結論:102試験は「運用側の広く浅い範囲」を、重要度の重い順に潰す
LinuC レベル1 102試験は、101試験で作ったLinuxの土台の上に、運用する側の知識を積む試験です。シェルスクリプト、ネットワーク、アカウントとジョブ、ログ、セキュリティ、オープンソースの文化まで、扱う話題がひとつずつ独立しています。
勉強法の結論はシンプルです。深追いより、順番。公式が各トピックに割り振る「重要度」の数字を見て、重い主題から手を付けてください。101試験のようにコマンド操作へ一極集中する構成ではないため、範囲全体をならして周回するほうが得点が安定します。
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試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | LinuC レベル1 102試験 |
| 認定名 | LinuC レベル1(101試験と102試験の両方に合格して認定) |
| 運営 | LPI-Japan |
| 問題数 | 約60問 |
| 試験時間 | 90分(試験後アンケート5分を含むため、解答時間は実質85分) |
| 合格ライン | 公表されていません(公式FAQは「目安として65〜75%程度の正解率」と案内) |
| 出題形式 | CBT。マウスによる選択方式がほとんどで、キーボード入力問題も多少出題される場合があります。実技や面接はありません |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンター、または自宅・職場からのOnVUE受験)。団体向けにPBT(ペーパーテスト)もあります |
| 受験料 | 16,500円(税込)/1試験あたり |
| 試験言語 | 日本語・英語 |
| 受験の前提条件 | ありません(実務経験・前提資格は不要) |
合格ラインが公表されていない以上、ギリギリを狙う戦い方が成立しません。演習で余裕を作ってから受験してください。また認定の条件は「101試験と102試験の両方に、5年以内に合格すること」です。受験順は自由ですが、先に合格した試験から5年を超えると効力が失われ、再受験になります。
出題範囲と重要度
LinuCの出題範囲は、AWSやMicrosoftの試験ガイドのような「◯〜◯%」というパーセンテージではなく、各トピックに「重要度」という数値が割り振られる方式です。重要度が高いトピックほど、試験で多くの問題が出題されます。102試験の重要度は合計60で、主題ごとの内訳は次のとおりです。
| 主題 | 重要度(合計60) |
|---|---|
| 1.07 ネットワークの基礎 | 14 |
| 1.08 システム管理 | 12 |
| 1.10 セキュリティ | 12 |
| 1.06 シェルおよびスクリプト | 10 |
| 1.09 重要なシステムサービス | 9 |
| 1.11 オープンソースの文化 | 3 |
上位3主題で38/60を占めます。ネットワークの基礎は「インターネットプロトコルの基礎」「基本的なネットワーク構成」「基本的なネットワークの問題解決」がそれぞれ重要度4と横並びで、設定・確認・切り分けが均等に問われます。
副主題の単位で最も重いのはシェルスクリプト(重要度6)、次いでアカウント管理とシステムのログ(各5)です。
独学の順番
- ネットワークの基礎から入る ── 重要度14で最大。IPとサブネット、
ipコマンドでの設定確認、疎通と名前解決の切り分けを実機で打ちながら確認します。 - シェルスクリプトを自分で書く ── 単独では最大の重要度6。パイプとリダイレクト、条件分岐、ループを含む短いスクリプトを5本ほど自分で書いてください。読むだけでは身につきません。
- システム管理とログを固める ── ユーザーを作って消す、cronを1本仕掛ける、rsyslogの出力先を変える、を一度ずつ通します。
- セキュリティを面で押さえる ── 重要度3の副主題が4つ並ぶ範囲です。深追いせず、概要と代表的なコマンドを一巡させます。
- 模試形式で周回して穴を測る ── 正答率の低い主題を重要度順に埋め直します。
つまずきやすいところ
- MTAを勉強しすぎる ── 公式の概要欄に「ホストで配送とエイリアスの基本的な設定を行える。その他の設定ファイルについては対象外となる」と明記があり、重要度も2です。深追いは不要です。
- クラウドセキュリティの基礎を見落とす ── 「パブリッククラウドとオンプレミスのセキュリティ対応の差」が範囲に入っています。古い教材では扱われていないことがあります。
- オープンソースの文化を捨てる ── 重要度3と最小ですが、覚えれば取れる部分です。直前に一度読むほうが割に合います。
- キーボード入力形式に慣れていない ── 選択肢を見て思い出す練習だけでは、本番で手が止まります。
よくある質問
Q. 101と102はどちらを先に受けるべきですか?
受験順に制限はありませんが、101 → 102の順が自然です。101がLinuxの構造と基本操作、102がその上の運用という積み上げになっているためです。
Q. 合格ラインは何割ですか?
公式は合格点を公表していません。 公式FAQに「合格点は公表しておりません。目安として65〜75%程度の正解率で合格点となるとお考えください」という記載があるだけです。断定的な数字を掲げている情報を見かけても、公表値ではない点にご注意ください。
Q. 勉強時間はどれくらい必要ですか?
各種解説サイトでは、レベル1(101と102の合計)でIT未経験の方が130〜200時間程度、基礎知識がある方で100〜150時間程度という目安が紹介されることが多いようです。これは公式の基準ではなく、102単体の数字でもありません。 半分に割って見積もりを立ててください。
Q. 受験料はいくらですか?
1試験あたり16,500円(税込)です。レベル1の認定には101と102の2試験が必要なので、合計33,000円かかります。
まとめ
- 102試験は約60問・90分(解答時間は実質85分)・受験料16,500円(税込)
- 合格ラインは公表されていない。公式FAQの65〜75%はあくまで目安なので、演習で余裕を作ってから受ける
- 配点はパーセンテージではなく「重要度」の数値(合計60)で示される
- ネットワーク14・システム管理12・セキュリティ12で38/60。ここから潰す
- 副主題の単位ではシェルスクリプト(6)が最大の山。実際に書いて覚える
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参考(公式・一次情報)
- LinuC レベル1 102試験 出題範囲(LinuC-1 Version 10.0)(主題・副主題と重要度の数値)
- LinuC レベル1 試験概要(問題数・試験時間・受験料・試験言語・認定要件・受験の前提条件)
- LinuC よくあるご質問(合格点の公表状況・出題形式・受験料)
※ 本記事は2026年9月9日時点で公式ページを確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。