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LinuC レベル4 4SA01試験の勉強法と勉強時間【2026年版】

結論:4SA01は「作業手順」ではなく「設計の選択理由」を問う試験

LinuC レベル4 システムアーキテクト(LinuC-4SA)は、LPI-Japanが実施するLinuCの最上位レベルです。認定を得るには 4SA01試験と4SA02試験の両方に合格し、かつ有意なLinuCレベル2の認定を持っている必要があります。本記事はそのうち前半、4SA01試験を扱います。

勉強法の結論を先に書きます。4SA01は、コマンドの打ち方を覚える試験ではなく、「なぜその構成を選ぶのか」を説明できるかを問う試験です。

出題範囲を見ると、集約型と分散型の比較、layer構造とtier構造、同期と非同期、フェイルオーバークラスタ、レプリケーション、負荷分散、性能見積もり──いずれも選択肢そのものより、選択の根拠と制約が主題になっています。レベル1・レベル2で身につけた操作の知識を、設計の言葉に翻訳し直す作業が学習の中身になります。

LinuC レベル4 4SA01試験の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)

試験の基本情報

項目 内容
試験名 4SA01試験(LinuC Level-4 Certification System Architect Exam 4SA01)
認定名 LinuC レベル4 システムアーキテクト
運営 LPI-Japan
問題数 約40問/1試験
試験時間 90分(試験問題を解く時間は実質85分)
合格ライン 公式ページに記載が見当たりませんでした
出題形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
受験方法 ピアソンVUE
試験言語 日本語・英語
受験料 1試験あたり27,500円(税込)
認定の条件 有意なLinuCレベル2の認定を持ち、4SA01・4SA02の両方に合格
認定の有効期間 認定日から5年以内に再認定が必要

計画に効いてくる数字は2つあります。

ひとつは受験料です。1試験27,500円なので、4SA01と4SA02を通すと合計55,000円かかります。下位レベルよりも一段高い設定なので、まとめて申し込むより1試験ずつ確実に仕上げるほうが結果的に安く済みます。

もうひとつは合格ラインが公表されていないことです。「何割で受かる」という基準が公式に示されていないため、ギリギリを狙う組み立てができません。演習で正答率に余裕を作ってから受験するのが確実です。

出題範囲と重要度

LinuCの出題範囲は、AzureやAWSのような「配点◯%」ではなく、副主題ごとの「重要度」という数値で示されます。重要度が高いトピックほど、試験で多くの問題が出題される、という考え方です。

4SA01試験は4主題構成です(LinuC-4SA Version 1.0)。

主題 重要度の合計
ネットワークとストレージの選定 12
可用性の設計 10
システムアーキテクチャ 9
性能・拡張性の設計 9

(主題ごとの数値は、公式が掲げる副主題の重要度を合計したものです。公式は主題レベルの重要度を示していません。)

4主題の重要度の合計は40で、公式が示す出題数「約40問/1試験」と一致します。つまり重要度の数字を、そのまま「およそ何問出るか」の目安として読めるのが、この試験の学習計画を立てやすいところです。

副主題まで降りると、重さの偏りがはっきりします。重要度が大きいのは次の4つです。

  • 柔軟性を高めるアーキテクチャパターン(重要度5)
  • 集中型および分散型ストレージ(重要度4)
  • 負荷分散と障害の局所化(重要度4)
  • 性能の拡張(重要度4)

この4つだけで17、全体の4割強を占めます。最大主題は「ネットワークとストレージの選定」で、拠点内・拠点間のネットワーキング、アクセスプロトコル、集中型/分散型ストレージが並びます。

