難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
LinuC レベル1 102試験のサンプル問題(本番形式・解説付き)
LinuC レベル1 102試験(LPI-Japan・LinuC-1 102試験(Linux技術者認定))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(60問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全552問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
userdel -r username コマンドの効果として正しいものはどれか。
- ユーザーアカウントを削除せず、パスワードをロックしてログインできなくする。
- ユーザーアカウントを削除し、ホームディレクトリとメールスプールも合わせて削除する。(正解)
- /etc/passwdと/etc/shadowからアカウントの行を削除し、ホームディレクトリとメールスプールは残す。
- ユーザーが所有する全ファイルをシステム全体から検索して削除するが、アカウント自体は残す。
解説
userdelは単体ではアカウント情報の削除のみを行いホームディレクトリは残すが、-rオプションを付けるとホームディレクトリとメールスプールも合わせて削除する。アカウントを残してパスワードをロックするのはpasswd -lやusermod -Lの役割であり、userdel -rの動作ではない。アカウントの行だけを消してホームディレクトリとメールスプールを残すのは、-rを付けない場合のuserdelの動作である。-rを付けるとホームディレクトリとメールスプールも削除される。userdel -rが削除するのはホームディレクトリとメールスプール配下であり、システム全体を検索して所有ファイルを探すわけではない。
他の選択肢が誤りである理由
- 「ユーザーアカウントを削除せず、パスワードをロックしてログインできなくする。」アカウントを残してパスワードをロックするのはpasswd -lやusermod -Lの役割であり、userdel -rの動作ではない。
- 「/etc/passwdと/etc/shadowからアカウントの行を削除し、ホームディレクトリとメールスプールは残す。」この説明は-rを付けない場合のuserdelの動作である。-rを付けるとホームディレクトリとメールスプールも削除される。
- 「ユーザーが所有する全ファイルをシステム全体から検索して削除するが、アカウント自体は残す。」userdel -rが削除するのはホームディレクトリとメールスプール配下であり、システム全体を検索して所有ファイルを探すわけではない。
設問2
ネットワークインターフェースeth0に現在設定されているIPアドレスの一覧を表示するコマンドとして、正しいものはどれか。
- ip route show dev eth0
- ip link add dev eth0
- ip addr show dev eth0(正解)
- ip addr add dev eth0
解説
iproute2のipコマンドで、指定したインターフェースの現在のIPアドレス設定を確認するには「ip addr show dev <インターフェース名>」を使用する。「ip link add」は仮想インターフェースなどを新規作成するためのサブコマンドであり、IPアドレスの表示ではない。
他の選択肢が誤りである理由
- 「ip route show dev eth0」誤り。「ip route show」はルーティングテーブルを表示するコマンドであり、IPアドレスの表示ではない。
- 「ip link add dev eth0」誤り。「ip link add」は仮想インターフェースなどを新規作成するためのサブコマンドであり、IPアドレスの表示ではない。
- 「ip addr add dev eth0」誤り。「ip addr add」はIPアドレスを追加(設定)するためのサブコマンドであり、表示用ではない。
設問3
位置パラメータが $1=a、$2=b、$3=c の3つ設定済みであるとする。位置パラメータすべての値を、空白区切りの1つの文字列として表示するコマンドを、$*を使って入力せよ。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
echo $*(正解)
別解: echo "$*"
解説
$*は、位置パラメータすべての値を、IFS(通常は空白)で区切った1つの文字列としてまとめて展開する特殊変数である。ダブルクオートで囲んだ場合の展開のされ方が$@と異なる(forループなどで差が表れる)点は、より進んだ話題として押さえておくとよい。
設問4
多要素認証(MFA: Multi-Factor Authentication)において組み合わせて利用される認証要素の分類として、最も適切なものはどれか。
- IPアドレス・ポート番号・プロトコル種別という3種類のネットワーク情報の組み合わせ
- ユーザー名・パスワード・パスワード確認用の再入力、という3種類の文字列情報の組み合わせ
- 知識情報(本人しか知らない情報)・所持情報(本人だけが持つ物)・生体情報(本人自身の身体的特徴)の組み合わせ(正解)
- 契約プラン・支払い方法・請求先住所という3種類の契約情報の組み合わせ
解説
多要素認証は「知識情報(パスワードやPINなど、本人の記憶に基づく情報)」「所持情報(ハードウェアトークンやスマートフォンなど、本人が所持する物)」「生体情報(指紋や顔などの身体的特徴)」という異なる種類の要素を組み合わせることで、単一の認証要素が漏洩・突破された場合のリスクを低減する仕組みである。IPアドレスやポート番号はネットワーク通信を識別する情報であり、本人性を証明する認証要素の分類には該当しない。契約や支払いに関する情報は認証の要素として一般的に分類されるものではなく、多要素認証の3要素とは異なる。
他の選択肢が誤りである理由
- 「IPアドレス・ポート番号・プロトコル種別という3種類のネットワーク情報の組み合わせ」誤り。IPアドレスやポート番号はネットワーク通信を識別する情報であり、本人性を証明する認証要素の分類には該当しない。
- 「ユーザー名・パスワード・パスワード確認用の再入力、という3種類の文字列情報の組み合わせ」誤り。パスワードとその確認入力はいずれも同じ知識情報というカテゴリに属する情報であり、異なる種類の要素を組み合わせる多要素認証の考え方とは異なる。
- 「契約プラン・支払い方法・請求先住所という3種類の契約情報の組み合わせ」誤り。契約や支払いに関する情報は認証の要素として一般的に分類されるものではなく、多要素認証の3要素とは異なる。
設問5
journalctl で、ジャーナルログが現在ディスク上でどれくらいの容量を使用しているかを表示するコマンドを入力せよ。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
journalctl --disk-usage(正解)
解説
journalctl --disk-usage は、現在ジャーナルログがディスク上で使用している容量を表示するだけの確認用オプションである。実際にログを削除・縮小する--vacuum-size・--vacuum-timeとは異なり、システムの状態を変更しない。
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