難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
SC-900とは?出題範囲と勉強時間
SC-900(Microsoft Security, Compliance, and Identity Fundamentals)の試験概要・出題範囲・勉強時間の目安を、公式情報をもとに整理したページです。
SC-900 とはどんな試験か
SC-900(Security, Compliance, and Identity Fundamentals)は、セキュリティ・コンプライアンス・IDの基礎を、Microsoftの製品群と結びつけて問う入門レベルの認定試験です。共同責任モデル・多層防御・ゼロトラストといった考え方から、Microsoft Entraによる ID とアクセスの管理、Microsoft Defender と Microsoft Sentinel による脅威の検出と対応、Microsoft Purview による情報保護とコンプライアンス管理までを一続きで扱います。
特徴は「概念」と「製品」が半々で問われることです。ゼロトラストの原則そのものを問う設問がある一方で、「その原則をMicrosoftのどの機能で実現するか」を問う設問が配点の大半を占めます。概念だけを覚えても、製品名だけを覚えても届かない構成になっているため、両方を対応づけながら進めるのが近道です。
前提資格はありません。公式の想定受験者にはIT専門職に限らず、ビジネス側の関係者も含まれています。Azureの基礎(AZ-900)と並べて学ぶと、リソースの階層やサブスクリプションの話が先に入るため理解が早くなります。基礎(Fundamentals)系の認定には有効期限がなく、一度取得すれば更新は不要です(Microsoftの認定更新ページに「Fundamentals certifications do not expire.」と明記されています)。
上位への道筋も明確です。ID側を深めるならSC-300(Identity and Access Administrator)、脅威対応側ならSC-200(Security Operations Analyst)、情報保護側ならSC-400が、Microsoft公式のロールベース認定として続きます。SC-900はその3方向すべての土台にあたります。
試験概要
- 試験名
- SC-900: Microsoft Security, Compliance, and Identity Fundamentals(Microsoft セキュリティ、コンプライアンス、ID の基礎)
- 運営
- Microsoft
- 出題形式
- 選択式を中心としたCBT(画面上の操作でいくつかの設問形式があります)
- 問題数
- 固定数は非公表(Microsoft認定試験は通常40〜60問程度と公式に案内)
- 試験時間
- 45分(説明・同意確認などを含む着席時間は65分)
- 合格ライン
- 700点(1,000点満点のスケールスコア)
- 受験料
- 受験する国・地域により決定されるため公式ページに具体額の記載はありません(Microsoft公式FAQは目安US$165)
- 試験言語
- 日本語で受験できます(英語ほか多言語に対応)
- 受験方法
- ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅オンライン)
受験料は、Microsoftの基礎(Fundamentals)帯に共通の案内(受験する国・地域により決定、目安はMicrosoft公式FAQのUS$165)のとおりです。SC-900の試験ページも金額が国・地域ごとの動的表示になっており、2026年8月の確認時点でSC-900単独の円建て実額は取得できませんでした。申し込み前に公式サイトでご確認ください。
受験はピアソンVUE経由が基本ですが、学生・教育関係者はCertiport経由でも申し込めると公式ページに案内があります。
出題範囲は「Skills measured as of July 28, 2026」版です。2026年7月28日の改定では、4つの大分類の名称と配点比率はいずれも変更なし(No change)で、サブ項目5つに軽微な変更(Minor)が入りました。
※ 上記は2026年8月時点で公式サイトを確認した情報です。受験料・試験仕様は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
出題範囲の概観
- セキュリティ、コンプライアンス、ID の概念について説明する10〜15%
- Microsoft Entra の機能について説明する25〜30%
- Microsoft セキュリティ ソリューションの機能について説明する35〜40%
- Microsoft コンプライアンス ソリューションの機能について説明する20〜25%
配点比率はMicrosoft公式の学習ガイド(Skills measured as of July 28, 2026・2026年8月確認)によります。最大は「Microsoft セキュリティ ソリューション」の35〜40%で、Azureのネットワーク防御(DDoS Protection・Azure Firewall・WAF・NSG・Bastion)、Key Vault、Defender for Cloud、Microsoft Sentinel、Microsoft Defender XDRの各サービスがここに集まっています。次に重いのが「Microsoft Entra」の25〜30%で、この2領域だけで全体の6〜7割です。
勉強時間の目安と進め方
公式の基準はありませんが、一般的には15〜25時間前後が目安とされることが多いようです。セキュリティやIDの実務経験がある方なら1週間ほど、はじめてこの領域に触れる場合は2〜4週間ほど見ておくと安全です。あくまで目安として扱ってください。
学習の順番は、配点どおりに進めるより「概念を先に、製品を後に」がおすすめです。配点10〜15%の第1領域(共同責任モデル・多層防御・ゼロトラスト・認証と認可・フェデレーション)は、残り3領域の説明で前提として使われます。ここを飛ばすと、配点の大きい領域で製品名の丸暗記になってしまいます。
製品名の整理には「守る対象」で棚を作るのが効きます。ID を守るのがMicrosoft Entra、Azureのリソースとワークロードを守るのがDefender for Cloudとネットワーク防御系、端末・メール・SaaSを守るのがMicrosoft Defender XDRの各サービス、データと文書を守るのがMicrosoft Purview、そして全体のログを集めて対応するのがMicrosoft Sentinel。この5つの棚に入れていくと、名前の似たサービスが混ざらなくなります。
混同しやすい組み合わせは先に潰しておくと得点が安定します。EntraロールとAzure RBAC、秘密度ラベルと保持ラベル、コンテンツエクスプローラーとアクティビティエクスプローラー、Defender for IdentityとEntra ID Protection、Defender for CloudとDefender for Cloud Apps。いずれも「どちらか」を選ばせる形で出題しやすい対です。
仕上がりの確認には模試形式が向いています。本番はスケールスコア(700点/1〜1,000)のため模試の正答率と単純比較はできませんが、どの回でも安定して8割前後を取れていれば、知識の抜けはかなり減っている状態と考えてよいでしょう。
この問題集の使い方
当サイトの SC-900 問題集は、全351問のオリジナル問題を本番形式の模試7回に分けています。おすすめの使い方は次の流れです。
まず50問を無料で解く
会員登録もログインもなしで、このままブラウザで始められます。本番形式の模試 第1回は無料の会員登録で解けて、本番の出題数に寄せた通し形式なので、いまの実力と出題の肌感が一度につかめます。
解説で弱点をつかむ
1問ごとに正誤と解説を確認できます。間違えた問題は自動で記録されるので、苦手な分野が自然と見えてきます。
合うと感じたら、残りの模試を解放する
第2回以降の6回・300問を買い切りで解放できます。月額の課金はありません。合わないと感じたら、購入しなくて構いません。
全7回・351問を周回する
1周で終わりにせず、すべての回を通して苦手分野をなくしていきます。進捗はブラウザに自動保存されるので、すき間時間に少しずつ進められます。
間違えた問題だけを復習する
復習モードが間違えた問題だけを出題します。正解できた問題は自動で対象から外れるため、試験直前は弱点だけを効率よく潰せます。
まずは無料の第1回(51問)で、問題と解説の質を確かめてください。無理に勧めません。
SC-900 の模試を見る(第1回は無料)