結論:これから受けるなら SE 17(1Z0-825-JPN)です
先に答えだけ書きます。
- Java Silverは、SE 17(1Z0-825-JPN)とSE 11(1Z0-815-JPN)の2つが、いずれも現役の試験として並んで提供されています(2026年8月27日にOracle公式の認定試験一覧で確認。どちらにも「配信終了」の注記がなく、申し込みボタンも生きています)
- これから新しく受けるなら、特別な事情がないかぎりSE 17です。 理由は3つ ── ①試験の枠が軽い(60問・90分。SE 11は80問・180分)②SE 17より新しい日本語版のSilverが当面出てこない ③Goldへ進むときの前提資格の扱いがSE 17のほうが軽い
- SE 11を選ぶ理由が残るのは、勤務先や案件で「SE 11」と指定されている場合か、すでにSilver SE 7/8を持っていてGold SE 11へ進む場合です
以下、その3つの理由を公式の記載で確認していきます。
Java Silver SE 17 (1Z0-825-JPN)の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
まず事実:SE 17もSE 11も、いま両方受けられます
「片方が廃止されたのでは」と迷う方が多い分岐点なので、現状を先に固めます。
Oracleの日本語試験の一覧では、Javaの試験は次のように並んでいます(2026年8月27日確認)。
| 試験番号 | 試験名 | 状態 |
|---|---|---|
| 1Z0-808-JPN | Java SE 8 Programmer I(Silver SE 8) | 2025年7月16日 配信終了 |
| 1Z0-809-JPN | Java SE 8 Programmer II(Gold SE 8) | 2025年7月16日 配信終了 |
| 1Z0-815-JPN | Java SE 11 Programmer I(Silver SE 11) | 申し込み受付中 |
| 1Z0-816-JPN | Java SE 11 Programmer II(Gold SE 11) | 申し込み受付中 |
| 1Z0-825-JPN | Java SE 17 Programmer I(Silver SE 17) | 申し込み受付中 |
| 1Z0-826-JPN | Java SE 17 Programmer II(Gold SE 17) | 申し込み受付中 |
| 1Z0-818-JPN | Java SE Bronze | 申し込み受付中 |
終わったのはSE 8の世代です。そしてOracleは配信終了一覧で、1Z0-808-JPN/1Z0-809-JPNの後継を「Java SE 11 または Java SE 17 認定試験」と、どちらか一方に寄せずに案内しています。つまり「SE 11が旧版でSE 17が新版」という関係ではなく、Oracleの側が2本立てのまま置いているというのが今の状態です。
だからこそ、受ける側で決める必要が出てきます。
違い①:試験の枠がまるごと違います
同じ「Silver」でも、試験の器の大きさが違います。
| 項目 | Silver SE 17(1Z0-825-JPN) | Silver SE 11(1Z0-815-JPN) |
|---|---|---|
| 出題数 | 60問 | 80問 |
| 試験時間 | 90分 | 180分 |
| 合格ライン | 65% | 63% |
| 出題形式 | 選択問題 | 選択問題 |
| 前提資格 | なし | なし |
数字はいずれもOracle公式の各試験ページおよび日本語試験一覧の記載です(2026年8月27日確認)。
1問あたりに使える時間は、SE 17が90分÷60問で1問90秒、SE 11が180分÷80問で1問135秒です。SE 11のほうが1問あたりは余裕がありますが、拘束時間が3時間になります。Javaの試験はコードを1行ずつ追う設問が中心なので、後半の集中力が結果に効きます。80問を3時間読み続けるのと、60問を90分で読み切るのとでは、必要な体力がかなり違います。
合格ラインは65%と63%でSE 17がわずかに高いですが、問題数が60問と80問なので、取りこぼせる数で見るとSE 17は21問まで、SE 11は29問までです(それぞれの合格ラインから計算した目安で、Oracleは採点方法の詳細を公表していません)。
違い②:出題範囲の中身が入れ替わっています
ここがいちばん実質的な差です。SE 11のSilverとSE 17のSilverは、同じ範囲の焼き直しではありません。
Oracle公式の「試験内容チェックリスト」を突き合わせると、片方にしかない主題があります。
SE 11のSilverにあって、SE 17のSilverにないもの
- モジュール・システム(モジュール型JDK、モジュールの宣言とモジュール間のアクセス、モジュール型プロジェクトのコンパイルと実行)
- ラムダ式の理解
- StringBuilderクラスのメソッドを使用した文字列の操作
- Javaテクノロジと開発環境についての理解
SE 17のSilverにあって、SE 11のSilverにないもの
- ローカル変数型推論(var)
- テキスト・ブロックを含む文字列の操作
- switch式の使用
- レコード・クラスの作成と使用
- シール・クラスの作成と使用
- instanceofのパターン・マッチング
- try-with-resources文による例外処理
- multi-catch句の使用
- インタフェースのプライベート・メソッド
言い換えると、SE 11のSilverは「モジュールまで含めた広さ」を、SE 17のSilverは「Java 9以降に増えた書き方の新しさ」を問う構成になっています。
この差は学習の重さにも効きます。モジュール・システムは、実務でモジュールを切って開発した経験がないと手触りがつかみにくい範囲です。一方SE 17側で増えたvar・レコード・switch式・シールクラスは、手元でコードを書けばその場で挙動を確かめられる範囲に寄っています。独学で進めるなら、確かめながら進められるSE 17側のほうが詰まりにくい、という言い方ができます。
