難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
AZ-140のサンプル問題(本番形式・解説付き)
AZ-140(Microsoft・Azure Virtual Desktop Specialty)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(50問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全750問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
Contoso 社は、プール型のホスト プールで Azure Virtual Desktop を運用しています。利用者のプロファイルの置き場所を検討しており、セッション ホストのローカル ディスクに置く案が出ています。プロファイルをセッション ホストの中に置かない理由として最も適切なものはどれか。
- ログオンのたびに違うセッション ホストに当たる可能性があり、ホストが自動スケーリングで消える可能性もあるためです。(正解)
- セッション ホストのローカル ディスクは、容量に比例して IOPS が伸びる仕組みで動いているためです。
- プール型のホスト プールでは、利用者ごとにセッション ホストが固定で割り当てられるためです。
- プロファイルの読み書きは、同じ可用性ゾーンに置いたときだけ SMB で成立する仕組みであるためです。
解説
AVD では、プール型(マルチセッション)のホストはログオンのたびに違うホストに当たるかもしれず、自動スケーリングで消えるかもしれません。だからプロファイルをセッション ホストの中に置かず、外のファイル共有に置いてログオン時にくっつけます。これを担うのが FSLogix です。容量に比例して IOPS が伸びるのは Premium ファイル共有の性質で、置き場所を決める理由ではありません。プール型は利用者ごとの固定割り当てではなく、ログオンのたびに接続先が変わり得ます。可用性ゾーンをそろえるのは遅延と可用性の設計で、SMB の成立条件ではありません。(根拠: 学習用テキスト 1-2「ユーザー データ用ストレージの計画と実装」[1.2])
他の選択肢が誤りである理由
- 「セッション ホストのローカル ディスクは、容量に比例して IOPS が伸びる仕組みで動いているためです。」容量に比例して IOPS が伸びるのは Premium ファイル共有の性質で、置き場所を決める理由ではありません。
- 「プール型のホスト プールでは、利用者ごとにセッション ホストが固定で割り当てられるためです。」プール型は固定割り当てではなく、ログオンのたびに接続先が変わり得ます。
- 「プロファイルの読み書きは、同じ可用性ゾーンに置いたときだけ SMB で成立する仕組みであるためです。」可用性ゾーンをそろえるのは遅延と可用性の設計で、SMB の成立条件ではありません。
設問2
Woodgrove Bank 社はプロファイル コンテナーを置くファイル共有を新しく用意しました。利用者が自分のコンテナーだけを扱える状態にしたうえで、共有そのものへの接続も統制します。共有に対して構成するものはどれか。
- 共有の ID ベース認証だけを構成します。
- 共有のストレージ アカウントのキーによる接続と、NTFS の ACL を構成します。
- 共有の ID ベース認証と、RBAC と NTFS の ACL の両方を構成します。(正解)
- 共有の ID ベース認証と、コンテナーごとの SizeInMBs の上限を構成します。
解説
プロファイル コンテナーを置くファイル共有では、ID ベース認証を構成したうえで RBAC と NTFS の ACL を組み合わせます。ID ベース認証だけでは共有の中のアクセス権が決まらず、ストレージ アカウントのキーによる接続は利用者ごとの区別ができません。SizeInMBs はコンテナーの最大サイズを決める設定で、アクセス権とは別のものです。(根拠: 学習用テキスト 3-1「FSLogix プロファイル コンテナーを構成する」[3.1])
他の選択肢が誤りである理由
- 「共有の ID ベース認証だけを構成します。」共有の中のアクセス権が決まらず、要件を満たしません。
- 「共有のストレージ アカウントのキーによる接続と、NTFS の ACL を構成します。」キーによる接続では利用者ごとの区別ができません。
- 「共有の ID ベース認証と、コンテナーごとの SizeInMBs の上限を構成します。」SizeInMBs は容量の設定で、アクセス権を決めません。
設問3
Fabrikam 社は個人用のホスト プールを運用しています。運用担当者から、プール型と同じようにイメージを更新してセッション ホストを置き換えたいという提案が出ています。この提案を採用した場合に起きることはどれか。
- ホストにあるユーザー固有の状態が失われます。(正解)
- ホストのメタデータの保存場所が変わります。
