難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
LinuC レベル4 4SA02試験のサンプル問題(本番形式・解説付き)
LinuC レベル4 4SA02試験(LPI-Japan・LinuC-4SA システムアーキテクト(4SA02))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(40問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全320問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
マルチステージビルドで、builder という名前を付けたビルド段階が /out/app に生成したバイナリを、最終段階のイメージの /app へ取り出したい。最終段階に書く Dockerfile の1行を入力せよ。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
COPY --from=builder /out/app /app(正解)
別解: COPY --from=builder /out/app /app / copy --from=builder /out/app /app / Copy --from=builder /out/app /app / COPY --from=BUILDER /out/app /app / COPY --from=builder /out/app /app / COPY --from=builder /out/app /app / COPY --from="builder" /out/app /app / COPY --from='builder' /out/app /app / COPY --from=builder "/out/app" "/app" / COPY --from=builder '/out/app' '/app' / COPY --from=builder ["/out/app", "/app"] / COPY --from=builder /out/app /app / COPY --from=builder /out/app /app
解説
マルチステージビルドでは、ビルド段階に名前を付け、最終段階で取り出し元の段階を指定して成果物だけを複製します。これによりコンパイラ、ヘッダ、ソースコード、中間生成物が最終イメージから消えます。(根拠: 学習用テキスト 2-3 サイズとセキュリティを考えたイメージのビルド ── 不要ファイルを最終イメージに残さない [5.2])
設問2
Snort のルールを構成する要素の説明として、最も適切なものはどれか。
- content はペイロードに含まれる文字列の条件を表し、一致の判定に用います。(正解)
- msg はルールの改訂番号を表し、内容を更新するたびに値を増やして管理します。
- sid は一致したときの動作を表し、記録と通知のいずれを行うかを指定します。
- rev は対象の通信の向きを表し、送信元と宛先の関係を指定します。
解説
ルールは前半のヘッダで対象の通信を、後半のオプションで中身の条件と付随情報を指定します。content はペイロードに含まれる文字列の条件で、msg はアラートに表示される説明、sid はルールの識別番号、rev は改訂番号です。(根拠: 学習用テキスト 6-2 ホスト型侵入検知システム(HIDS) ── ネットワーク型侵入検知システム(NIDS)と Snort ── Snort [6.3])
他の選択肢が誤りである理由
- 「msg はルールの改訂番号を表し、内容を更新するたびに値を増やして管理します。」msg はアラートに表示される説明であり、改訂番号は rev です。
- 「sid は一致したときの動作を表し、記録と通知のいずれを行うかを指定します。」sid はルールの識別番号であり、一致したときの動作はヘッダの先頭で指定します。
- 「rev は対象の通信の向きを表し、送信元と宛先の関係を指定します。」rev は改訂番号であり、通信の向きはヘッダの側で指定します。
設問3
障害の対応方針を決める際に、方針へ含める事項として適切なものを2つ選べ。
- 原因の見立てが固まるまで、社内外への連絡を保留する扱いにします。
- 復旧の完了予定の時刻を先に確定し、その時刻を基準に作業の分担を決定します。
- 対応する人と連絡する人を分け、それぞれの役割の担当を決定します。(正解)
- 対応にあたる担当者が連絡も兼ね、状況の説明を随時実施します。
