域の入門レベル認定です。KCNA-JPはその日本語版にあたります。

勉強法の結論を先に書きます。出題の44%が「Kubernetes Fundamentals」に集中しています。 次点のContainer Orchestrationと合わせると72%この2ドメインだけで7割を超えるため、クラウドネイティブの周辺知識を広く浅く眺めるより、まずKubernetes本体の理解を厚くするのが正しい順番です。

もうひとつ、この試験の性格を決めている条件があります。KCNAはハンズオン試験ではなく、オンライン監督下の多肢選択式です。CKA・CKADのような実機操作は求められません。ただし、用語を暗記するだけでは選択肢の差を判別しにくいので、手を動かして概念を確かめておく価値はあります。

KCNA-JPの問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)

試験の基本情報

項目 内容
試験名 Kubernetes and Cloud Native Associate(KCNA-JP は日本語版)
運営 The Linux Foundation/CNCF
試験時間 90分
問題数 公式に公表されていません
出題形式 オンライン・監督下(proctored)の多肢選択式
合格ライン 公式に公表されていません
前提条件 なし("There are no prerequisites for this exam")
認定の有効期間 2年
再受験 1回のリテイクが付属(One Retake)
受験料 英語版KCNAの公式ページには試験単体 US$250 の記載。KCNA-JP単体の申込ページは確認できず、確認できたのはコース(LFS250-JP)とのバンドル商品(US$299)でした

学習計画に効く条件は2つです。

問題数と合格ラインが非公表であること。The Linux Foundation系の認定は、伝統的にこの2つを公表しません。つまり「何問中何問取れば受かる」という逆算ができないということです。90分という時間だけを手がかりに、全ドメインで安定して答えられる状態を目標にするしかありません。

認定の有効期間が2年であること。Linux系認定としては短めです。取得時期を、実際に使う場面(転職活動や案件参画)から逆算して決めるのが合理的です。資格の活かし方はIT資格を転職でどう活かすかにまとめています。

出題範囲と配点

CNCF公式のExam Curriculum(および英語版KCNA試験ページ)に示されている4ドメインの配点です。

ドメイン 配点 含まれる小項目
Kubernetes Fundamentals(Kubernetesの基礎) 44% Kubernetes Core Concepts/Administration/Scheduling/Containerization
Container Orchestration(コンテナオーケストレーション) 28% Networking/Security/Troubleshooting/Storage
Cloud Native Application Delivery(アプリケーション配信) 16% Application Delivery/Debugging
Cloud Native Architecture(クラウドネイティブアーキテクチャ) 12% Observability/Cloud Native Ecosystem and Principles/Community and Collaboration

ひとつ注意点があります。 KCNA-JPのバンドル商品ページには、5ドメイン構成(46/22/16/8/8)という旧カリキュラムの配点が表示されたままになっています。本記事は最新のCNCF公式カリキュラムPDFおよび英語版KCNA試験ページの4ドメイン(44/28/16/12)を採用しています。学習の前に、必ずご自身でも公式カリキュラムの最新版をご確認ください。

配点の読み解きはシンプルです。Kubernetes Fundamentals(44%)が突出しており、Pod・Deployment・Service といった中核オブジェクト、スケジューリング、コンテナ化の理解が試験の主題です。Container Orchestration(28%)はネットワーク・セキュリティ・ストレージ・切り分けと、Kubernetesを実際に回す側の話。この2つで72%を占めます。

残りの28%(配信12%+アーキテクチャ16%)は、GitOps・オブザーバビリティ・CNCFエコシステムといった周辺領域です。配点は小さいものの、用語の数は多いため、まとめて捨てると足元をすくわれます。

独学の順番

  1. コンテナの基礎を先に固める ── イメージ、レイヤ、レジストリ、コンテナランタイム。ここが曖昧だとKubernetesの説明がすべて宙に浮きます。
  2. Kubernetes Fundamentals(44%)に最も時間を置く ── Pod・ReplicaSet・Deployment・Service・Namespace の関係を、図に描いて説明できるところまで。最大配点であり、この試験そのものです。
  3. 手元にクラスタを1つ用意して触る ── 選択式の試験ですが、kubectl で作って壊して見た経験があると、選択肢の細かい差が判別できるようになります。
  4. Container Orchestration(28%)へ ── ネットワーク(Service/Ingressの役割の違い)、ストレージ(PV/PVC)、セキュリティ(RBACの考え方)、切り分けの順序。
  5. 周辺28%を用語整理で仕上げる ── オブザーバビリティ、CNCFプロジェクトの位置づけ、コミュニティのしくみ。一覧表にして名前と役割を対応させるのが早道です。

つまずきやすいところ

ServiceとIngressの役割が混ざる。 どちらも「アクセスさせる仕組み」に見えますが、担当する層が違います。どこからどこへのトラフィックを扱うのかで整理してください。

CNCFプロジェクト名を丸暗記しようとする。 数が多く、暗記だけでは定着しません。「どの課題を解くための道具か」で分類すると覚えやすくなります。

日本語版の訳語と英語の用語が結びつかない。 KCNA-JPは日本語で受験できますが、現場のドキュメントも公式カリキュラムも英語です。日本語で理解を作ったうえで、主要な用語は英語表記も見ておくと安全です。英作文は不要で、読んで意味が取れれば十分です。

よくある質問

Q. KCNA-JPの勉強時間はどれくらいですか?

一般的な目安として語られる数字はありますが、The Linux Foundation公式の基準ではありません。コンテナに触れた経験があるかどうかで大きく変わります。配点(44/28/16/12)の比で時間を割り振るほうが、総時間の見積もりより実用的です。

Q. KCNAの問題数と合格ラインは?

どちらも公式に公表されていません。 数字を掲げている情報を見かけても、公式の公表値ではない可能性があります。試験時間90分という条件だけが公表されています。

Q. KCNAは実機操作(ハンズオン)の試験ですか?

いいえ。オンライン監督下の多肢選択式と公式に明記されています。実機操作を伴うのはCKA・CKADなど別の認定です。

Q. 受験の前提条件はありますか?

ありません(公式に "There are no prerequisites for this exam" と明記)。ただし認定の有効期間は2年なので、取得のタイミングは使う場面から逆算して決めてください。

まとめ

  • KCNA-JPはKCNAの日本語版。The Linux Foundation/CNCFが実施
  • 枠組みは90分・オンライン監督下の多肢選択式・前提条件なし・認定有効期間2年・リテイク1回
  • 問題数と合格ラインは公式に非公表。逆算ができないので、全ドメインで安定させる
  • 配点はKubernetes Fundamentals 44%/Container Orchestration 28%/配信16%/アーキテクチャ12%。上位2つで72%
  • KCNA-JPのバンドル商品ページは旧カリキュラムの5ドメイン配点のまま。最新のCNCFカリキュラムで確認する
  • 周辺28%は配点こそ小さいが用語量が多い。一覧表にして名前と役割を対応させる

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参考(公式・一次情報)

※ 本記事は2026年9月9日時点で公式ページ(および2026年9月7日取得のCNCF公式カリキュラム)を確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。問題数と合格ラインは公式に公表されていないため、本記事では扱っていません。