難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
GCP GenAI Leaderのサンプル問題(本番形式・解説付き)
GCP GenAI Leader(Google Cloud・Google Cloud Certified – Generative AI Leader)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(60問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全428問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
ある広告制作企業の推進部門は、社内勉強会で Gemini アプリの使いこなし方を紹介します。参加者からは、Gems という言葉を聞いたことはあるが、何なのかは分からないという声が出ています。Gems の説明として正しいものはどれですか。
- 既製のエージェントが並び、選んですぐ使える形で提供される置き場である
- Gemini アプリの中で作る目的特化のカスタムアシスタントである(正解)
- モデルの重みを追加データで調整して出力の語調を寄せるための方式である
- モデルを一覧して比較しデプロイするための入口である
解説
Gems は、Gemini アプリの中で作る目的特化のカスタムアシスタントであり、指示・口調・参照させたい情報・守らせたい制約をあらかじめ設定し、名前を付けて保存するものである。既製エージェントの置き場は Agent Gallery や Agent Garden、重みの調整は fine-tuning、モデルを一覧して比較する入口は Model Garden である。
設問2
ある電機メーカーの技術戦略室は、生成AI エコシステムの五つの層ごとに、Google Cloud で使えるものを割り当てた一覧を作っています。計算の設備、開発の土台、利用者が触る画面と取り違えないように、Models 層の欄を埋めます。Models 層の例として正しいものはどれですか。
- Gemini、Gemma、Imagen、Veo と、サードパーティやオープンソースのモデル群(正解)
- TPU、GPU、AI Hypercomputer と、それらを収めるデータセンターの設備
- Agent Platform、Model Garden、Agent Studio といった開発と運用の土台
- Gemini アプリ、Gemini Code Assist といった利用者が直接触る画面
解説
Models 層には、学習済みの foundation model として Gemini、Gemma、Imagen、Veo、そしてサードパーティやオープンソースのモデル群が並びます。TPU や GPU、AI Hypercomputer、データセンターは、その下の Infrastructure 層です。Agent Platform や Model Garden、Agent Studio はモデルを業務で使える形にまとめる Platforms 層にあたります。Gemini アプリや Gemini Code Assist は利用者が触る Applications 層に置かれています。
設問3
ある企業の開発部門は、社内文書を根拠に答える RAG の仕組みを作っています。新しいメンバーに処理の流れを説明するため、工程の流れを示す図を作ります。図には、文書の準備から回答と出典の提示までを入れます。最初の工程として正しいものはどれですか。
- 利用者からの質問を embeddings に変換して索引と照合することである
- 取り出された断片を質問とともにプロンプトへ添えることである
- 文書を適切な大きさに分割することである(正解)
- 使った断片を出典として提示することである
解説
RAG の流れでは、まず対象となる文書を適切な大きさに分割し、次に各断片を embeddings に変換して vector search の索引に登録する。質問の変換、断片の添付、出典の提示はいずれもその後の工程であり、最初の工程ではない。
設問4
ある人材サービス企業では、優れたプロンプトを作れる社員の知見が、その人の個人のメモに留まっています。ほかの社員は同じ質の出力を得られず、成果に差が出ています。推進部門は、Gems を使ってこの状況を改善したいと考えています。Gems のビジネス価値として最も適切なものはどれですか。
- モデルの学習データそのものを自社の文書だけに差し替えて学習し直せること
- 回答の根拠となった社内文書を出典として画面に提示できるようになること
- prompt engineering の成果をチームで再利用できる形に固定できること(正解)
- 外部システムを呼び出して申請や更新といった業務そのものを完了させられること
解説
Gems のビジネス価値は、prompt engineering の成果をチームで再利用できる形に固定できる点にあり、個人のメモに留まる知見を共有可能な部品に変える。学習データの差し替えは Gems の説明ではなく、出典の提示は Gemini Enterprise の AI アシスタント、業務の完了は custom agents の価値である。
設問5
ある企業の経営会議で、自社専用の foundation model を一から学習させるべきかが議論になりました。賛成派は「独自のモデルを持てば競争力になる」と主張しています。CIO は、大多数の企業にとって Models 層がどういう位置づけかを説明します。最も適切なものはどれですか。
- 計算資源も人材も比較的少なくて済むため、自社で作り込んで差別化を狙うべき層である
- 巨大な計算資源と大規模なデータと専門人材が要るため、作る層ではなく選ぶ層である(正解)
- 利用者が日常の仕事で直接触れる層なので、既製品から順に導入していく層である
- 権限管理や課金を集約する層なので、組織として一つに統一して使うべき層である
解説
foundation model の事前学習には巨大な計算資源と大規模なデータと専門人材が要るため、大多数の企業にとって Models 層は作る層ではなく選ぶ層です。計算資源も人材も少なくて済むという見方は、事前学習が長時間・高コストであるという記述と食い違います。利用者が直接触れるのは Applications 層で、既製品から導入する話もその層の意味合いです。権限管理や課金の集約は Platforms 層の意味合いにあたります。
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