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AWS CLFの勉強法と勉強時間【2026年版】

AWS Certified Cloud Practitioner(試験コード CLF-C02、通称 CLF)は、AWS認定の Foundational(基礎)レベルに位置づけられる試験です(同じ Foundational にはAI Practitioner〔AIF-C01〕もあります)。エンジニアの入門資格として使われます。営業や企画、管理部門など「AWSを使う側・売る側」の共通言語づくりでも定番になりました。この記事はCLF-C02の出題範囲と配点、経験別の勉強時間の目安、問題演習の進め方を扱います。「AWS試験に過去問は存在しない」という前提も、演習の話の前に置きます。SAAを目指す方がCLFを先に取るべきかは、SAAの前にCLFは要る?順番と判断基準にまとめました。

CLF-C02の試験概要:まず土俵を知る

学習計画を立てる前に、試験の枠組みを押さえます。次はAWS公式の試験ガイドにもとづく情報です。

項目 内容
試験コード CLF-C02
問題数 65問(うち採点対象は50問。残り15問は採点されない評価用の設問)
試験時間 90分
出題形式 択一選択(4択)/複数選択(5つ以上の選択肢から2つ以上を選ぶ)
合格ライン 100〜1000のスケールスコアで700以上
受験料 100 USD(税や地域により表示が変わるため、申込時に公式サイトで最新額を確認してください)
認定の有効期限 3年(再認定が必要)

90分で65問なので、1問あたり約80秒のペースです。CLFは長文の設計問題が少なく、知っていれば数秒で答えられる問題も多くあります。失点要因になりやすいのは、時間切れではありません。「知らないサービス名が選択肢に並ぶ」ほうです。

AWS CLFの問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)

出題範囲と配点:セキュリティと技術で約3分の2

CLF-C02の出題範囲は、公式の試験ガイドで次の4分野に定義されています。

分野 配点
第1分野:クラウドのコンセプト 24%
第2分野:セキュリティとコンプライアンス 30%
第3分野:クラウドテクノロジーとサービス 34%
第4分野:請求、料金、およびサポート 12%

注目したいのは、第2分野と第3分野の合計で64%を占める点です。学習の力点は、次のように置くと実戦的です。

  • 第1分野:クラウドの利点(俊敏性・弾力性・従量課金)、AWSウェルアーキテクテッドフレームワークの考え方。AZ-900など他社クラウドの学習経験があれば、ここはかなり流用できます。
  • 第2分野:責任共有モデル(AWSと利用者の責任分界)とIAM(ユーザー・グループ・ロール・ポリシーの違い)が二本柱です。配点最大級のわりに範囲が絞りやすく、費用対効果の高い分野です。
  • 第3分野:EC2・S3・RDS・Lambdaといった主要サービスの「どれを何に使うか」。ここは深い設計力より、サービス名と用途の対応を数多く知っているほうが得点になります。
  • 第4分野:配点は12%と小さいものの、サポートプランの違いや料金モデル(オンデマンド・リザーブド等の考え方)は暗記で取りやすい領域です。捨てずに短時間で仕上げてください。

勉強時間の目安と1ヶ月学習プラン

勉強時間について公式の発表はありません。次は学習計画を立てるための編集部の目安です。実際は前提知識や学習密度で大きく変わります。

  • インフラ・クラウドに日常的に触れている方:15〜30時間
  • IT経験はあるがAWSはほぼ初めての方:30〜50時間
  • 非IT職・IT未経験の方:50〜80時間

平日1時間+週末2〜3時間の確保で、1ヶ月前後が現実的なラインです。プラン例を挙げます。

  1. 第1週:AWS Skill Builderの無料デジタルコース「AWS Cloud Practitioner Essentials」で全体像をつかむ。この段階では暗記より「地図を持つ」ことを優先します。
  2. 第2〜3週:分野別にインプットと問題演習を往復する。間違えた問題に出てきたサービス名をその都度調べ、自分用の対応表を育てます。
  3. 最終週:模擬問題を90分計って通しで解き、本番のペース感覚を作る。直前は配点の大きい第2・第3分野の弱点を優先して埋めます。

「過去問」は存在しません:問題演習との付き合い方

AWS認定試験にはNDA(秘密保持契約)があり、試験の問題は公開されません。情報処理技術者試験のような厳密な意味での「過去問」は、CLFにありません。ネット上で「過去問」を名乗る情報は、正確性も再現性も保証されていません。