- 見たこと、やったこと、その時刻を残す記録の担当を指定します。(正解)
解説
方針決定には、優先順位・役割分担・連絡・記録が含まれます。対応と連絡を同じ人が兼ねると、どちらも遅れます。分かっていないことを分かっていないと伝えるのも連絡の一部です。「原因の見立てが固まるまで、社内外への連絡を保留する扱いにします」は誤りです。分かっていないことを伝えるのも連絡であり、保留は方針になりません。「対応にあたる担当者が連絡も兼ね、状況の説明を随時実施します」は誤りです。兼務にすると、対応と連絡の双方が遅れる結果を招きます。(根拠: 学習用テキスト 13-2 状況把握 ── 方針決定に含めること [9.1])
他の選択肢が誤りである理由
- 「原因の見立てが固まるまで、社内外への連絡を保留する扱いにします。」分かっていないことを伝えるのも連絡であり、保留は方針になりません。
- 「復旧の完了予定の時刻を先に確定し、その時刻を基準に作業の分担を決定します。」原因が不明な段階で完了時刻を確定すると、根拠のない約束になります。
- 「対応にあたる担当者が連絡も兼ね、状況の説明を随時実施します。」兼務にすると、対応と連絡の双方が遅れる結果を招きます。
設問4
SNMP を用いた監視で、定期的な値の取得と、対象側で異常が起きたときの通知の両方を使います。それぞれの通信の向きとして、最も適切なものはどれか。
- 取得も通知も監視側から対象へ向かい、対象は応答だけを返します。
- 取得は対象から監視側へ、通知は監視側から対象へ向かいます。
- 取得は監視側から対象へ、通知は対象から監視側へ向かいます。(正解)
- 取得も通知も対象から監視側へ向かい、監視側は受け取るだけになります。
解説
SNMP のポーリングは監視側から対象へ取りに行く動作で、トラップは対象側で異常が起きたときに対象から監視側へ知らせる動作です。「取得も通知も監視側から対象へ向かい、対象は応答だけを返します」は誤りです。通知は対象の側から知らせるもので、監視側から対象へ向かうものではありません。(根拠: 学習用テキスト 7-3 IPMI と SNMP ── SNMP [7.1])
他の選択肢が誤りである理由
- 「取得も通知も監視側から対象へ向かい、対象は応答だけを返します。」通知は対象の側から知らせるもので、監視側から対象へ向かうものではありません。
- 「取得は対象から監視側へ、通知は監視側から対象へ向かいます。」取得と通知の向きが入れ替わっており、実際の動作と逆になっています。
- 「取得も通知も対象から監視側へ向かい、監視側は受け取るだけになります。」定期的な取得は監視側から取りに行く動作であり、対象から送るものではありません。
設問5
要求に必須の入力項目を追加する変更は、項目を増やす変更でありながら後方互換を壊すと判定されます。その理由として最も適切なものはどれか。
- 古い呼び出し側はその項目を無視して進むため、応答の解釈が遅れるからです。
- 古い呼び出し側はその項目を送ってこないため、要求が失敗するからです。(正解)
- 古い呼び出し側はその項目を保存できず、手元の記録の一部が欠けるからです。
- 古い呼び出し側はその項目を変換できず、画面の表示が崩れるからです。
解説
足す変更は原則として安全ですが、必須の入力項目の追加は呼び出し側に新たな義務を課す変更です。古い呼び出しはその項目を送ってこないため、要求が失敗します。「古い呼び出し側はその項目を無視して進むため、応答の解釈が遅れるからです」は誤りです。応答側の項目ではなく要求側の項目であり、無視して済む話ではありません。「古い呼び出し側はその項目を保存できず、手元の記録の一部が欠けるからです」は誤りです。保存の可否ではなく、要求が受け付けられるかどうかが論点です。「古い呼び出し側はその項目を変換できず、画面の表示が崩れるからです」は誤りです。表示の崩れではなく、要求そのものが失敗する点が問題です。(根拠: 学習用テキスト 11-1 その変更は互換性を壊すか ── API 変更の判定 [8.2])
他の選択肢が誤りである理由
- 「古い呼び出し側はその項目を無視して進むため、応答の解釈が遅れるからです。」応答側の項目ではなく要求側の項目であり、無視して済む話ではありません。
- 「古い呼び出し側はその項目を保存できず、手元の記録の一部が欠けるからです。」保存の可否ではなく、要求が受け付けられるかどうかが論点です。
- 「古い呼び出し側はその項目を変換できず、画面の表示が崩れるからです。」表示の崩れではなく、要求そのものが失敗する点が問題です。
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