AZ-204は受験終了、その後継にあたるのがAI-200
長年、Azure開発者向けの入口はAZ-204でした。正式名称は Developing Solutions for Microsoft Azure です。このAZ-204が、2026年7月31日付で受験終了しました。Microsoft公式ページには、現在こう明記されています。「This certification and the renewal assessment are retired」です。日本語にすると、この認定と更新アセスメントは廃止されている、という意味になります。
その後継にあたるのがAI-200(Developing AI Cloud Solutions on Azure)。合格すると、認定が得られます。認定の名称は「Microsoft Certified: Azure AI Cloud Developer Associate」です。名前に「AI」とあります。ただし、生成AIアプリそのものを組み立てる試験ではありません。軸足があるのは、AIワークロードを支えるバックエンド開発です。生成AIアプリの組み立てを前面に出す試験は、姉妹試験のAI-103になります。
AZ-204とAI-200の出題領域は、きれいに重なります。コンピューティングはコンテナーへ移りました。ストレージは、AIデータ管理サービスでのベクトル検索へ移りました。Azureサービスへの接続は、そのまま続きます。セキュリティと監視は統合されました。AZ-204を意識していた方は、この対応関係を頭に入れてください。出題範囲がつかみやすくなります。
AI-200の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
試験の基本情報(2026年8月確認)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AI-200: Developing AI Cloud Solutions on Azure |
| 認定名 | Microsoft Certified: Azure AI Cloud Developer Associate |
| 運営 | Microsoft |
| 位置づけ | AZ-204(2026年7月31日受験終了)の後継にあたる、2026年開始の新しい試験 |
| 出題形式 | 選択式を中心としたCBT |
| 問題数 | 非公表(Microsoft認定試験は通常40〜60問程度と公式に案内) |
| 試験時間 | 120分(公式ページに明記) |
| 合格ライン | 700点(1,000点満点のスケールスコア) |
| 受験料 | 受験する国・地域により決定(具体額の記載なし)。Associate/Expertレベル試験全般の目安として、Microsoft公式FAQは「Associate and Expert exams typically cost US$165」としています |
| 試験言語 | 現時点では英語のみ(日本語は未提供) |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅オンライン) |
この記事の確認時点は2026年8月です。この時点でも、公式の模擬アセスメント(Practice Assessment)はまだ提供されていません。Microsoft公式ページには、こう案内されています。「Practice Assessments are usually available within 8 weeks of the exam being out of beta and generally available」です。試験がベータを終えて一般提供になってから、おおむね8週間以内が目安、という内容になります。現時点の状況は、この案内と合っています。AI-200はベータ提供として始まりました。それでも、この記事の確認時点では、公式の認定ページと学習ガイドにベータの表記が見当たりません。出題範囲や出題形式、対応言語は、今後の移行過程で変わることがあります。
4つの出題領域と配点
Microsoft公式の学習ガイドによると、AI-200は次の4領域で構成されます。
| 出題領域 | 配点 |
|---|---|
| コンテナー化ソリューションの開発 | 20〜25% |
| Azureデータ管理サービスを使用したAIソリューションの開発 | 25〜30%(最大) |
| Azureサービスへの接続と利用 | 20〜25% |
| Azureソリューションのセキュリティ・監視・トラブルシューティング | 20〜25% |
最大配点は「Azureデータ管理サービスを使用したAIソリューションの開発」です。この領域に、試験でもっとも強い「AI色」が出ました。含まれるのは、Azure Cosmos DBでのベクトル類似検索です。Azure Database for PostgreSQL と Azure Managed Redis でも、同じ検索を扱いました。RAG(検索拡張生成)パターンの実装も入ります。
出題される技術要素(公式スキル一覧より)
どんな技術が対象になるかも、公式の学習ガイドに書かれています。
- コンテナー化:Azure Container Registry(イメージのビルド・保存・バージョン管理)。Azure Container Apps(環境構成・リビジョン管理)。KEDAを使ったイベント駆動スケーリング。Azure Kubernetes Service(マニフェストによるデプロイ)