演習素材は、まず公式のものから使うのが安全です。

  • 公式試験ガイドに付属するサンプル問題
  • AWS Skill Builderで提供される公式練習問題セット(無料で受けられるものがあります)

そのうえで、市販の問題集やWeb問題集で量を積みます。Ping-tのような無料で使える学習サイトも定番の選択肢です。解説の充実度や問題の更新頻度を見ないと、自分の学習スタイルに合うかどうかは分かりません。

無料で量を積むなら、同じ運営者による演習サイト「IT資格 無料解き放題」のCLF-C02の練習問題を無料で解けるページもあります。知らないサービス名を洗い出す用途に向いています。

大事なのは、問題演習の目的です。「答えの丸暗記」ではありません。「知らないサービス名を潰す作業」と捉えてください。CLFは、選択肢に並ぶサービス名の守備範囲がそのまま得点になる試験です。演習して、調べて、対応表に追加する。このループが合格への最短経路になります。

AZ-900の学習経験はどこまで流用できるか

Microsoftの基礎資格AZ-900(Azure Fundamentals)を先に取得している方は、少なくない部分を流用できます。

そのまま効く部分(概念レイヤー)

  • クラウドの利点、従量課金、IaaS/PaaS/SaaSの区別
  • 責任共有モデルの考え方(AWSとAzureでほぼ同じ構図です)
  • リージョンと可用性ゾーン(AWSではアベイラビリティゾーン)の考え方

読み替えが必要な部分(サービス名レイヤー)

役割 AWS Azure(AZ-900)
仮想サーバー Amazon EC2 Virtual Machines
オブジェクトストレージ Amazon S3 Blob Storage
ID・アクセス管理 AWS IAM Microsoft Entra ID
サーバーレス関数 AWS Lambda Azure Functions

覚え直しになる部分は、第4分野の料金・サポートプラン(AWSのサポートプラン区分はAWS固有です)や、AWS Organizationsなどの組織管理まわりです。概念の学習を飛ばせるぶん、上の勉強時間の目安より短縮できる方が多いはずです。ただし第3・第4分野のサービス名暗記だけは避けて通れません。そこを見込んでおくと、計画が狂いません。

インプットを終えたら現在地を測る

CLF-C02は、概念理解と用語暗記のバランス型です。問題演習の量が得点に直結します。公式教材で一周インプットしたら、早めに本番形式の問題で現在地を測ってください。あとは間違いから逆算して、弱点を埋めるだけ。資格道場のCLF-C02問題集は、まず50問を会員登録もログインもなしでその場で解けます。本番形式の模試 第1回は、無料の会員登録で解けます。腕試しの一歩目にご活用ください。

参考

よくある質問

Q. 非IT職の営業ですが、いきなりCLFから受けて大丈夫ですか?

問題ありません。CLFはAWS認定の基礎レベルの試験です。コードを書く問題や詳細な設計問題は出ません。ただし専門用語のインプットには相応の時間がかかります。勉強時間は多め(50時間以上)に見積もり、無料の公式デジタルコースから始めてください。

Q. CLFを飛ばして、いきなりSAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)を受けるのはありですか?

AWS認定には前提資格の要件がないため、制度上は可能です。インフラ運用の経験がある方なら、直接SAAを狙っても構いません。一方、クラウドがほぼ初めての方は、CLFで用語と全体像の土台を作ってからのほうが、結果的に総学習時間が短く済む場合が多いようです。

Q. 自宅でのオンライン受験とテストセンター受験、どちらを選ぶべきですか?

CLFはどちらの方式でも受験できます。オンライン監督試験は移動が要りません。反面、部屋の環境チェックや本人確認、通信の安定性など要件が厳しめです。受験環境に不安がある方や初めてのAWS認定の方は、設備が整ったテストセンターのほうが安心です。

Q. 不合格になった場合、すぐに再受験できますか?

AWSの再受験ポリシーでは、不合格後は14暦日の待機期間を置いてから再受験できます。待機は再受験のたびに必要です。一方で、受験回数の上限はありません。ただし受験料は都度かかります。待機期間中は、スコアレポートの分野別の結果を見て弱い分野を補強してください。

Q. 認定の有効期限が切れそうなときはどうすればよいですか?

AWS認定の有効期限は3年で、期限を迎える前に再認定が必要です。道は2つ。同じ試験(その時点の最新バージョン)に合格し直すか、より上位レベルのAWS認定に合格して下位の認定も併せて更新するかです。期限が近い方は、上位資格への挑戦とセットで計画するのも一案です。