なお、ラムダ式とStream APIの本体、そしてモジュール・システムは、SE 17ではGold(1Z0-826-JPN)側に移っています。 SE 17のSilverでラムダが出ないぶん、Goldに上がったときの段差はSE 17のほうが大きくなります。
違い③:Goldまで行くつもりなら、前提資格の扱いが違います
将来Goldまで取るつもりなら、ここは先に知っておく価値があります。
- Gold SE 11(1Z0-816-JPN) ── 公式の試験ページに、前提資格が明記されています。「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 / Silver SE 8 / Silver SE 7 のいずれかに認定されている必要があります」という記載です
- Gold SE 17(1Z0-826-JPN) ── 公式の試験ページに、前提資格の注記そのものがありません
つまりSE 11のルートでは「Silverを取ってからでないとGoldを受けられない」という順序が明示されているのに対し、SE 17のルートにはその記載がありません。
ただし、これは「前提資格なし」とOracleが明言しているわけではなく、「前提資格の注記が置かれていない」という事実にとどまります。Goldの受験を具体的に計画する段階では、必ずOracle公式サイトの1Z0-826-JPNのページと、資格の移行パスのページでご自身の状況を確認してください。
いずれにしても、Silverを先に取っておけばどちらのルートでも困りません。 順番で悩む必要があるのはGoldを直接狙う場合だけです。
「1Z0-829」を見て混乱した方へ
Java資格を調べていると、1Z0-829(Java SE 17 Developer)という試験番号が出てきて、「Silver/Goldが統合されて1本になった」という説明に行き当たることがあります。ここは日本語で受ける方が最も混乱しやすい点なので、整理しておきます。
Oracleの資格体系は、グローバル(英語)のトラックと日本語のトラックで構造が分かれています。
| グローバル(英語)トラック | 日本語トラック | |
|---|---|---|
| SE 17の構成 | Silver/Goldの区分なし。1Z0-829 という単一の試験 | Silver(1Z0-825-JPN)/Gold(1Z0-826-JPN)の2階層 |
| 得られる資格名 | Oracle Certified Professional: Java SE 17 Developer | Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 17 / Gold SE 17 |
1Z0-829は、1Z0-825-JPNを置き換えたものではありません。 日本語試験の一覧・日本語資格の一覧のどこにも1Z0-829は登場せず、両者は別の試験番号・別の出題範囲ページを持つ別建ての試験です。「Silver/Goldが統合された」という説明は、英語トラックの話に限れば正しい、という読み方になります。
そしてもう1点、公式ページに明記されている重要な注意があります。
Oracle Certified Java Programmer 認定資格として認定されるためには日本語試験を受験いただく必要があります。英語試験で受験された場合、Oracle Certification Program としての認定対象とはなりますが、Oracle Certified Java Programmer 資格として同時認定の対象とはなりません (1Z0-825-JPN/1Z0-815-JPN の各試験ページ「追加情報」より)
日本で「Java Silver」と呼ばれている資格そのものを取りたいのであれば、受けるのはJPN付きの日本語試験、ということになります。
SE 17が「当面いちばん新しい日本語のSilver」である理由
Java本体はSE 21・SE 25とバージョンが進んでいて、Oracleの英語トラックにはそれぞれ対応する試験(1Z0-830/1Z0-831)があります。しかし日本語試験の一覧には、SE 21・SE 25に対応するSilver/Goldが載っていません(2026年8月27日確認)。
つまり、日本語で受けられるSilverの最新版はSE 17です。「もう少し待てば新しいバージョンが出るのでは」と受験を先延ばしにする理由は、日本語トラックに関しては現時点で見当たりません。
裏を返せば、SE 17は当面のあいだ長く使える版ということでもあります。
それでもSE 11を選ぶ場合
次のようなケースでは、SE 11が正解になります。
- 勤務先・案件・社内制度が「Silver SE 11」と番号で指定している ── 指定に従ってください。資格名まで含めて要件になっていることがあります
- すでにSilver SE 7 / SE 8 を持っていて、Gold SE 11へ進みたい ── この場合、Silverの取り直しは不要です(Gold SE 11の前提資格にSilver SE 7 / SE 8 が含まれています)
- モジュール・システムを試験を通して体系的に学びたい ── SE 17のSilverの範囲からは外れています
逆に、「Javaの資格を1本持っておきたい」「就職・転職で示せるものが欲しい」という動機なら、SE 17で問題ありません。 資格名としては「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 17」となり、SE 11版より新しい版のJavaに対応していることが名称からわかります。
判断早見表
| あなたの状況 | 選ぶ試験 |
|---|---|
| これからJava資格を初めて取る | Silver SE 17(1Z0-825-JPN) |
| 拘束時間を短くしたい/集中力が続きにくい | Silver SE 17(90分・60問) |
| 会社や案件で「SE 11」と指定されている | Silver SE 11(1Z0-815-JPN) |
| すでにSilver SE 7 / SE 8 を持っていてGoldへ進みたい | Gold SE 11(1Z0-816-JPN)※Silverの取り直しは不要 |
