難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
AZ-700のサンプル問題(本番形式・解説付き)
AZ-700(Microsoft・Azure Network Engineer Associate)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(50問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全1000問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
合併にともない、2 社がそれぞれ運用してきた VNet を相互に接続する計画がある。両方の VNet のアドレス空間が 10.0.0.0/16 で完全に重なっており、ピアリングの作成が失敗する。対処として最も適切なものはどれか。
- ピアリングの作成時に重複するアドレス範囲を除外指定し、残りの範囲だけを相互に広告する。
- 片方の VNet のアドレス空間から重複部分だけを削除し、サブネットを載せたまま範囲を縮める。
- 重複しない追加のアドレス空間を両方の VNet に足し、既存のサブネットを残したままピアリングを作成する。
- 片方の VNet を重複しないアドレス空間で作り直し、リソースを移設したうえでピアリングを作成する。(正解)
解説
VNet 同士をピアリングする場合、アドレス空間が重複していると作成そのものが失敗します。取れる手は、どちらかの VNet をアドレス空間から作り直してリソースを移す、重複しない追加のアドレス空間へ移す、あるいは直接繋がずに Private Link や NVA による NAT を挟む、のいずれかです。(根拠: 学習用テキスト 1-1 Azure リソースの IP アドレス指定の設計と実装 [1.1] 「仮想ネットワーク(VNet)とアドレス空間」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「ピアリングの作成時に重複するアドレス範囲を除外指定し、残りの範囲だけを相互に広告する。」ピアリングにアドレス範囲を除外して広告する設定はありません。重複したままでは作成そのものが通りません。
- 「片方の VNet のアドレス空間から重複部分だけを削除し、サブネットを載せたまま範囲を縮める。」アドレス空間は追加・削除できますが、既にサブネットが載っている範囲は縮められません。
- 「重複しない追加のアドレス空間を両方の VNet に足し、既存のサブネットを残したままピアリングを作成する。」追加のアドレス空間を足しても、元の重複した範囲が残っている限りピアリングは作成できません。
設問2
10.20.5.0/29 のサブネットを作成し、そこへ仮想マシンを配置する計画を立てている。この計画についての記述として正しいものはどれか。
- Azure が予約するのは先頭のネットワーク アドレスだけなので、配置できる仮想マシンは最大 7 台になる。
- /29 はサブネットの最小サイズを下回るため作成できず、仮想マシンを配置することはできない。
- Azure が各サブネットで 5 つのアドレスを予約するため、配置できる仮想マシンは最大 3 台になる。(正解)
- Azure はブロードキャストを使わないため予約は 4 つで済み、配置できる仮想マシンは最大 4 台になる。
解説
Azure は各サブネットで先頭 4 つと末尾 1 つ、合計 5 つのアドレスを予約します。/29 は全体で 8 個なので、使えるのは 8 − 5 = 3 個です。サブネットの大きさは /29 から /2 までなので、/29 の作成自体は可能です。(根拠: 学習用テキスト 1-1 Azure リソースの IP アドレス指定の設計と実装 [1.1] 「サブネットと予約アドレス」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「Azure が予約するのは先頭のネットワーク アドレスだけなので、配置できる仮想マシンは最大 7 台になる。」予約はネットワーク アドレスだけではありません。既定のゲートウェイと Azure DNS 用の 2 つ、末尾のブロードキャストも予約されます。
- 「/29 はサブネットの最小サイズを下回るため作成できず、仮想マシンを配置することはできない。」サブネットの大きさは /29 から /2 までなので、/29 は作成できます。
- 「Azure はブロードキャストを使わないため予約は 4 つで済み、配置できる仮想マシンは最大 4 台になる。」末尾のブロードキャスト アドレスも予約に含まれるため、予約は 4 つではなく 5 つです。
設問3
Azure の各サービスを配置する専用サブネットのうち、/26 のプレフィックスを割り当てる必要があるものはどれか。2 つ選べ。
- Azure Bastion を配置する AzureBastionSubnet(正解)
- Azure Firewall を配置する AzureFirewallSubnet(正解)
- Azure Route Server を配置する RouteServerSubnet
- 仮想ネットワーク ゲートウェイを配置する GatewaySubnet
- Application Gateway を配置する専用のサブネット
解説