- データ管理サービス:Azure Cosmos DB for NoSQL(SDK接続・インデックス作成・変更フィード)。Azure Database for PostgreSQL(pgvectorでのベクトル検索・RAG実装)。Azure Managed Redis(キャッシュ・ベクトルインデックス)
- 接続と利用:Azure Service Bus・Event Gridを使ったイベント駆動処理。Azure FunctionsでのサーバーレスAPI実装
- セキュリティ・監視:Azure Key Vault・App Configuration。OpenTelemetry SDKによる分散トレーシング。KQL(Kusto Query Language)でのログ・メトリクス分析
座学だけでは足りません。実際にSDKでコードを書いて動かした経験が効きます。手を動かす学習を中心に置いてください。
勉強時間の目安
AI-200は2026年に始まったばかりです。そのため、定まった勉強時間の相場はまだありません。前身のAZ-204は、目安として60〜120時間程度と言われることが多い試験でした。AI-200の試験時間は120分です。AZ-204の100分より長くなりました。データ管理サービスを使ったベクトル検索とRAG実装も、新しく加わっています。AZ-204時代の相場を、そのまま当てはめないでください。少し多めに見込んでおくと安心です。
模擬アセスメントは、まだ出ていません。そこで、Microsoft Learnの公式ドキュメントで一次情報を確認します。Azure Container Apps、Azure Cosmos DB、Azure Functions などのページ。あわせて、模試形式の問題集を解きます。「どういう場面でどのサービスを選ぶか」という判断の感覚が養えます。この進め方が現実的でした。
英語のみの試験への備え
AI-200は現時点で英語のみの提供です。日本語で学習した知識を、英語の設問文でも認識できるようにします。主要サービス名や専門用語の英語表記に、学習の早い段階で一度目を通してください。対象は container app、vector similarity search、change feed processor など。
よくある質問
Q. AI-200はAZ-204の後継ですか?
出題領域は、きれいに重なります。コンピューティングはコンテナーへ移りました。ストレージはAIデータ管理サービスへ移りました。ここから見ると、実質的な後継にあたります。ただし、公式に「後継試験」と明言されてはいません。AZ-204は2026年7月31日付で受験終了しました。新設のAI-200が、現在提供されています。
Q. AI-200は日本語で受験できますか?
現時点(2026年8月確認)では英語のみです。日本語版の提供時期は、公式に明言されていません。
Q. AI-200の勉強時間はどれくらいですか?
AI-200は2026年に始まったばかりです。確立した相場はありません。前身のAZ-204の目安は、60〜120時間程度でした。試験時間は100分から120分へ延びています。出題要素も追加されました。ここを踏まえて、やや多めに見込んでください。
Q. AI-200の模擬アセスメントはありますか?
この記事の確認時点(2026年8月)では未提供です。Microsoft公式の案内では、一般提供になってからおおむね8週間以内が目安とされています。
AI-200の要点を5行で
- AZ-204は2026年7月31日付で受験終了。AI-200がその後継にあたる新しい試験
- 出題は4領域。最大配点は「Azureデータ管理サービスを使用したAIソリューションの開発」(25〜30%)
- 試験時間は120分・合格ラインは700点。現時点では英語のみ、模擬アセスメントも未提供
- 生成AIアプリの組み立てよりも、AIワークロードを支えるバックエンド開発に軸足がある試験
- 勉強時間の相場はまだ確立していない。AZ-204の目安(60〜120時間)よりやや多めに見込むと安心
出題範囲に沿って、コンテナーやベクトル検索まわりの判断を問題演習で確かめたい方もいます。その場合は資格道場のAI-200問題集をご活用ください。まず50問は、会員登録もログインもなしでその場で解けます(すぐ解いてみる)。
あわせて読みたい
- AZ-900の勉強法と勉強時間【2026年版】:Azureにまったく触れていない状態からの入口
- AI-901の勉強法【2026年版】:AIの基礎から固めたい方向け
参考(Microsoft公式・一次情報)
- Study guide for Exam AI-200(4領域の配点)
- Microsoft Certified: Azure AI Cloud Developer Associate(120分・英語のみ・模擬アセスメント未提供を確認)
- AZ-204 認定ページ。Microsoft Certified: Azure Developer Associate のページです。2026年7月31日付で受験終了・retired表記を確認しました
- 受験料のFAQ。Microsoft認定試験のよくある質問ページです
※ この記事は、2026年8月6日時点でMicrosoft公式ページを直接確認して作成しました。AI-200は現在も内容が変わりつつある試験です。受験前に、公式サイトで最新情報をご確認ください。