結論:パイプラインを「1本つないだ経験」がそのまま点になる試験
DEA-C01(AWS Certified Data Engineer - Associate)は、データパイプラインを実装し、監視・トラブルシューティング・コストと性能の最適化まで行える力を測る試験です。
勉強法の結論を先に書きます。サービス名の暗記よりも、「取り込み→変換→保管→運用」という一本の流れの中で、どのサービスがどこを担うのかを説明できる状態を作ることが要です。
理由は配点にあります。最大配点の第1分野「データの取り込みと変換」が34%、次いで「データストアの管理」が26%。この2つで6割を占め、どちらもパイプラインの前半そのものです。個々のサービスを単独で覚えても、「Kinesis と MSK のどちらを選ぶか」「Glue と EMR をどう使い分けるか」という比較の設問には届きません。
AWS DEA-C01の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AWS Certified Data Engineer - Associate |
| 試験コード | DEA-C01 |
| 運営 | Amazon Web Services(AWS) |
| レベル | アソシエイト |
| 問題数 | 65問(うち採点対象50問・非採点15問。非採点問題は試験中に区別できません) |
| 試験時間 | 130分 |
| 合格ライン | 720点(100〜1,000のスケールスコア) |
| 出題形式 | 択一選択(正解1・誤答3)/複数選択(5つ以上の選択肢から2つ以上) |
| 受験料 | 150 USD(AWS認定ページ記載。地域・通貨により表示が変わります) |
| 試験言語 | 英語・日本語・韓国語・簡体中国語 |
| 受験方法 | ピアソンVUEのテストセンター、またはオンライン監督試験 |
| 認定の有効期限 | 3年 |
130分で65問なので、1問あたり2分の計算です。無解答は不正解として扱われ、当てずっぽうによる減点はありません。分からない問題を空欄で残す理由はないので、印を付けて先へ進み、最後に必ず埋めてください。
採点は補正型(compensatory scoring)で、分野ごとの基準点はありません。全体で720点に届けば合格です。苦手分野を1つ抱えたままでも、他分野で取り返せる設計になっています。
出題範囲と配点
公式試験ガイドの「Content outline」に示された4分野と配点です。
| 分野 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1分野 | データの取り込みと変換 | 34% |
| 第2分野 | データストアの管理 | 26% |
| 第3分野 | データの運用とサポート | 22% |
| 第4分野 | データのセキュリティとガバナンス | 18% |
最大配点は第1分野の34%です。ここにはストリーミング取り込み(Kinesis・MSK・DynamoDB Streams)とバッチ取り込み(S3・Glue・EMR・DMS)の両方、EventBridge や Apache Airflow によるスケジューリング、イベントトリガー、スロットリングやレート制限への対処、パイプラインの再実行可能性(replayability)まで含まれます。
第2分野の「データストアの管理」26%と合わせると60%。この試験は前半のパイプライン設計に重心があると読めます。
一方、第4分野のセキュリティとガバナンスは18%と控えめですが、認証・認可・暗号化・プライバシー・ロギングという横断的な話題なので、他分野の設問の中に混ざって出てくる性質があります。単独で捨てるのは得策ではありません。
独学の順番
- 公式試験ガイドを最初に通読する。 4分野それぞれのタスクステートメントと、対象範囲のAWSサービス一覧(In-Scope AWS Services)に目を通します。ここで「試験に出るサービスの地図」を先に持っておくと、以降の学習で迷いません。
- 第1分野を軸に、取り込みの選択肢を並べて比較する。 ストリーミングとバッチ、それぞれの代表サービスを一覧にして、「どんな要件のときにどれを選ぶか」を自分の言葉で書き出します。暗記ではなく比較表を作る作業です。
- 第2分野で、データストアの選択とライフサイクルを押さえる。 Redshift・S3・DynamoDB・RDS などの使い分け、スキーマのカタログ化、ライフサイクル管理。第1分野で作った比較表の下流としてつなげると定着します。
- 第3・第4分野を、第1〜2分野の運用面として重ねる。 監視・トラブルシューティング・データ品質の担保(第3分野)と、暗号化・権限設計・ログ(第4分野)を、既に作ったパイプラインの絵に後から書き足す形で学びます。
- 模試形式で通しで解き、130分のペースを体に入れる。 間違えた問題は「知らなかったサービス」か「選択の判断を誤った」かに分けて記録すると、残り時間の使い方が決まります。
つまずきやすいところ
サービスの守備範囲が重なる領域が最初の壁です。Glue と EMR、Kinesis Data Streams と Kinesis Data Firehose と MSK、Step Functions と MWAA。どれも「できる/できない」ではなく「どちらが要件に合うか」を問われます。機能の一覧を覚えるのではなく、コスト・運用負荷・レイテンシという軸で並べ直してください。
SQL とプログラミングの扱いも誤解が生じやすい点です。公式の対象候補者像では、SQL クエリの構造化と実行は求められる一方、プログラミング言語固有の構文の知識は対象外と明記されています。特定言語の文法を詰め込む必要はありません。
機械学習の訓練・推論も対象外です。ML関連のサービス名が選択肢に並ぶことはあっても、モデルを設計する力は問われません。範囲外に時間を使わないよう、公式ガイドの「Job tasks that are out of scope」を早めに確認しておくと安心です。
よくある質問
Q. DEA-C01の勉強時間はどれくらいですか?
公式に勉強時間の基準は示されていません。一般的な目安として、AWSでのデータ基盤の実務経験がある方で数十時間、未経験からだとその倍以上かかると言われることが多い試験ですが、これは公式の基準ではなく、前提知識によって大きく変わります。公式の対象候補者像では、データエンジニアリングの経験2〜3年相当、AWSサービスの実務経験1〜2年相当が推奨とされています。
Q. SAAを先に取るべきですか?
AWS認定に前提資格の要件はないため、DEA-C01から直接受験できます。ただしDEA-C01はネットワーク・ストレージ・コンピューティングの一般的な概念を前提に組まれているため、AWSがほぼ初めての方はSAA-C03の学習で土台を作ってからのほうが結果的に近道になることが多いでしょう。
Q. 日本語で受験できますか?
はい。DEA-C01は英語・日本語・韓国語・簡体中国語で提供されています。ただしサービス名や機能名は英語表記のまま出ることがあるため、用語は英語でも読めるようにしておくと安心です。
Q. 「過去問」はありますか?
AWS認定試験には秘密保持契約があり、本試験の問題は公開されません。厳密な意味での過去問は存在しないため、公式試験ガイドと模試形式の演習で範囲を潰していく形になります。
まとめ
- DEA-C01は65問(採点対象50問・非採点15問)・130分・合格720点(100〜1,000のスケールスコア)
- 配点は取り込みと変換34%が最大、データストアの管理26%が続き、この2つで6割
- 運用とサポート22%、セキュリティとガバナンス18%は、前半の学習に重ねる形で進めると効率がよい
- 出題形式は択一選択と複数選択の2種類のみ。無解答は不正解なので必ず埋める
- 受験料は150 USD、日本語受験に対応、認定の有効期限は3年
- プログラミング言語固有の構文とML訓練・推論は公式に対象外
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あわせて読みたい
参考(公式・一次情報)
- AWS Certified Data Engineer - Associate (DEA-C01) Exam Guide(問題数・試験時間・合格ライン・4分野の配点・出題形式・対象外の職務タスク)
- AWS Certified Data Engineer - Associate 認定ページ(受験料・対応言語・認定の有効期限)
※ 本記事は2026年9月9日時点で公式試験ガイドおよびAWS認定ページを確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。