難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
SC-500のサンプル問題(本番形式・解説付き)
SC-500(Microsoft・Cloud and AI Security Engineer Associate)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(50問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全550問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
製造業の情報システム部で、サブスクリプションの Owner 権限を常時持つ管理者を減らすため、Privileged Identity Management (PIM) の eligible 割り当てへの切り替えを検討している。切り替えた管理者がロールをアクティブ化した後に持つ権限の説明として、正しいものはどれか。
- アクティブ化のたびに承認者が個別に選んだ操作だけが許可され、それ以外の操作は実行できない
- permanent active の割り当てとまったく同じ権限を、あらかじめ構成された期間だけ持つ(正解)
- アクティブ化しても読み取りに相当する操作だけが許可され、書き込みと削除は別の割り当てが要る
- permanent active の割り当てより狭い権限になり、期間の指定もアクティブ化のたびに固定される
解説
eligible と active の違いは「常時は要らない」という一点だけで、アクティブ化した後の権限は permanent active とまったく同じです。activated のユーザーはあらかじめ構成された期間だけロールを使え、その後は再アクティブ化が必要になります。承認は Require approval to activate で挟めますが、承認者が操作を個別に選ぶ仕組みではありません。読み取りだけに縮む仕組みもなく、eligible にしたことで権限そのものが弱くなることもありません。期間についても、アクティブ化の時間はユーザーが管理者の構成した最大時間の範囲内で選びます。
設問2
小売企業のクラウド基盤チームが、あるサブスクリプション配下のリソース グループに対する Contributor ロールを PIM で just-in-time 化しようとしている。この Azure リソース ロールの PIM 割り当てを構成できるのはどれか。
- そのスコープの Owner、または User Access Administrator を割り当てられた管理者(正解)
- Privileged Role Administrator、または Global Administrator を割り当てられた管理者
- Security Administrator、または Security Reader を割り当てられた管理者
- Conditional Access Administrator、または Global Reader を割り当てられた管理者
解説
Azure リソース ロールの PIM 割り当てを管理できるのは、サブスクリプション管理者、リソースの Owner、または User Access Administrator です。Privileged Role Administrator と Global Administrator が管理できるのは Microsoft Entra roles の割り当てで、Azure リソース ロールとは別の権限体系です。Security Administrator と Security Reader は既定では Azure リソース ロールの割り当てを参照することもできません。Conditional Access Administrator と Global Reader も、Azure リソース ロールの PIM 割り当てを構成する権限を持ちません。
設問3
金融系の運用チームが、サブスクリプション スコープで PIM のロール設定に承認を必須と構成した。その配下のリソース グループでも同じロールのアクティブ化に承認を挟みたい。取るべき対応はどれか。
- サブスクリプションの設定が下位に継承されるため、リソース グループ側では何も構成しない
- Conditional Access authentication context を要求する設定に切り替えて、承認の代わりにする
- リソース グループのロール割り当てを削除し、サブスクリプション スコープの割り当てに統合する
- リソース グループのそのロールに対しても、Require approval to activate を個別に構成する(正解)
解説
PIM のロール設定はロールごと・リソースごとに定義され、上位レベルで構成した設定は下位レベルに継承されません。したがってリソース グループ側でも個別に Require approval to activate を構成する必要があります(構成には Owner または User Access Administrator が必要です)。継承されるという説明は本文の記述と反対です。割り当てを上位に統合する対応は、リソース グループ スコープに絞った割り当てを捨てることになり、承認を挟む要件も満たしません。Conditional Access authentication context は昇格時の再認証を求める設定で、承認者による承認の代わりにはなりません。
設問4
通信事業者の基盤運用チームが、PIM のロール設定でアクティブ化の要求が有効な最大時間を長めに取りたいと考えている。Activation maximum duration に指定できる範囲はどれか。
- 30 分から 8 時間までの範囲で指定する
- 1 時間から 72 時間までの範囲で自由に指定する
- 1 時間から 24 時間までの範囲で指定する(正解)
- 12 時間から 90 日までの範囲で指定する
解説
Activation maximum duration は 1〜24 時間の範囲で指定します。30 分から 8 時間、1 時間から 72 時間、12 時間から 90 日は、いずれも本文が示す範囲と異なります。なお 7〜90 日という範囲は Key Vault の soft-delete の保持期間の値であって、PIM のアクティブ化の最大時間ではありません。
設問5
保険会社のセキュリティ部門が、特権ロールのアクティブ化に承認を必須にする構成を進めている。PIM の Require approval to activate における承認者の扱いとして、正しいものはどれか。
- 承認者は対象のロールを持っている必要があり、指定しない場合は Global Administrator が承認する
- 承認者は対象のロールを持っている必要はなく、最低1名の指定が必須で2名以上が推奨される(正解)
- 承認者は対象のロールを持っている必要があるが、最低1名を指定すれば運用上は十分である
- 承認者は対象のロールを持っている必要はないが、指定しない場合は要求が自動的に承認される
解説
承認者は対象のロールを持っている必要がありません。最低1名の指定が必須で、2名以上が推奨されます。既定の承認者は存在しないため、指定しなければ Global Administrator が承認する、あるいは自動的に承認されるという動作にはなりません。承認者にロールの保有を求める記述も、承認者はロールを持っている必要はないという本文の記述と食い違います。
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