難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
PMPのサンプル問題(本番形式・解説付き)
PMP(PMI・Project Management Professional)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(180問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全1440問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
事例
| 関係者 | 「処理能力を高める」の受け取り方 | 手元のビジョンの版 | 最後に説明を受けた日 |
|---|---|---|---|
| 設計チーム | 1 時間あたりの出荷件数を増やす | 第 3 版 | 2026-08-04 |
| 運用部門 | 1 時間あたりの出荷件数を増やす | 第 3 版 | 2026-08-04 |
| 情報システム部 | 1 時間あたりの出荷件数を増やす | 第 3 版 | 2026-08-04 |
| 設備保全部 | 建屋の保管面積を広げる | 第 2 版 | 2026-05-12 |
| 経理部 | 建屋の保管面積を広げる | 第 2 版 | 2026-05-12 |
予測型の物流センター建設で、ビジョンの理解のずれを調べるため、関係者から聞き取った結果を表にまとめた。ビジョンは 2026-06 に第 3 版へ改訂され、「処理能力」の意味を出荷件数に改めている。表から読み取れる、ずれの原因として最も当てはまるものはどれか。
- 利害の違いから、各部門が言葉を都合よく読み替えている
- 説明の責任者が決まっておらず、誰も説明を受けていない
- 伝え方が抽象的で、どの関係者も言葉の意味を取り違えている
- 一部の関係者に改訂版が届いておらず、最新版を知らない(正解)
解説
ビジョンの誤解の原因は、伝え方・情報の欠落・利害の違いのどれかであることが多いです。表では、受け取り方の違いが手元の版の違いと一致しているので、一部の人だけが最新版を知らない情報の欠落が原因と読めます。(根拠: 学習用テキスト 1-1 共通のビジョンをつくる [1.1] 「誤解の根本原因を突き止める」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「利害の違いから、各部門が言葉を都合よく読み替えている」受け取り方の違いは、手元の版の違いとぴたりと重なっています。利害で読み替えている様子は表から読み取れません。
- 「説明の責任者が決まっておらず、誰も説明を受けていない」全関係者が、いずれかの日に説明を受けています。
- 「伝え方が抽象的で、どの関係者も言葉の意味を取り違えている」第 3 版の説明を受けた3部門は同じ意味で受け取っています。全員が取り違えているわけではありません。
設問2
事例
| 拠点 | 人数 | 週次全体会議の現地時刻 | 直近4回の出席 |
|---|---|---|---|
| 東京 | 5 | 14:00 | 4/4 |
| バンガロール | 4 | 10:30 | 4/4 |
| サンフランシスコ | 3 | 22:00 | 1/4 |
| 共通 | ─ | 開催時刻は毎週同じ | 決定事項は口頭のみ |
ハイブリッドのプロジェクトの分散チームについて、週次全体会議の状況を示す。プロジェクト・マネージャーが行うべきこととして最も適切なものはどれか。
- バンガロールに合わせて開催時刻を早め、東京の出席率を保つ
- 出席率の高い東京とバンガロールだけで全体会議を続ける
- 出席率の低いサンフランシスコの3人に、会議への出席を徹底させる
- 開催時刻を拠点の間で持ち回りにし、決定事項を文書で共有する(正解)
解説
表では、サンフランシスコだけが毎週22時の開催で、出席は4回中1回です。決定事項は口頭のみです。時差のある分散チームでは、会議の時間を持ち回りにし、決定事項を文書で残します。(根拠: 学習用テキスト 1-3 プロジェクト・チームを率いる [1.3] 「問題を解決し、チームの声を代弁する」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「バンガロールに合わせて開催時刻を早め、東京の出席率を保つ」サンフランシスコの深夜開催は解消されません。
- 「出席率の高い東京とバンガロールだけで全体会議を続ける」サンフランシスコの3人の視点が失われます。
- 「出席率の低いサンフランシスコの3人に、会議への出席を徹底させる」深夜22時の開催が続く負担を一部の拠点にだけ負わせることになります。
設問3
事例
| 指摘 | 合意した要求・受け入れ基準に含まれるか | 成果物はその基準を満たすか |
|---|---|---|
