結論:202試験は「サービスの数」が敵。1つずつ、設定して起動するまでを1セットに
LinuC レベル2 202試験は、DHCP・LDAP・BIND・Apache・nginx・Squid・Postfix・Dovecot・Samba・NFS・OpenSSH・OpenVPN と、主要なネットワークサービスを一通り扱う試験です。レベル2の前半にあたる201試験がシステムを作る側なら、202はそのシステムでサービスを動かす側になります。
勉強法の結論は、まとめて詰め込まないこと。範囲は7主題に広く分散していて、突出した山がありません。まとめて読むと設定ファイルの記憶が混ざります。1サービスずつ、設定ファイルを編集して起動・確認するところまでを1セットにして、順に潰してください。
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試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | LinuC レベル2 202試験 |
| 認定名 | LinuC レベル2(有意なレベル1認定+201・202の両方に合格して認定) |
| 運営 | LPI-Japan |
| 問題数 | 約60問 |
| 試験時間 | 90分(試験後アンケート5分を含むため、解答時間は実質85分) |
| 合格ライン | 公表されていません(公式FAQは「目安として65〜75%程度の正解率」と案内) |
| 出題形式 | CBT。マウスによる選択方式がほとんどで、キーボード入力問題も多少出題される場合があります。実技や面接はありません |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンター、または自宅・職場からのOnVUE受験)。団体向けにPBTもあります |
| 受験料 | 16,500円(税込)/1試験あたり |
| 試験言語 | 日本語・英語 |
| 受験の前提条件 | ありません。ただしレベル1認定を取得するまでレベル2認定は取得できません |
認定要件は「有意なLinuCレベル1の認定を持ち、かつ201試験と202試験の両方に合格すること」です。受験だけならレベル2から先に受けられますが、レベル1の認定がなければ合格してもレベル2にはなりません(レベル1認定を取得した時点で認定されます)。201と202は5年以内に合格する必要があります。
出題範囲と重要度
LinuCの出題範囲は、パーセンテージの配点比率ではなく各トピックに割り振られた「重要度」の数値で示されます。202試験(LinuC-2 Version 10.0)の合計は60です。
| 主題 | 重要度(合計60) |
|---|---|
| 2.12 システムのセキュリティ | 12 |
| 2.09 HTTPサーバーとプロキシサーバー | 11 |
| 2.07 ネットワーククライアントの管理 | 9 |
| 2.13 システムアーキテクチャ | 9 |
| 2.08 ドメインネームサーバー | 7 |
| 2.11 ファイル共有サービス | 7 |
| 2.10 電子メールサービス | 5 |
最大でも12で、7主題に均等に散っているのが202試験の形です。丸ごと捨てられる主題がありません。
副主題まで下りると、重要度4はSambaの設定と管理とOpenSSHサーバーの設定と管理の2つだけ。ここが最も厚い部分です。HTTPサーバー主題は Apache・OpenSSL/HTTPS・nginx が各3、Squid が2という配分で、Apache一本ではなくnginxも同じ重さで問われる点に注意してください。
独学の順番
- OpenSSHとSambaから ── 単独最大の重要度4が2つ。SSHの鍵管理と
sshd_configの主要ディレクティブ、Sambaの共有定義とトラブルシューティングを先に固めます。 - Web系を3つまとめて ── Apache、HTTPS(OpenSSL)、nginx を続けて扱うと、設定の対応関係が見えて記憶が整理されます。仮想ホストとリバースプロキシは手で書いてみてください。
- DNSとメールを1周 ── BIND のゾーンファイル、Postfix のエイリアスと中継設定。設定ファイルの場所と役割を紐づけます。
- システムアーキテクチャは読み物として ── 高可用性、キャパシティプランニング、クラウド上の構成。手を動かす範囲ではないので、通勤時間などに読み込む枠に回すと効率的です。
- 模試形式で周回する ── 山が低いぶん、穴の場所を測る作業が効きます。正答率の低い主題を順に埋め直してください。
つまずきやすいところ
- サービスを混ぜて覚えてしまう ── 202最大の失敗パターンです。設定ファイルのパスとディレクティブ名が似ているため、まとめて読むと混線します。1サービスずつ完結させてください。
- nginxを軽く見る ── Apacheと同じ重要度3です。リバースプロキシとしての設定と、HTTPサーバーとしての設定の両方が対象と公式に明記されています。
- システムアーキテクチャを捨てる ── 合計9あり、コマンドを覚えなくても答えられる知識問題が中心です。捨てるには惜しい範囲です。
- 合格ラインを何割かで見積もる ── 公式は合格点を公表していません。目標正答率を自分で決め、余裕を作ってから受験してください。
よくある質問
Q. 201と202はどちらから受けるべきですか?
受験順に指定はありません。201が構築・カーネル側、202がサービス運用側なので、業務で近いほうからで構いません。ただし両方を5年以内に合格する必要があります。
Q. レベル1を持っていなくても202は受けられますか?
受験はできます。 公式も「受験するだけであればレベル2を先に受験することも可能」としています。ただしレベル2として認定されるには有意なレベル1認定が必要です。
Q. 勉強時間はどれくらい必要ですか?
各種解説サイトでは、レベル2(201と202の合計)で200時間前後、レベル1取得済みで実務経験があれば100〜150時間程度という目安が紹介されることが多いようです。これはLPI-Japan公式の基準ではなく、202単体の数字でもありません。
Q. 受験料はいくらですか?
1試験あたり16,500円(税込)です。レベル2の認定には201と202の2試験が必要なので、合計33,000円かかります。
まとめ
- 202試験は約60問・90分(解答時間は実質85分)・受験料16,500円(税込)
- 合格ラインは公表されていない。公式FAQの65〜75%はあくまで目安
- 配点は「重要度」の数値(合計60)。最大でも12で、7主題に広く分散している
- 副主題で最も重いのはSambaと OpenSSH(各4)。ここから固める
- nginxはApacheと同じ重要度3。Apache一本の対策では足りない
- 受験に前提資格はないが、レベル2認定にはレベル1認定が必要
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参考(公式・一次情報)
- LinuC レベル2 202試験 出題範囲(LinuC-2 Version 10.0)(主題・副主題と重要度の数値)
- LinuC レベル2 試験概要(問題数・試験時間・受験料・試験言語・認定要件・受験の前提条件)
- LinuC よくあるご質問(合格点の公表状況・出題形式・受験料)
※ 本記事は2026年9月9日時点で公式ページを確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。