独学の順番

  1. レベル2の範囲を棚卸しする ── 4SA01はレベル2の上に積む試験です。LVM・クラスタ・ネットワーク設定などが曖昧なままだと、設計の議論に入れません。まず土台の穴を埋めてください。全体像はLinuCの勉強法と学習順にまとめています。
  2. 「ネットワークとストレージの選定」(重要度12)から入る ── 最大主題であり、後続の可用性・性能の議論の前提にもなります。集中型と分散型の違い、それぞれが向く場面と制約を、自分の言葉で言えるところまで。
  3. 「可用性の設計」(重要度10)へ進む ── フェイルオーバークラスタ、負荷分散、データレプリケーションと災害対策。ここは「どこまで止められないシステムなのか」という要件から逆算する視点を持つと、選択肢の差が見えるようになります。
  4. 「システムアーキテクチャ」と「性能・拡張性の設計」を並行で仕上げる ── パターンの名前(パイプライン、オーケストレーション、イベント駆動、Saga、TCCなど)と、性能見積もり・改善・拡張の考え方を突き合わせます。
  5. 模試形式で通しに慣れる ── 約40問を90分で解く形に、時間感覚を合わせておきます。

つまずきやすいところ

設計用語の粒度がそろわない。 「オーケストレーション」「コレオグラフィ」「メディエーター」「ブローカー」のように、実務では雰囲気で使い分けている言葉が、試験では明確に区別されます。似た用語は対で並べて違いを1行で書くという整理が有効です。

分散トランザクションの理解が浅くなりやすい。 TCCやSagaは、名前は知っていても「どういう失敗をどう埋め合わせるか」まで説明できる人が少ない領域です。処理の流れを図に描いてください。

性能の話が抽象論で止まる。 「性能の拡張」は重要度4の重い副主題です。スケールアップとスケールアウトの違いを言えるだけでなく、どちらが効かない場面はどこかまで押さえておくと、応用問題に耐えられます。

よくある質問

Q. LinuC レベル4 4SA01の勉強時間はどれくらいですか?

一般的な目安として語られる数字は見当たらず、LPI-Japan公式にも勉強時間の基準はありません。レベル2の認定が前提の上位試験であるため、レベル2を取り立ての方と、設計の実務経験がある方とでは必要量が大きく変わります。重要度の数字を使って主題ごとに時間を割り振るほうが、総時間の見積もりより実用的です。

Q. 4SA01と4SA02はどちらから受けるべきですか?

公式に受験順の指定はありません。主題番号は4SA01が前半(4SA.01〜4SA.04)、4SA02が後半(4SA.05〜4SA.09)に対応しており、設計の土台にあたる内容は4SA01側にまとまっています。迷うなら4SA01からで問題ありません。

Q. LinuCレベル2を持っていなくても受験できますか?

受験自体を制限する記載はありませんが、認定には有意なLinuCレベル2の認定が必要と公式に明記されています。両試験に合格してもレベル2の認定がなければレベル4の認定にはなりません。

Q. 合格ラインは何割ですか?

公式ページに記載が見当たりませんでした。 「◯割で合格」という数字を見かけても、LPI-Japanの公表値ではない点にご注意ください。

まとめ

  • 4SA01はLinuC レベル4の前半。認定には4SA02との両方合格+有意なレベル2認定が必要
  • 枠組みは約40問・90分(実質85分)・受験料27,500円(税込)/1試験・日本語と英語
  • 合格ラインは公式に記載なし。余裕を作ってから受ける
  • 出題範囲は配点%ではなく重要度合計40が出題数「約40問」と一致するので、そのまま問題数の目安に読める
  • 最大主題はネットワークとストレージの選定(重要度12)、次が可用性の設計(重要度10)
  • 問われるのは操作手順ではなく設計の選択理由。用語は対で並べて違いを説明できる状態にする

出題範囲に沿って手を動かして確かめたい方は、資格道場のLinuC レベル4 4SA01試験問題集をどうぞ。 収録は320問(本番目安40問×8回の模試形式)、価格は2,980円(税込)の買い切りです。 まず50問は、会員登録もログインもなしでその場で解けます(すぐ解いてみる)。

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参考(公式・一次情報)

※ 本記事は2026年9月9日時点で公式ページを確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。合格ラインは公式に記載が見当たらないため、本記事では扱っていません。