CLF-C01からCLF-C02へ:試験改訂の背景
AWSクラウドプラクティショナーの試験は、2023年9月19日に旧バージョン(CLF-C01)から新バージョン(CLF-C02)へ切り替わりました。CLF-C01は2023年9月18日をもって廃止されました。現在受験できるのはCLF-C02だけです。
2023年9月以前に書かれた参考書や問題集は、出題範囲が一部ずれています。Amazonなどで旧版の書籍がまだ流通しています。「CLF-C02対応」と明記されているものを選ぶのが鉄則です。
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ドメイン(出題区分)の変化
試験の構成比率が大きく入れ替わりました。旧版と新版を並べます。
| ドメイン | CLF-C01 | CLF-C02 |
|---|---|---|
| クラウドの概念 | 26% | 24% |
| セキュリティとコンプライアンス | 25% | 30% |
| クラウドテクノロジーとサービス | 33% | 34% |
| 請求・料金とサポート | 16% | 12% |
読み取れることは2つです。
- セキュリティが5ポイント増加:責任共有モデルとIAMの詳細に加えて、GuardDuty・Inspector・Macie・Security Hub などの個別サービスの用途も問われます。
- 請求・料金が4ポイント減少:比率は下がりました。ただし内容が入れ替わっています。Savings Plans・Cost Explorer・AWS Budgets といった具体的なツールが新規に加わりました。「減った=勉強しなくていい」とはなりません。
CLF-C02で追加された主な出題トピック
AI・機械学習サービス
最も大きな追加分野です。CLF-C01にはほぼ存在しなかった領域が、CLF-C02では試験ガイドに明示されました。優先的に押さえるサービスは次のとおりです。
- Amazon SageMaker:MLモデルの構築・学習・デプロイを一元管理
- Amazon Rekognition:画像・動画内の物体や顔を自動認識
- Amazon Polly:テキストを音声に変換
- Amazon Lex:チャットボット構築(Alexaの基盤技術)
- Amazon Comprehend:自然言語処理・感情分析
- Amazon Transcribe:音声をテキストに文字起こし
- Amazon Q:AWSの利用を支援する生成AIアシスタント(現行の試験ガイド バージョン1.2で出題範囲リストに追加)
なお、生成AIの基盤モデルをAPIで使うAmazon Bedrockは知名度が高い一方、CLF-C02の試験ガイドの出題範囲リストには載っていません。試験対策としては、上の「サービス名と用途の対応」を優先してください。
CLFレベルでの問われ方は「このサービスは何をするものか」という用途の識別です。細かい設定値や料金体系は問われません。
コスト管理ツールの拡充
CLF-C01では「AWSの料金体系の考え方」が中心でした。CLF-C02では、具体的なツールの使い分けが問われます。
- AWS Savings Plans:EC2・Fargate・Lambdaなどに適用できる柔軟な割引プラン(リザーブドインスタンスより適用範囲が広い)
- AWS Cost Explorer:利用コストの可視化と将来予測
- AWS Budgets:予算の上限を設定してアラートを受け取る仕組み
「どのツールが何に使えるか」を3つセットで整理しておくと、選択肢を絞り込みやすくなります。
ネットワーキングとエッジコンピューティング
次のサービスと概念が新規、または拡張されました。
- AWS Global Accelerator:AWSのグローバルネットワーク経路を使ってレイテンシを低減(CloudFrontとの違いを区別できるように)
- AWS Transit Gateway:複数のVPCやオンプレミスネットワークをハブとして集約するサービス
- Local Zones / Wavelength Zones:特定地域に近い場所でAWSを動かすエッジ展開の概念
- ハイブリッドネットワーク:Direct Connect・VPN・Outpostsを組み合わせたオンプレミス接続パターン
設定の詳細手順は要りません。ただし「どの問題にどのサービスを当てるか」の判断力は養っておいてください。
サーバーレス・コンテナの詳細化
CLF-C01でもLambdaは出題されていました。CLF-C02では、サーバーレス全体の理解が求められます。
- AWS Fargate:サーバー管理なしでコンテナを動かす(ECSまたはEKSと組み合わせる)
- Amazon EventBridge:イベント駆動アーキテクチャの中心に置くバスサービス
- AWS Step Functions:複数のLambdaやサービスをワークフローとして連結・可視化
CLF-C01で勉強した人が補強すべきポイント
旧版の参考書や問題集で一通り学習した方は、次の順で追加インプットしてください。
- AIサービスの用途を一覧でインプット(SageMaker・Rekognition・Polly・Lex・Amazon Qの5つを優先)
- コスト管理ツールを整理(Savings Plansの仕組み、Cost ExplorerとBudgetsの使い分け)
- セキュリティサービスを上乗せ(GuardDuty・Inspector・Macie・Security Hub・Shield・WAFの役割を区別できるようにする)
- ネットワーキングを再確認(Global AcceleratorとCloudFrontの違い、Transit Gatewayの役割)
CLF-C01用の問題集をそのまま使い続けると、セキュリティとAI/MLの出題で失点しやすくなります。「AI/MLサービスの用途を問う問題」は、CLF-C01の問題集にありません。最低でも公式の試験ガイドと、AWS公式サイトで無料公開されているサンプル問題は確認しておいてください。
資格道場は、CLF-C02の出題傾向に合わせた問題演習を用意しました。特にAI/MLサービスやセキュリティ分野の練習問題は、知識の定着度を手軽に確認できます。
よくある質問
Q. CLF-C02の受験料はいくらですか?
2026年7月時点でのAWS公式価格は$100 USDです。日本円換算は為替レートによって変わるので、公式サイトの表示額以外は当てになりません。申込時にAWS Certification公式サイトで、正確な金額と消費税の扱いを確認してください。
Q. 合格スコアと認定の有効期限は?
合格ラインは1,000点満点中700点です。合格したあとの認定有効期間は3年間。更新には再受験のほか、より上位のAWS認定資格(アソシエイト以上)に合格する方法もあります。詳細はAWS Certificationの更新ポリシーページをご覧ください。
Q. 不合格だった場合、すぐ再受験できますか?
AWS公式の再受験ポリシーでは、不合格の場合は14暦日が経過した後に再受験できます。この待機期間は再受験のたびに同じです。受験回数の上限はありません。ただし受験料は都度かかります。対策が不十分なまま受験を重ねず、模擬問題や演習で合格圏を確認してから臨んでください。再受験ポリシーの最新情報はAWS公式サイトでご確認ください。
Q. CLF合格後、次はSAA(ソリューションアーキテクト)を目指すべきですか?
CLFはSAAの前提資格ではありません。最初からSAA-C03を受験できます。ただし「AWSの全体像を把握したい」「ITインフラ経験が少ない」場合は、CLFから順に進むほうが混乱しません。すでにサーバーやネットワークの実務経験があれば、SAAへ直接進むのも現実的な選択肢です。
Q. 試験は日本語で受験できますか?
はい、CLF-C02は日本語での受験が可能です。選べる方式は2つ。ピアソンVUEのテストセンター受験と、オンライン監視試験(OnVUE)です。どちらでも試験言語として日本語を選べます。試験中に英語版の問題文へ切り替えて確認する機能もあります。英語表現に不安がある方も、安心して受験できます。