結論:「書ける」より「Google Cloudに載せられる」かを問う試験
Professional Cloud Developer(PCD)は、Google Cloud認定のプロフェッショナルレベルにあるアプリケーション開発者向けの試験です。名前から言語仕様やアルゴリズムの試験を想像しがちですが、公式の試験ガイドを読むと中身はそこではありません。設計・ビルド・デプロイ・統合というアプリケーションをGoogle Cloud上で動かし続けるための一連の工程が、そのままセクションになっています。
つまり問われるのはコードの巧拙ではなく、Cloud Run・GKE・Cloud Build・Artifact Registry・Firestore・Pub/Sub をどう組み合わせるかの判断です。普段からアプリを書いている方でも、デプロイと統合まわりを触っていないと点が伸びません。
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試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | Professional Cloud Developer(PCD)/運営:Google Cloud |
| 問題数 | 50〜60問(公式は幅で案内しており、固定数ではありません) |
| 試験時間 | 2時間(120分) |
| 合格ライン | 公式に合格ラインの記載はありません(点数ではなく合否のみが通知されます) |
| 出題形式 | 択一選択・複数選択(ケーススタディの記載はありません) |
| 受験料 | 200米ドル(税は別途) |
| 受験方法 | オンライン監督またはテストセンター |
| 試験言語 | 英語・日本語(日本語で受験できます) |
| 前提条件 | なし。推奨経験は「業界経験3年以上(うちGoogle Cloudでの設計・管理1年以上)」 |
認定の有効期間について、公式ページは更新資格期間内に更新できる旨を案内するのみで、この試験ページに年数の明記はありませんでした。あわせて「This exam was updated to reflect recent branding changes.(最近のブランド名変更を反映して更新されました)」との案内があるため、製品名は公式の試験ガイドを正としてください。
出題範囲と配点
公式の試験ガイド(英語版PDF)に記載された4セクションと配分です。
| セクション | 配点 |
|---|---|
| 高いスケーラビリティ・セキュリティ・信頼性を備えたクラウドネイティブアプリケーションの設計(Designing highly scalable, secure, and reliable cloud-native applications) | 約32% |
| アプリケーションの構築とテスト(Building and testing applications) | 約23% |
| デプロイに向けたクラウドネイティブアプリケーションの構成(Configuring cloud-native applications for deployment) | 約24% |
| アプリケーションとGoogle Cloudサービスの統合(Integrating applications with Google Cloud services) | 約21% |
公式は各セクションを「32% of the exam」のように「約()」付きで表記しており、確定値ではありません。到達目標(1.1・1.2…)ごとの配分は公表されていないため、対策はセクション単位で組み立てます。
配分の特徴は極端に軽いセクションが無いことです。最大の「設計」で約32%、最小の「統合」でも約21%。どれか1つを捨てる戦略が取りにくく、4つを均して仕上げる必要があります。
独学の順番
- セクション1の設計(約32%)から入る。 高性能なアプリとAPIの設計、セキュアなアプリの設計、データの保存とアクセス。Firestore・Cloud SQL・Spanner・Bigtable・Cloud Storage を「どのアクセスパターンならどれか」で整理し、署名付きURLによるオブジェクト公開のような定番も押さえます。
- セクション3のデプロイ(約24%)を手で通す。 ソースコードからのCloud Runデプロイ、EventarcやPub/Subによる起動、GKEへのコンテナデプロイ、Kubernetesのヘルスチェック、Horizontal Pod Autoscaler。実際に1つアプリをデプロイすると、以降の設問の解像度が変わります。
- セクション2の構築とテスト(約23%)を足す。 Google Cloud CLIによるローカルエミュレーション、Cloud BuildとArtifact Registryでのビルドと格納、Binary Authorizationによる来歴の設定、Cloud Build上の自動統合テスト。CI/CDの具体名で覚えるのがコツです。
- セクション4の統合(約21%)で締める。 データ・ストレージサービスへの接続管理、Google Cloud APIの利用(バッチ処理・返却データの絞り込み・ページング・キャッシュ・エラー処理)、トラブルシューティングとオブザーバビリティ。
- 時間を計って通す。 50〜60問を120分なので1問あたり約2分。迷った問題に固執しない練習を最後に入れてください。
勉強時間は、一般的な目安としてクラウド上での開発経験がある方で60〜100時間程度、Google Cloudが初めてなら120時間以上と言われることが多いようです。公式の基準ではありません。
つまずきやすいところ
- Cloud RunとGKEの使い分け。 デプロイ先の選択は頻出の判断軸です。リクエスト駆動で状態を持たないならCloud Run、細かなスケジューリング制御や既存Kubernetes資産があるならGKE、という軸を先に固めておきます。
- データストアの選択が答えに直結する。 リレーショナルか、ドキュメントか、ワイドカラムか、オブジェクトか。設問はアクセスパターンとスケール要件で誘導してくるため、製品の特徴を並列に暗記するだけでは迷います。
- AI支援ツールが範囲に入っている。 公式の試験ガイドには、AIコーディングアシスタントを使ったユニットテストの記述や、AI支援によるオブザーバビリティが明記されています。古い教材だけだとこの部分が丸ごと抜けます。
よくある質問
Q. 日本語で受験できますか?
できます。公式の試験言語は英語と日本語の2つです。
Q. 合格ラインは何点ですか?
公式に合格ラインの記載はありません。 Google Cloud認定は点数のスケールスコアを通知せず、合否のみが返ってきます。
Q. ケーススタディは出ますか?
出ません。公式ページ・試験ガイドとも、この試験にケーススタディの記載はありません(同じプロフェッショナルレベルでもPCAには2本のケーススタディがあります)。
Q. 特定のプログラミング言語の知識が必要ですか?
試験ガイドに特定言語の指定はありません。問われるのは言語仕様ではなく、Google Cloudのサービス選定・デプロイ・統合の判断です。
まとめ
- 50〜60問・120分、200米ドル、日本語受験可、ケーススタディなし
- 合格ラインは公式に記載なし(合否のみ通知)
- 配点は約32 / 23 / 24 / 21%。捨てられるセクションが無い均等型
- 学習は設計→デプロイ→ビルドとテスト→統合の順が回しやすい
- Cloud RunとGKEの使い分け、データストアの選択が得点の分かれ目
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参考(公式・一次情報)
- Professional Cloud Developer Certification(Google Cloud公式)(問題数・試験時間・受験料・言語・受験方法・推奨経験)
- Professional Cloud Developer Certification exam guide(公式試験ガイドPDF・英語)(4セクションの配点と到達目標)
※ 本記事は2026年9月9日時点で公式ページおよび公式試験ガイドを確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。