難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
AWS SCS-C03のサンプル問題(本番形式・解説付き)
AWS SCS-C03(Amazon Web Services・AWS Certified Security - Specialty(SCS-C03))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(65問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全650問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
製造業の情報システム部門が、監視の設計に着手した。担当者はサービス名を並べる前に、ワークロードを分析して監視要件を確定させようとしている。本文が、要件を確定させるときに埋める6つの軸として挙げているものはどれか。
- 対象、検出対象、暗号化方式、通知先と経路、保持期間、責任分界点
- リージョン数、アカウント数、検出までの時間、担当者数、保持期間、月額予算
- 検出対象、検出までの時間、通知先と経路、保持期間、可用性目標、復旧手順
- 対象、検出対象、検出までの時間、通知先と経路、保持期間、コスト(正解)
解説
本文は要件の6軸として、対象・検出対象・検出までの時間・通知先と経路・保持期間・コストを挙げている。暗号化方式と責任分界点は6軸に含まれない。リージョン数やアカウント数は「対象」の中身であって独立した軸ではなく、担当者数も挙げられていない。可用性目標と復旧手順も、この6軸の並びには含まれていない。
設問2
保険会社のセキュリティ運用チームが、脅威の発生から数秒〜1分で担当者に届く経路を設計している。本文が、この検出時間に適した構成として挙げているものはどれか。
- Amazon EventBridge ルールから Amazon SNS や AWS Lambda へ渡す構成(正解)
- AWS Config rules の評価結果を定期的に確認して担当者へ回覧する構成
- Amazon Athena で日次のクエリを実行して結果を担当者へ配布する構成
- Amazon Macie の sensitive data discovery jobs を定期実行させる構成
解説
本文の表は、数秒〜1分の検出時間に EventBridge ルールから SNS や Lambda へ渡す構成を対応させており、findings やイベントが発生した時点で押し出されることを理由に挙げている。AWS Config rules の評価は数十分〜数時間の帯に置かれている。Athena の定期クエリと Macie の sensitive data discovery jobs は、いずれも日次以上の帯であり、分析コストと引き換えに深く見る用途とされている。
設問3
小売企業の監査対応担当が、過去の API 操作を追跡できる範囲を確認している。本文が、CloudTrail の Event history について述べている内容はどれか。
- 過去90日間の management events と data events を保持して検索に応じる
- trail を作成した時点から無期限に全イベントを保持して検索に応じる
- 組織内の全メンバーアカウントのイベントを集約して長期に保持できる
- 過去90日間の management events だけを閲覧・検索・ダウンロードできる(正解)
解説
本文は、Event history がリージョン内の過去90日間の CloudTrail management events を閲覧・検索・ダウンロードできる不変の記録であるとしている。data events は既定で記録されず、Event history では扱えない。無期限の保持は S3 への配送で実現するものであり、Event history の機能ではない。複数アカウントの集約は組織 trail の役割で、Event history にはできないと明記されている。
設問4
金融サービス企業のコンプライアンス部門が、API 履歴を約10年保持したいと考えている。本文が、この保持期間を実現する CloudTrail Lake の料金オプションとして挙げているものはどれか。
- Seven-year retention pricing を選び、上限である最大2,557日まで延長して保持する
- Event history の保持期間を延長し、最大3,653日まで保持する
- One-year extendable retention pricing を選び、最大3,653日まで保持する(正解)
- trail の設定で保持期間を指定し、上限である最大2,557日まで延長して保持する
解説
本文は、event data store の保持期間について、One-year extendable retention pricing なら最大3,653日(約10年)、Seven-year retention pricing なら最大2,557日(約7年)としている。したがって約10年を求めるなら前者を選ぶ。Event history に保持期間の延長機能はなく、過去90日で固定されている。trail 側には保持期間の指定という設定がなく、保持は配送先の S3 やロググループの設定で決まる。
設問5
物流会社のインフラ運用部が、監視の設計レビューで「攻撃者がログを消しに来る」前提を織り込むよう指示された。本文が、組織レベルの監視設計の基本形として挙げている構成はどれか。
- ログ保管先のバケットを同じアカウント内に置き、管理者だけが操作できるようにする
- ログ保管先をワークロードとは別の専用アカウントに置き、削除権限を外す(正解)
- ログの保管をやめて、findings だけをチケットシステムへ転送するようにする
- ログ保管先を毎日入れ替えて、攻撃者が置き場所を特定できないようにする
解説
本文は、ログの保管先をワークロードとは別の専用アカウントに置き、そのバケットに対する削除権限をワークロード側の管理者から外す形を、組織レベルの監視設計の基本形としている。同一アカウント内に置く案は、その管理者が侵害されれば消せてしまうため要件を満たさない。findings だけを残す案は生ログという証拠を失う。置き場所を毎日入れ替える運用は本文に示されておらず、配送設定の複雑化を招くだけである。
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