DVA-C02が「問わないこと」から見えてくる対象読者
AWS認定の中でも、DVA-C02(AWS Certified Developer – Associate)は「何を問うか」より「何を問わないか」を見たほうが、対象読者がはっきりします。AWS公式の試験ガイドは、次のタスクを対象候補者の範囲外と明記しています。
- 分散システム・マイクロサービスのアーキテクチャ設計
- CI/CDパイプライン自体の設計
- IAMユーザー・グループの管理
- サーバーやOSの管理
- Amazon VPCなどのネットワーク基盤の設計
つまりDVA-C02は、「コードを書き、AWS上で動かす人」に焦点を絞った試験です。アーキテクチャを設計する人(SAA)でも、インフラを運用する人(SOA)でもありません。公式の想定受験者像も「AWSサービスを使ったアプリケーションの開発・保守で1年以上の実務経験がある方」です。
AWS DVAの問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AWS Certified Developer - Associate(試験コード DVA-C02) |
| 運営 | Amazon Web Services(AWS) |
| 出題形式 | 択一選択問題・複数選択問題 |
| 問題数 | 65問(採点対象50問+採点されない事前評価問題15問) |
| 試験時間 | 130分 |
| 合格ライン | 720点(100〜1,000の換算スコア) |
| 受験料 | 20,000円(2026年8月時点のAWS公式の日本円価格・Associateレベル共通料金表)。グローバルの基準額は150 USDです |
| 試験言語 | 日本語で受験できます(英語・韓国語・ポルトガル語[ブラジル]・簡体字中国語・スペイン語[ラテンアメリカ]にも対応) |
| 受験方法 | ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅オンライン) |
| 認定の有効期間 | 3年(試験の再受験による更新。AWS Skill Builderのサブスクリプションによる維持は1年ごと) |
※受験料には現地の税が別途適用される場合があります。日本円での実際の金額は、お申し込み画面でご確認ください。
4ドメインと配点
AWS公式の試験ガイド(バージョン2.1・2024年12月改訂)によると、DVA-C02は次の4ドメインで構成されます。
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| AWS サービスを使った開発 | 32%(最大) |
| セキュリティ | 26% |
| デプロイ | 24% |
| トラブルシューティングと最適化 | 18% |
「AWSサービスを使った開発」と「セキュリティ」を合わせると、6割弱。問われるのは、コーディングそのものの巧拙ではありません。「この要件なら、どのAWSサービス・どのAPI・どの実装パターンを選ぶか」という実装判断です。
勉強時間の目安
公式の基準はありません。一般的な目安は60〜100時間程度と言われることが多い試験です。日常的にAWS上でアプリケーションを開発している方なら、ここは短縮できます。マネジメントコンソールでの操作経験はあってもコードを書いた経験が少ない方は、Lambda関数やSDKを実際に書いて動かす時間を多めに見込んでおくと安心です。
65問・130分は1問あたり2分程度で、SAA-C03と同じボリューム感。模試形式の演習で本番の時間配分に慣れておくと、当日は落ち着いて取り組めます。
勉強法:ドメインごとの重点
AWSサービスを使った開発(32%)
Lambda・API Gateway・DynamoDBなどコアサービスの使い方が中心です。配点が最大なので、ここを優先して固めてください。
セキュリティ(26%)
IAMポリシー(ユーザー・グループの管理ではなく、アプリケーションレベルの権限設計)が問われます。KMS・Secrets Managerを使った認証・暗号化も範囲。視点は「サーバーやIAMユーザーの管理」ではありません。「コードから安全にAWSを呼び出す」側だと意識してください。
デプロイ(24%)
CodePipeline・CodeDeployなどのCI/CDサービスを押さえます。Blue/Green・カナリア・ローリングといったデプロイ戦略の違いを整理しておくと、得点に直結します。CI/CDパイプライン自体の設計は対象外。「既存のパイプラインを使ってどう安全にデプロイするか」に焦点を絞って学習できます。
トラブルシューティングと最適化(18%)
CloudWatchのログやメトリクスから原因を切り分ける読解力が問われます。暗記よりも、問題演習で「ログのどこを見るか」という感覚を養うほうが効果的です。
2024年12月改訂で加わった新しい要素
最新版(バージョン2.1)では、Amazon Q DeveloperやAmazon EventBridgeを使った実装スキルが加わりました。さらに採点対象外の事前評価問題として、AIを活用した開発支援に関する出題も入っています。コード生成・自動レビュー・テスト自動化・トラブルシューティング支援などです。これらは今後のスコアに反映される候補として集められているもので、現時点では合否に影響しません。
CLF(Cloud Practitioner)は先に取るべきか
DVA-C02に必須の前提資格はありません。ただしAWSは公式に、IT実務経験がない候補者はまずCLF(Cloud Practitioner)を取得して基礎を固めることを推奨しています。すでにAWSでの開発経験がある方は、CLFを飛ばしてDVA-C02から始めるのも合理的です。
よくある質問
Q. DVA-C02とSAA-C03はどう違いますか?
SAAの焦点はアーキテクチャの設計。DVAは実装・デプロイ・トラブルシューティングという開発者の日常業務が中心です。公式の試験ガイドは、分散システムの設計やVPCの設計をDVA-C02の対象外と明記しています。
Q. DVA-C02の勉強時間はどれくらいですか?
一般的な目安は60〜100時間程度と言われることが多い試験です。公式の基準ではありません。目安として扱ってください。
Q. DVA-C02は日本語で受験できますか?
できます。日本語のほか、英語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・簡体字中国語・スペイン語(ラテンアメリカ)に対応しています。
Q. 取得後の更新はどうすればよいですか?
認定の有効期間は3年です。更新の方法は、同じ試験の最新版への再合格。AWS Skill Builderのサブスクリプションによる維持(1年ごと)という選択肢もあります。
試験の輪郭
- DVA-C02は「コードを書き、AWS上で動かす人」に焦点を絞った試験。分散システム設計・CI/CDパイプライン設計・IAM管理・サーバー管理・VPC設計は公式に対象外
- 問題数65問(採点50問+非採点15問)・試験時間130分・合格ライン720点
- 配点は「AWSサービスを使った開発」(32%)が最大。「セキュリティ」(26%)と合わせて6割弱
- 勉強時間の目安は60〜100時間(公式基準ではない)
- 2024年12月改訂でAmazon Q Developer・EventBridge・AI活用開発支援(非採点)が追加
出題ドメインに沿って、実装判断の感覚を問題演習で確かめたい方は、資格道場のDVA-C02問題集をご活用ください。まず50問は、会員登録もログインもなしでその場で解けます(すぐ解いてみる)。
あわせて読みたい
参考(AWS公式・一次情報)
- AWS Certified Developer - Associate (DVA-C02) 試験ガイド(問題数・試験時間・合格スコア・4ドメイン配点)
- AWS Certified Developer - Associate 認定ページ(対応言語・受験料150 USD・前提知識)
- AWS認定試験の受験料(日本)(20,000円)
- AWS認定の更新ポリシー(有効期間3年)
※ この記事は2026年8月6日時点でAWS公式ページを直接確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあります。お申し込みの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。