難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
GCP CDLのサンプル問題(本番形式・解説付き)
GCP CDL(Google Cloud・Google Cloud Certified – Cloud Digital Leader)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(60問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全360問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
情報システム部の新人研修で、講師が「クラウド」という語の意味をそろえたいと考えている。クラウドの定義として適切なものはどれか。
- 自社の建物やデータセンターに物理的な機器を置き、自社で調達・設置・保守する形態
- 世界中の機器を相互につなぎ、データの通り道になる通信網そのもの
- 特定のベンダーに支配されず、公開された仕様として合意された技術規格
- インターネット経由で提供される、リモートのサーバーやストレージの集合体(正解)
解説
クラウドは、インターネット経由で提供されるリモートのサーバー・ストレージ・ネットワークの集合体です。自社の建物に機器を置いて自社で保守する形態はオンプレミスであり、クラウドの定義とは逆の内容です。データの通り道になる通信網はインターネットであり、インターネットは経路、クラウドはその経路の先にある計算資源です。公開された仕様として合意された技術規格はオープンスタンダードの定義で、別の用語です。
設問2
開発部門の設計レビューで、あるアプリケーションを「クラウドネイティブ」と呼べるかが議論になった。クラウドネイティブの説明として適切なものはどれか。
- オンプレミスのサーバーで動いていたアプリを、変更せずに仮想マシンへ載せ替えたやり方
- ソースコードが公開され、誰でも利用・改変・再配布ができるソフトウェアのこと
- 最初からクラウドで動かす前提で設計されたアプリと、その開発・運用のやり方(正解)
- 公開された仕様として合意され、特定のベンダーに支配されない技術規格のこと
解説
クラウドネイティブは、最初からクラウドで動かす前提で設計されたアプリケーションと、その開発・運用のやり方を指します。判断の基準は、スケールアウト・障害の前提・疎結合を設計に織り込んでいるかどうかです。既存のアプリを変更せずに仮想マシンへ載せ替えたものは、クラウド上で動いていてもクラウドネイティブではありません。ソースコードが公開されているのはオープンソースの定義、公開された仕様として合意された規格はオープンスタンダードの定義で、いずれも別の用語です。
設問3
調達部門が、ベンダーの提案書にある「オープンスタンダード」という語の意味を確認している。この語の説明として適切なものはどれか。
- 実装であるソースコードが公開され、誰でも改変して再配布できるソフトウェア
- 特定のベンダーに支配されず、公開された仕様として合意された技術規格(正解)
- 最初からクラウドで動かす前提で設計されたアプリと、その開発・運用のやり方
- リモートの計算資源を、必要なときに必要なだけ使えるようにする技術の総称
解説
オープンスタンダードは、特定のベンダーに支配されず、公開された仕様として合意された技術規格です。HTTP や SQL、コンテナのイメージ形式が例にあたります。ソースコードが公開され改変・再配布できるのはオープンソースで、公開されるのが実装か仕様かが分かれ目です。クラウドで動かす前提の設計と運用のやり方はクラウドネイティブ、リモートの計算資源を必要なだけ使えるようにする技術の総称はクラウドテクノロジーで、いずれも別の用語です。
設問4
経営企画部が全社共通の用語集を作っており、「データ」と「デジタルトランスフォーメーション」の記述を確認している。記述として正しいものはどれか。(2つ選択)
- データとは、組織が収集・生成する事実や情報で、分析されて初めて価値になるもの(正解)
- データとは、分析される前の段階からそれ自体が価値を持っている経営上の資産
- デジタルトランスフォーメーションとは、紙の書類を電子ファイルに置き換えていく作業
- デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術で新しい価値・体験・働き方を生む組織的な変革(正解)
- データとは、リモートの計算資源を必要なだけ使えるようにする技術の総称のこと
解説
データは組織が収集・生成する事実や情報であり、分析されて洞察に変換されて初めて価値になります。デジタルトランスフォーメーションは、デジタル技術を使って新しいビジネス価値・新しい体験・新しい働き方を生み出す組織的な変革です。データそのものが価値を持つという記述は、洞察に変換されて価値になるという定義に反します。紙の書類を電子ファイルに置き換える作業はデジタル化にとどまり、業務の形そのものを作り替える変革には届きません。リモートの計算資源を必要なだけ使えるようにする技術の総称はクラウドテクノロジーの定義で、データとは別の語です。
設問5
総務部が、紙で回している申請業務の見直しを検討している。デジタルトランスフォーメーションに当たる取り組みはどれか。
- 紙の申請書をスキャンして PDF にし、共有フォルダに保管できるようにする
- 申請書の様式を統一し、記入漏れが起きにくいように項目の順番を並べ替える
- 申請書を受け付ける窓口の時間を延ばし、担当者を増やして処理を早める
- 申請という手続き自体を無くし、データが自動的に流れる形に業務を作り替える(正解)
解説
デジタルトランスフォーメーションは技術導入の話ではなく、業務の形そのものを作り替える組織的な変革です。申請という手続きを無くしてデータが自動で流れる形にするのがこれにあたります。紙の申請書を PDF にする作業はデジタル化ではありますが、業務の形は変わっていません。様式の統一や項目の並べ替えは既存の手続きの改善にとどまります。窓口の時間延長と増員は運用の工夫であり、デジタル技術による変革ではありません。
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