| ゆくゆくGold SE 17まで取りたい | Silver SE 17 → Gold SE 17 |
| Javaのプログラミング自体がまったく初めて | 先にJava SE Bronze(1Z0-818-JPN)という選択肢もあります |
よくある質問
Q. Java Silver SE 11はもう受けられないのですか?
受けられます。1Z0-815-JPNは2026年8月27日時点でOracleの日本語試験一覧に掲載され、申し込みボタンも生きています。配信終了の注記もありません。終了しているのはSE 8世代(1Z0-808-JPN/1Z0-809-JPN・2025年7月16日終了)です。
Q. SE 17とSE 11で、資格としての価値に差はありますか?
Oracleは資格ごとの優劣を公表していません。ただし対応するJavaのバージョンは名称に含まれるため、SE 17のほうが新しい版に対応していることは資格名から読み取れます。判断材料としては、勤務先・案件が特定の番号を指定しているかどうかが実務上いちばん効きます。
Q. SE 17のSilverはSE 11のSilverより簡単ですか?
出題数と試験時間が小さく、モジュール・システムが範囲から外れている一方で、var・レコード・シール・クラス・switch式・パターン・マッチングといった新しい文法が入っています。範囲は「狭くなった」というより「入れ替わった」と捉えるのが正確です。難易度の比較はOracleが公表していないため、当サイトでは断定していません。
Q. Silverの受験に前提資格は必要ですか?
SE 17(1Z0-825-JPN)・SE 11(1Z0-815-JPN)とも、試験ページに前提資格の記載はありません。Bronzeを取っていなくても受験できます。
Q. 受験料はいくらですか?
Oracleは公式ページ上に円建ての具体額を静的に掲載しておらず、受験チケットの購入ページで表示される仕組みです。金額を当サイトで断定すると誤った案内になるため記載していません。必ずOracle公式の受験チケット購入ページでご確認ください。
Q. 英語版の1Z0-829を受けても「Java Silver」になりますか?
なりません。公式ページに「Oracle Certified Java Programmer 認定資格として認定されるためには日本語試験を受験いただく必要があります」と明記されています。英語試験はOracle Certification Programとしての認定対象にはなりますが、Oracle Certified Java Programmer資格としての同時認定の対象外です。
まとめ
- SE 17(1Z0-825-JPN)とSE 11(1Z0-815-JPN)は両方とも現役。終了したのはSE 8世代(2025年7月16日)
- これから受けるならSE 17。①60問・90分と枠が軽い ②日本語トラックではSE 17が最新版で当面続く ③Goldへ進むときの前提資格の扱いが軽い
- 出題範囲は狭くなったのではなく入れ替わった。SE 11のモジュール・システム/ラムダ式/StringBuilderが外れ、SE 17はvar・テキストブロック・switch式・レコード・シールクラス・パターンマッチング・try-with-resources・multi-catchが入る
- Gold SE 11はSilver保有が前提として明記。Gold SE 17のページには前提資格の注記がない
- 1Z0-829は英語トラックの別建ての試験。日本語の「Java Silver」を取るならJPN付きの試験を受ける
- 受験料は公式ページに具体額の掲載がないため、申し込み前に必ずOracle公式でご確認ください
資格道場の使い方
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参考(一次情報)
- Java SE 17 Programmer I (1Z0-825-JPN) 試験(試験番号・出題数60問・試験時間90分・合格ライン65%・試験内容チェックリスト・日本語試験受験に関する注記)
- Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験(出題数80問・試験時間180分・合格ライン63%・試験内容チェックリスト)
- Java SE 17 Programmer II (1Z0-826-JPN) 試験(Gold SE 17の試験詳細。前提資格の注記なし)
- Java SE 11 Programmer II (1Z0-816-JPN) 試験(Gold SE 11の前提資格)
- Oracle 認定試験一覧(日本語試験)(各試験の提供状況・出題数・試験時間・合格ライン)
- Oracle 配信終了試験一覧(日本語試験)(1Z0-808-JPN/1Z0-809-JPNの終了日と後継試験)
※ 本記事は2026年8月27日にOracle公式サイト(oracle.com/jp)を直接確認して作成しています。試験仕様・出題範囲・提供状況・受験料は変更されることがあります。 お申し込みの前に必ずOracle公式サイトで最新情報をご確認ください。