難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
Linux Essentials (010-160)のサンプル問題(本番形式・解説付き)
Linux Essentials (010-160)(Linux Professional Institute・Linux Essentials 010-160(Linux 入門の LPI 認定・Version 1.6))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(40問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全440問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
バックアップ用のファイル backup.tar.gz を受け取った。拡張子は .gz だが、file コマンドで調べると次のように出た。中身をカレントディレクトリへ取り出す命令として正しいものはどれか。 ``` $ file backup.tar.gz backup.tar.gz: bzip2 compressed data, block size = 900k ```
- unzip -qo backup.tar.gz
- tar -xjf backup.tar.gz(正解)
- gunzip -k backup.tar.gz
- tar -xJvf backup.tar.gz
- tar -xzvf backup.tar.gz
解説
拡張子は人間への目印にすぎず、中身は file で確かめた形式が本物です。bzip2 の圧縮なので、-j を付けた tar -xjf で取り出せます。-z は gzip 用、-J は xz 用なので、食い違うオプションを付けると「not in gzip format」や「File format not recognized」のエラーで止まります。gunzip も gzip 形式しか展開できず、unzip は zip 形式用なので、bzip2 の中身は扱えません。
設問2
Android について、正しい記述を 2 つ選べ。
- Linux の仲間と数えるが、Debian 系や Red Hat 系のような、ディストリビューションの系統には入らない(正解)
- Linux カーネルを土台に、Android 用に手を加えたカーネルを使う(正解)
- Raspberry Pi 用に作られた OS で、SD カードから起動する
- Linux カーネルを使わず、独自のカーネルを使っている
- Debian を土台にしていて、パッケージは apt で扱う
解説
Android は携帯端末向けの OS で、Linux カーネルに手を加えた Android Common Kernel(ACK)を使います。そのため Linux の仲間と数えますが、Debian 系や Red Hat 系のようなディストリビューションの系統には入りません。Debian を土台にして apt で扱うのは Raspberry Pi OS のほうです。Raspberry Pi 用の OS で SD カードから起動する使い方も Raspberry Pi の説明です。「Linux カーネルを使わない」は誤りで、Android も Linux カーネルを土台にしています。
設問3
変数 A に 1 を代入した状態で、次の 3 行を順に実行した。表示される結果として正しい組はどれか。 ``` $ echo "$A$A" $ echo '$A$A' $ echo \$A$A ```
- 順に 11、$A$A、$A1 と表示される(正解)
- 順に $A$A、$A$A、$A$A と表示される
- 順に 11、11、$A1 と表示される
- 順に 11、$A$A、11 と表示される
- 順に 11、$A$A、1$A と表示される
解説
1 行目はダブルクォートの中で $A が 2 つとも展開され、11 になります。2 行目はシングルクォートの中なので展開されず、$A$A のままです。3 行目は、バックスラッシュが直後の $ の特別な意味を打ち消すので、前の $A は文字のまま残り、後ろの $A だけが 1 に展開されて $A1 になります。2 行目を 11 とする記述は、シングルクォートが展開しない点で誤りです。1 行目を $A$A とする記述は、ダブルクォートが展開する点で誤りです。3 行目を 11 や 1$A とする記述は、打ち消されるのが前の $ である点で誤りです。
設問4
Linux の操作について、正しい記述を 2 つ選べ。
- シェルに打つコマンドは、GUI のウィンドウの中では使えない
- GUI を入れていない機械でも、CLI だけで運用できる(正解)
- サーバーは、GUI を入れないと管理者が操作できない
- GUI を入れた機械でも、端末エミュレータを開けばシェルが使える(正解)
- 端末エミュレータは、GNOME を入れた機械にしか入らない
解説
Linux の操作には GUI と CLI の 2 通りがあり、GUI を入れず CLI だけで運用する例も珍しくありません。GUI を入れた機械でも、端末エミュレータを開けばシェルが使えます。サーバーは画面の描画が要らないので、GUI が無くても管理できます。シェルのコマンドは、端末エミュレータの中で使えるので、GUI のウィンドウの中では使えないという記述は誤りです。端末エミュレータが GNOME にしか入らないという決まりも、ありません。
設問5
id コマンドのオプションについて、正しい記述を 2 つ選べ。
- id -Gn は、所属する全グループの名前を出す(正解)
- id -g は、UID だけを出す
- id -u は、UID だけを出す(正解)
- -n を付けると、番号が出る
- id -G は、所属する全グループの名前を出す
解説
id -u は UID だけを出します。id -G は全グループの GID を番号で出し、-n を付けた時だけ名前になるので、id -Gn は全グループの名前を出します。id -g は UID ではなく、主グループの GID だけを出します。id -G の単独は、名前ではなく番号です。-n の役目は番号を名前に直すことで、番号を出すオプションではありません。
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