難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
統計検定準1級のサンプル問題(本番形式・解説付き)
統計検定準1級(統計質保証推進協会・統計検定準1級(公式範囲表 2027年1月1日版 準拠))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(30問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全900問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
事象 A, B について P(A) = 0.3、P(B) = 0.5 とします。次の記述 I〜III の正誤の組み合わせとして、正しいものを選んでください。 I. A と B が排反なら、A と B は独立ではない。 II. A と B が独立なら、A と Bᶜ も独立である。 III. A と B が独立なら、P(A∩B) = 0 である。
- I 正・II 誤・III 正
- I 誤・II 正・III 誤
- I 正・II 正・III 正
- I 正・II 正・III 誤(正解)
- I 誤・II 正・III 正
解説
I は正しい記述です。P(A) > 0 かつ P(B) > 0 なので、排反なら P(A∩B) = 0 に対して P(A)P(B) = 0.15 > 0 となり、独立になれません。 II は正しい記述です。独立なら、補事象に替えた A と Bᶜ の組も独立です。 III は誤った記述です。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。 よって「I 正・II 正・III 誤」です。 「I 正・II 誤・III 正」は、II を誤り、III を正しいとしています。独立なら、補事象に替えた A と Bᶜ の組も独立です。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。 「I 誤・II 正・III 誤」は、I を誤りとしています。P(A) > 0 かつ P(B) > 0 なので、排反なら P(A∩B) = 0 に対して P(A)P(B) = 0.15 > 0 となり、独立になれません。 「I 正・II 正・III 正」は、III を正しいとしています。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。 「I 誤・II 正・III 正」は、I を誤り、III を正しいとしています。P(A) > 0 かつ P(B) > 0 なので、排反なら P(A∩B) = 0 に対して P(A)P(B) = 0.15 > 0 となり、独立になれません。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。
他の選択肢が誤りである理由
- 「I 正・II 誤・III 正」「I 正・II 誤・III 正」は、II を誤り、III を正しいとしています。独立なら、補事象に替えた A と Bᶜ の組も独立です。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。
- 「I 誤・II 正・III 誤」「I 誤・II 正・III 誤」は、I を誤りとしています。P(A) > 0 かつ P(B) > 0 なので、排反なら P(A∩B) = 0 に対して P(A)P(B) = 0.15 > 0 となり、独立になれません。
- 「I 正・II 正・III 正」「I 正・II 正・III 正」は、III を正しいとしています。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。
- 「I 誤・II 正・III 正」「I 誤・II 正・III 正」は、I を誤り、III を正しいとしています。P(A) > 0 かつ P(B) > 0 なので、排反なら P(A∩B) = 0 に対して P(A)P(B) = 0.15 > 0 となり、独立になれません。独立なら P(A∩B) = P(A)P(B) = 0.3 × 0.5 = 0.15 で、0 になるのは排反のときです。
設問2
成功確率 p のベルヌーイ試行を n = 10 回行い、成功が 4 回でした。p の不偏推定量 X₁(最初の試行の結果)を、十分統計量 S = ΣXᵢ で条件付けた E[X₁ | S = 4] の値はいくつですか。
- 1.00
- 0.50
- 4.00
- 0.40(正解)
- 0.04
解説
S = 4 を与えると、4 個の成功は 10 個の位置に同様に確からしく入るので、X₁ = 1 になる確率は 4/10 = 0.4 です。E[X₁ | S] = S/n = x̄ となり、不偏のまま分散が p(1 − p) から p(1 − p)/n に下がります(ラオ・ブラックウェルの定理)。 1.00 は X₁ が成功(1)のときの値で、条件付き期待値は確率 0.4 の重みを付けた平均です。 0.50 は成功の割合を 4/10 でなく 1/2 と考えた値で、データの成功回数が反映されていません。 4.00 は成功回数 S そのもので、位置の数 10 で割っていません。 0.04 は 4/100 のように n を 2 乗した値で、割る数が違っています。
