結論:長文シナリオを読み切る体力と、CI/CDの引き出しの多さで決まる
DOP-C02(AWS Certified DevOps Engineer - Professional)は、AWS上での継続的デリバリー・自動化・運用を担う人向けのプロフェッショナルレベルの試験です。公式試験ガイドでは、対象者像としてAWS環境のプロビジョニング・運用・管理の実務2年以上が挙げられています。
勉強法の結論を先に書きます。SDLC自動化(22%)を中心に置き、構成管理とIaC(17%)・セキュリティとコンプライアンス(17%)で脇を固める。そのうえで、180分・75問の長文シナリオを最後まで読み切る練習を必ず入れることです。
理由は設問の形にあります。プロフェッショナルレベルでは、要件と現状の構成が数段落にわたって示され、そこから最適な自動化・復旧・監視の設計を選ばせる形が中心になります。サービス名を知っているだけでは足りず、「この要件ならこの組み合わせ」という引き出しの多さが得点を決めます。
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試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional(DOP-C02) |
| 運営 | Amazon Web Services |
| レベル | プロフェッショナル |
| 問題数 | 75問(採点対象65問+スコアに影響しない非採点10問。非採点問題は試験中に区別できません) |
| 試験時間 | 180分 |
| 合格ライン | 750点(100〜1,000のスケールスコア) |
| 出題形式 | 択一選択(正解1つ・誤答3つ)/複数選択(5つ以上の選択肢から2つ以上) |
| 受験料 | 300 USD(公式ページ記載。実際の請求額は為替・地域により異なります) |
| 試験言語 | 英語・日本語・韓国語・簡体字中国語 |
採点は補償型(compensatory)です。ドメインごとに合格点を取る必要はなく、全体で750点に届けば合格になります。スコアレポートにはセクション別の分類が載ることがありますが、公式にも「セクション別のフィードバックの解釈には注意してください」と添えられています。
なお、韓国語版は2026年12月31日以降に提供終了の告知があります。日本語版に終了予定の告知はありません(2026年9月9日時点)。
出題範囲と配点
公式試験ガイド「Content Outline」の6ドメインです。パーセンテージは採点対象コンテンツに対する比率です。
| ドメイン | 配点 |
|---|---|
| SDLC自動化 | 22% |
| 構成管理とIaC | 17% |
| セキュリティとコンプライアンス | 17% |
| 回復性の高いクラウドソリューション | 15% |
| 監視とログ | 15% |
| インシデントおよびイベント対応 | 14% |
最大配点はSDLC自動化(22%)で、CI/CDパイプラインの実装、パイプラインへの自動テストの統合、成果物(アーティファクト)の構築と管理、そしてインスタンス・コンテナ・サーバーレスそれぞれのデプロイ戦略、の4本立てです。デプロイ戦略(ブルー/グリーン、カナリア、ローリング)を対象別に説明できるかが、この試験の中心的な問いになります。
構成管理とIaC(17%)は、再利用可能なコンポーネントの定義、マルチアカウント/マルチリージョンでのアカウント作成・オンボード・保護の自動化、そして大規模環境向けの自動化ソリューションの設計。セキュリティとコンプライアンス(17%)は、大規模なID・アクセス管理、データ保護の自動化、監視・監査の実装です。
残る3ドメイン(回復性15%・監視とログ15%・インシデント対応14%)は、可用性とスケーラビリティ、RTO/RPOを満たす自動復旧、ログとメトリクスの収集と分析、イベントソースの管理と障害のトラブルシューティングを扱います。運用の現場感がそのまま問われる領域です。
独学の順番
- CI/CDの部品を通しで組む ── ソース、ビルド、テスト、成果物、デプロイ。各段でどのサービスが何を担うのかを、一度自分で組んで確かめてください。読むだけでは差の判別ができません。
- デプロイ戦略を対象別に整理する ── EC2・ECS/EKS・Lambda で、同じ「ブルー/グリーン」でも実現方法が変わります。ここは表にして覚える価値があります。
- IaCをマルチアカウント前提で見る ── CloudFormation のスタックセット、Organizations、Control Tower、Service Catalog。単一アカウントの知識だけでは届きません。
- 監視・ログ・イベント駆動をまとめて押さえる ── CloudWatch(メトリクス・ログ・アラーム)、EventBridge、Systems Manager、Config。自動復旧の設問はこの組み合わせで解きます。
- 通しで時間を測って解く ── 180分・75問は長丁場です。1問あたりの目安と、飛ばす判断の基準を事前に決めておいてください。
つまずきやすいところ
- 選択肢がどれも「動く」構成であること。プロフェッショナルでは、動くかどうかではなく、運用負荷・コスト・要件充足で優劣が決まります。設問の制約条件に線を引きながら読んでください。
- 時間切れ。長文が続くため、後半で集中力が落ちます。模試形式で通しの練習をしておくと、当日の消耗が読めます。
- アソシエイトの知識のままで臨むこと。同じサービスでも、問われる深さが一段上がります。特にIAMとネットワークの前提知識は補強しておいてください。
- 試験ガイドは網羅リストではないこと。公式にも「本ガイドは試験内容の網羅的な一覧ではありません」と明記されています。タスクステートメントを起点に周辺へ広げる読み方が要ります。
よくある質問
Q. DOP-C02の勉強時間はどれくらいですか?
公式に基準はありません。一般的な目安として、アソシエイト取得済みで実務経験のある方でも100時間前後を見込む、と言われることが多い試験です。公式の基準ではないため、対象者像(AWS運用の実務2年以上)と自分の経験との差で調整してください。
Q. 問題数は75問ですか、65問ですか?
出題は75問で、うちスコアに影響するのは65問です。残り10問は将来の出題候補を評価するための非採点問題で、試験中には区別できません。
Q. 先にSAAやDVAを取っておくべきですか?
AWS認定に前提資格の要件はないため、制度上はどちらからでも受験できます。ただしDOP-C02はアソシエイトレベルの知識を前提に一段深く問うため、土台がある状態で臨むほうが学習は進みます。
Q. 日本語で受験できますか?
はい。公式ページで日本語での提供が確認できます(2026年9月9日時点で終了予定の告知はありません)。
まとめ
- DOP-C02は採点対象65問+非採点10問=計75問・180分・合格750点(100〜1,000のスケールスコア)
- 配点最大はSDLC自動化22%、次いで構成管理とIaC・セキュリティとコンプライアンスが各17%
- 出題形式は択一選択と複数選択の2種類
- 採点は補償型。ドメイン別の足切りはないが、長文シナリオを読み切る体力が要る
- 受験料は300 USD、日本語受験に対応
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参考(公式・一次情報)
- AWS Certified DevOps Engineer - Professional (DOP-C02) Exam Guide(6ドメインの配点・問題数・出題形式・合格ライン750点)
- AWS Certified DevOps Engineer - Professional 公式ページ(試験時間180分・受験料300 USD・対応言語)
※ 本記事は2026年9月9日時点で公式試験ガイドおよび公式ページを確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。