AzureBastionSubnet は /26 以上、AzureFirewallSubnet は /26 が必要です。RouteServerSubnet は /27 以上、GatewaySubnet は /29 が最小で /27 以上が推奨、Application Gateway のサブネットは任意の名前で /24 が推奨です。(根拠: 学習用テキスト 1-1 Azure リソースの IP アドレス指定の設計と実装 [1.1] 「サービスごとに必要な専用サブネット」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「Azure Route Server を配置する RouteServerSubnet」RouteServerSubnet に必要なのは /27 以上です。
- 「仮想ネットワーク ゲートウェイを配置する GatewaySubnet」GatewaySubnet は /29 が最小で、共存や FastPath を見込む場合は /27 以上が推奨されます。
- 「Application Gateway を配置する専用のサブネット」Application Gateway のサブネットは名前が任意で、推奨サイズは /24 です。
設問4
VPN ゲートウェイを配置するため、VNet に gw-subnet という名前で /27 のサブネットを作成した。しかし仮想ネットワーク ゲートウェイの作成が失敗する。原因として最も適切なものはどれか。
- 仮想ネットワーク ゲートウェイを配置するサブネットの名前は GatewaySubnet に固定されており、その名前でないと配置に失敗するため。(正解)
- 仮想ネットワーク ゲートウェイのサブネットには専用の委任が必要で、その委任が構成されていないため。
- 仮想ネットワーク ゲートウェイのサブネットは /27 では小さすぎ、/26 以上を割り当てないと配置できないため。
- 仮想ネットワーク ゲートウェイは Standard SKU のパブリック IP を要求し、静的アドレスの予約が無いと配置できないため。
解説
仮想ネットワーク ゲートウェイを載せるサブネットは GatewaySubnet という固定名でなければ機能せず、別の名前で作ると配置に失敗します。サイズは /29 が最小で、ExpressRoute との共存や FastPath を見込むなら /27 以上が推奨されます。(根拠: 学習用テキスト 1-1 Azure リソースの IP アドレス指定の設計と実装 [1.1] 「サービスごとに必要な専用サブネット」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「仮想ネットワーク ゲートウェイのサブネットには専用の委任が必要で、その委任が構成されていないため。」サブネット委任が要るのは App Service の VNet 統合や DNS Private Resolver などで、仮想ネットワーク ゲートウェイは名前が固定されたサブネットを使います。
- 「仮想ネットワーク ゲートウェイのサブネットは /27 では小さすぎ、/26 以上を割り当てないと配置できないため。」GatewaySubnet は /29 が最小で /27 以上が推奨です。/27 というサイズ自体は不足ではありません。
- 「仮想ネットワーク ゲートウェイは Standard SKU のパブリック IP を要求し、静的アドレスの予約が無いと配置できないため。」パブリック IP はゲートウェイのリソース側に関連付けるもので、サブネットに静的アドレスを予約する構成はありません。
設問5
取引先のファイアウォールに送信元アドレスを許可リストとして登録してもらう必要がある。Azure 側で仮想マシンを作り直しても、相手先に登録し直してもらわずに済む構成にしたい。最も適した仕組みはどれか。
- カスタム IP アドレス プレフィックスを作成し、自社が保有するアドレス範囲を Azure から広告してもらう。
- Standard Load Balancer のフロントエンドにゾーン冗長のパブリック IP を作成し、送信も同じアドレスへ集約する。
- Basic SKU のパブリック IP アドレスを動的割り当てで作成し、仮想マシンのネットワーク インターフェイスに関連付ける。
- パブリック IP プレフィックスで連続した範囲を確保し、その中からアドレスを切り出して割り当てる。(正解)
解説
パブリック IP プレフィックスは連続したパブリック アドレスの範囲をまとめて確保する仕組みで、相手先には「この範囲を許可してほしい」と一度伝えるだけで済みます。範囲内のどのアドレスに変わっても、相手先の許可リストを更新してもらう必要がありません。(根拠: 学習用テキスト 1-1 Azure リソースの IP アドレス指定の設計と実装 [1.1] 「パブリック IP プレフィックス」)
他の選択肢が誤りである理由
- 「カスタム IP アドレス プレフィックスを作成し、自社が保有するアドレス範囲を Azure から広告してもらう。」カスタム IP アドレス プレフィックスは、自社が既に保有しているアドレス範囲を Azure へ持ち込む仕組みで、この要件は範囲の保有ではなく許可リストの固定です。
- 「Standard Load Balancer のフロントエンドにゾーン冗長のパブリック IP を作成し、送信も同じアドレスへ集約する。」ゾーン冗長は可用性ゾーンの障害に備える設定で、送信元アドレスが変わらないことを保証するものではありません。
- 「Basic SKU のパブリック IP アドレスを動的割り当てで作成し、仮想マシンのネットワーク インターフェイスに関連付ける。」Basic SKU の動的割り当てでは、リソースを作り直すたびにアドレスが変わります。
続きは、会員登録なしでそのまま50問解けます。採点と解説つきで、上と同じ本物の問題です。
登録なしで50問解く