他の選択肢が誤りである理由
- 「1.00」1.00 は X₁ が成功(1)のときの値で、条件付き期待値は確率 0.4 の重みを付けた平均です。
- 「0.50」0.50 は成功の割合を 4/10 でなく 1/2 と考えた値で、データの成功回数が反映されていません。
- 「4.00」4.00 は成功回数 S そのもので、位置の数 10 で割っていません。
- 「0.04」0.04 は 4/100 のように n を 2 乗した値で、割る数が違っています。
設問3
健康食品メーカーの研究員は、新しい配合の飲料が被験者の血圧を下げるかを平均値で検証する計画を立てています。母標準偏差は σ = 15 と見込み、平均の差 δ = 6 を有意水準 5%(両側)・検出力 80% で検出したいとします。必要な被験者数 n の最小の整数はどれですか。標準正規分布の上側確率 0.05 の点は 1.645、0.025 の点は 1.960、0.20 の点は 0.842、0.10 の点は 1.282 です。
- 50(正解)
- 39
- 25
- 66
- 49
解説
n = ((1.960 + 0.842) × 15/6)² = (2.802 × 2.5)² = 7.005² = 49.07 で、切り上げて 50 です。 「39」は誤りです。片側検定の臨界値 1.645 を使った値です。問題は両側検定なので 1.960 を使います。 「25」は誤りです。検出力の項 z(β) を入れず、(1.960 × σ/δ)² だけで求めた 24.01 の切り上げです。z(α/2) と z(β) の和を使います。 「66」は誤りです。検出力 90% の z(1.282)を使った値です。目標は 80% なので 0.842 を使います。 「49」は誤りです。計算値は約 49.07 で、切り捨てると必要な検出力に届きません。サンプルサイズは必ず切り上げます。
設問4
観測数 6、説明変数 2 個(切片を含めて 3 個の係数)の重回帰で、ハット行列 H の対角成分 h_ii を第 1〜第 5 観測まで並べた表が下のとおりです。誤差分散の推定値は σ̂² = 5 です。第 6 観測の残差の分散の推定値 σ̂²(1 − h66)はいくつですか。
| 観測 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| h_ii | 0.50 | 0.35 | 0.20 | 0.55 | 0.60 | ? |
- 4.0
- 5.0
- 1.0(正解)
- 0.2
- 2.5
解説
ハット行列の対角成分の和(トレース)は p + 1 = 3 です。h66 = 3 − (0.50 + 0.35 + 0.20 + 0.55 + 0.60) = 0.8 になります。残差の分散は σ²(1 − h_ii) なので、5×(1 − 0.8) = 1.0 です。 「4.0」:h66 = 0.8 を 1 − h66 の代わりにそのまま掛けた値です。残差の分散は σ²(1 − h_ii) です。 「5.0」:誤差分散 σ̂² のままです。残差の分散は点ごとに違い、てこ比 h_ii が大きい点ほど小さくなります。 「0.2」:1 − h66 だけを答えた値で、σ̂² = 5 を掛けていません。 「2.5」:h66 を 0.5 としたような値で、対角成分の和が p + 1 = 3 になる条件を使っていません。
他の選択肢が誤りである理由
- 「4.0」「4.0」:h66 = 0.8 を 1 − h66 の代わりにそのまま掛けた値です。残差の分散は σ²(1 − h_ii) です。
- 「5.0」「5.0」:誤差分散 σ̂² のままです。残差の分散は点ごとに違い、てこ比 h_ii が大きい点ほど小さくなります。
- 「0.2」「0.2」:1 − h66 だけを答えた値で、σ̂² = 5 を掛けていません。
- 「2.5」「2.5」:h66 を 0.5 としたような値で、対角成分の和が p + 1 = 3 になる条件を使っていません。
設問5
ある研究所が、2 つの測定値の分散共分散行列 Σ を得ました。
| Σ | x₁ | x₂ |
|---|---|---|
| x₁ | 5 | 3 |
| x₂ | 3 | 5 |
Σ の最大の固有値(第 1 主成分の分散)を、半角の整数で入力してください。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
8(正解)
別解: 8
解説
対角成分が等しい 2×2 の行列 [[a, b], [b, a]] の固有値は a + b と a − b です。5 + 3 = 8 と 5 − 3 = 2 で、和は対角和 10 と一致します。最大は 8 です。
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