- ホストの登録トークンが自動で再発行されます。
- ホストのプロファイル コンテナーが二重化されます。
解説
個人用のセッション ホストにはユーザー固有の状態があり、置き換えるとそのデータが消えるため、稼働中のホストへ直接更新を当てる戦略をとります。メタデータの保存場所はホスト プール作成時に選ぶもので、登録トークンとプロファイルの二重化は置き換えによって起きることではありません。(根拠: 学習用テキスト 4-2「セッション ホストの更新戦略を推奨する」[4.2])
他の選択肢が誤りである理由
- 「ホストのメタデータの保存場所が変わります。」ホスト プール作成時に選ぶ設定で、ホストの置き換えでは変わりません。
- 「ホストの登録トークンが自動で再発行されます。」登録トークンは必要な時に用意するもので、自動では再発行されません。
- 「ホストのプロファイル コンテナーが二重化されます。」プロファイルの複製は Cloud Cache の話で、置き換えでは起きません。
設問4
Litware 社の監査の担当者から、セッション ホストの OS のシステムの領域やレジストリが書き換えられたら分かるようにしてほしいと求められました。Microsoft Defender for Cloud を使ってこの要件に応えます。用意する仕組みはどれか。
- 無料機能のセキュリティ スコアの推移の記録を用意します。
- Azure Firewall のアプリケーション規則の記録を用意します。
- Defender ウイルス対策のスキャンのスケジュールを用意します。
- Defender for Servers のファイル整合性の監視を用意します。(正解)
解説
ファイル整合性の監視は Defender for Servers が提供する機能で、セッション ホスト上のファイルの変更を検出できます。セキュリティ スコアは構成の評価の指標、Azure Firewall のアプリケーション規則は送信の絞り込み、Defender ウイルス対策のスキャンは脅威の検出のための仕組みで、いずれもファイルの変更の検出を担いません。(根拠: 学習用テキスト 2-2「Microsoft Defender for Cloud でセッション ホストのセキュリティを計画・実装・管理する」[2.2])
他の選択肢が誤りである理由
- 「無料機能のセキュリティ スコアの推移の記録を用意します。」スコアは構成の評価の指標で、ファイルの変更を検出しません。
- 「Azure Firewall のアプリケーション規則の記録を用意します。」送信の通信を絞り込む仕組みで、ファイルの変更を検出しません。
- 「Defender ウイルス対策のスキャンのスケジュールを用意します。」スキャンは脅威の検出のための仕組みで、変更の検出とは別です。
設問5
1,000 人の利用者向けに、Azure Virtual Desktop のプロファイル用ストレージの容量を計画しています。利用者の環境には Office のキャッシュと OneDrive のローカル同期が含まれます。1 ユーザーあたりのプロファイル サイズの見積もりとして適切なものはどれか。
- 1 人あたり 1〜2 GB を見込み、キャッシュの分は別枠として容量を見積もります。
- 1 人あたり 5〜30 GB を見込み、人数を掛けて必要な容量を見積もります。(正解)
- 1 人あたり 50〜100 GB を見込み、ODFC の分もそこに含めて容量を見積もります。
- 1 人あたり 10 IOPS を容量に読み替えて、ピーク時の値から必要な容量を見積もります。
解説
容量は「1 ユーザーあたりのプロファイル サイズ × 人数」で見積もります。Office のキャッシュや OneDrive のローカル同期を含めると 1 人 5〜30 GB に膨らむので、この幅を前提に置きます。ODFC(Office コンテナー)を分けるかどうかも、この容量の計画で決めます。1 人 1〜2 GB でキャッシュを別枠にする見積もりは、実際の膨らみに対して小さすぎます。50〜100 GB は目安の範囲を外れ、過大な調達になります。10 IOPS は性能の目安で、容量に読み替える値ではありません。(根拠: 学習用テキスト 1-2「ユーザー データ用ストレージを計画する」[1.2])
他の選択肢が誤りである理由
- 「1 人あたり 1〜2 GB を見込み、キャッシュの分は別枠として容量を見積もります。」キャッシュや同期の分を含めた実際の膨らみに対して小さすぎる見積もりです。
- 「1 人あたり 50〜100 GB を見込み、ODFC の分もそこに含めて容量を見積もります。」計画で用いる目安の範囲から外れており、過大な調達につながります。
- 「1 人あたり 10 IOPS を容量に読み替えて、ピーク時の値から必要な容量を見積もります。」10 IOPS は定常の性能の目安で、容量の見積もりに読み替える値ではありません。
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