| ア:帳票の合計が合わない | 含まれる | 満たさない |
| イ:画面の色が好みと違う | 含まれる(色は基準の指定どおり) | 満たす |
| ウ:英語の画面も欲しい | 含まれない | ─ |
| エ:検索が遅い | 含まれる | 満たさない |
ハイブリッドで進める販売管理システムで、顧客から出た指摘をプロジェクト・マネージャーが整理した表を示す。顧客がその機能を必要とする場合に、変更要求として影響を分析し、変更管理に乗せるべき指摘はどれか。
- エ
- イ
- ア
- ウ(正解)
解説
成果物が要求を満たしていないのなら、品質やスコープの問題として扱います。要求は満たしているのに期待が違うのなら、期待のほうをそろえ直します。合意したスコープの外の期待を顧客が必要とするなら、変更要求として影響を分析し、変更管理に乗せます。(根拠: 学習用テキスト 1-6 ステークホルダーの期待をマネジメントする [1.6] 「満足を見守り、対応する」/1-6 ステークホルダーの期待をマネジメントする [1.6] 「期待がスコープの外にあるとき」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「エ」合意した基準を満たしていないので、品質やスコープの問題として直します。
- 「イ」基準は満たしていて期待が違うので、期待をそろえ直します。
- 「ア」合意した基準を満たしていないので、品質やスコープの問題として直します。
設問4
事例
| 部分 | 要求の固まり具合 | 変更したときの費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 物流倉庫の建屋 | 設計基準で固まっている | 高い | 着工後の変更は難しい |
| 在庫を見る画面 | 利用者もまだ決めきれない | 低い | 使いながら決めたい |
| 搬送ロボットの購入 | 契約で仕様が決まっている | 高い | 納期は契約で固定 |
| 作業者向けの通知機能 | 何が便利か分かっていない | 低い | 早く一部を試したい |
| 消防設備の工事 | 法令で決まっている | 高い | 検査日が決まっている |
ハイブリッドで進める物流倉庫の新設で、プロジェクト・マネージャーが部分ごとの性質を表にまとめた。短い期間で作ってフィードバックを受ける進め方が向く部分はどれか。2つ選べ。
- 物流倉庫の建屋
- 作業者向けの通知機能(正解)
- 在庫を見る画面(正解)
- 搬送ロボットの購入
- 消防設備の工事
解説
要求が不確かで使いながら決めたい部分、早く部分的に価値を届けたい部分には、適応型(アジャイル)が向きます。要求が固まっていて変更の費用が高い部分には、予測型が向きます。部分によって性質が違うので、全体はハイブリッドになります。(根拠: 学習用テキスト 2-1 統合プロジェクトマネジメント計画書をつくり、デリバリーを計画する [2.1] 「進め方を選ぶ」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「物流倉庫の建屋」要求が固く、変更の費用が高いので、予測型が向きます。
- 「搬送ロボットの購入」契約で仕様と納期が固いので、予測型が向きます。
- 「消防設備の工事」法令で決まっていて変更の費用も高いので、予測型が向きます。
設問5
事例
| スプリント | 完了したポイント |
|---|---|
| 1 | 22 |
| 2 | 26 |
| 3 | 24 |
| 4 | 28 |
最初の版に入れる残りの項目:合計 100 ポイント
アジャイルで進める予約アプリで、最初の版を出す時期を見積もっている。これまでの平均ベロシティで進むとすると、最初の版を出すまでに見込まれる残りのスプリント数はどれか。
- 4 スプリント(正解)
- 6 スプリント
- 3 スプリント
- 5 スプリント
解説
リリースの計画は、プロダクト・バックログの量とチームのベロシティから立てます。平均ベロシティは(22 + 26 + 24 + 28)÷ 4 = 25 ポイントで、残り 100 ポイントは 100 ÷ 25 = 4 スプリントの見込みです。(根拠: 学習用テキスト 2-3 価値に基づくデリバリーを確実にする [2.3] 「段階的に届ける」/2-8 スケジュールを計画しマネジメントする [2.8] 「進め方ごとのスケジュール」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「6 スプリント」計算が合いません。
- 「3 スプリント」最も大きい 28 ポイントで割っています。平均を使います。
- 「5 スプリント」最も小さい 22 ポイントで割っています。平均を使います。
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