難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
SC-500のサンプル問題(本番形式・解説付き)
SC-500(Microsoft・Cloud and AI Security Engineer Associate)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(50問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全750問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
T 社は、ストレージ アカウントを customer-managed keys (CMK) で暗号化する。ストレージ アカウントが使うマネージド ID に、Key Vault のキーへのアクセス許可を与える必要がある。社内規程により、許可は必要最小限にしなければならない。最低限必要なキーのアクセス許可はどれか。
- get、list、create
- wrapkey、unwrapkey、get(正解)
- wrapkey、unwrapkey、delete
- encrypt、decrypt、sign
解説
Azure Storage はアカウント暗号化キーを CMK でラップし、読み書きのたびに Key Vault にアンラップを依頼するため、マネージド ID には最低限 wrapkey・unwrapkey・get の3つが必要です。get・list・create は鍵の作成と列挙の許可で、ラップとアンラップができません。delete は鍵の削除であり、CMK の動作に必要な許可ではありません。encrypt・decrypt・sign はデータそのものへの暗号操作で、CMK はデータを直接暗号化しません。
設問2
E 社は、オンプレミスのサーバーを Azure Arc に載せて管理している。ハイブリッド運用の設計会議で、Azure 上の仮想マシンも Azure Arc に載せ、オンプレミスのサーバーと同じ画面で統一管理したいという案が出た。この案の評価として正しいものはどれか。
- Azure Arc-enabled servers は Azure 上の仮想マシンにも対応し、同じリソース グループで管理できる
- Azure Arc-enabled servers は Azure 上の仮想マシンにも対応するが、Azure Lighthouse の構成が必要である
- Azure Arc-enabled servers は Azure 上で動く仮想マシンの管理を目的として設計されておらず、対象外である(正解)
- Azure Arc-enabled servers は Azure 上の仮想マシンにも対応するが、machine enrollment の登録が必要である
解説
Azure Arc-enabled servers は Azure の外側、すなわち社内ネットワークや他のクラウド プロバイダーでホストされている Windows と Linux の物理サーバーおよび仮想マシンを管理するためのもので、Azure 上で動く仮想マシンの管理を目的として設計されておらず、サポートもされていません。接続されたマシンが Azure リソースとなり他のネイティブ Azure リソースと同じリソース グループに入れられるのは、Azure の外側のマシンについての話です。Azure Lighthouse はサービス プロバイダーによる委任管理の仕組み、machine enrollment はプレビューの自動構成機能で、いずれも Azure VM を対象にできる根拠にはなりません。
設問3
H 社のセキュリティ部門は、Defender for Cloud で使う security standards を、組み込みのベースライン、業界の規制、社内独自の基準の 3 つに分けて管理したい。security standards の 3 種類の組み合わせとして正しいものはどれか。
- Security benchmarks、Regulatory compliance standards、Secure score standards の3つ
- Security benchmarks、Regulatory compliance standards、Custom standards の3つ(正解)
- Custom standards、Attack path standards、Regulatory compliance standards の3つ
- Security benchmarks、Custom standards、Workload protection standards の3つ
解説
security standards は Security benchmarks(Microsoft Cloud Security Benchmark をはじめとする組み込みのベースライン)、Regulatory compliance standards(Defender for Cloud のプランを有効にすると利用できる業界およびコンプライアンス プログラムのフレームワーク)、Custom standards(組織が定義する標準)の3種類です。Secure score standards、Attack path standards、Workload protection standards という種類は該当しません。
設問4
F 社の SOC は、Microsoft Sentinel の自動化ルールが増えすぎたため、棚卸しをしている。侵入テストの期間だけ有効にしたルールや、アラートの作成をきっかけに動くルール、API で作ったルールが混在している。自動化ルールの説明として正しいものはどれか。(2つ選択)
- インシデント トリガーの自動化ルールから、アラート トリガーのプレイブックも実行できる
- 有効期限を設定した自動化ルールは、その日時を過ぎると無効になる(正解)
- 後から実行される自動化ルールは、前のルールが変更する前のインシデントの状態で条件を評価する
- アラート作成のトリガーで設定できる条件は、どの分析ルールのアラートかの指定だけである(正解)
- API で作った自動化ルールにも、既存のルールに続く順序の番号が自動で振られる
解説
自動化ルールには有効期限を付けられ、その日を過ぎるとルールは無効になります(侵入テストのような期間限定の雑音を閉じる時に使う)。アラート作成のトリガーで設定できる条件は、対象の分析ルールの指定だけです。インシデント トリガーの自動化ルールから実行できるのはインシデント トリガーのプレイブックだけで、アラート トリガーのプレイブックは実行できません。後から実行される自動化ルールは、前のルールが変更した後のインシデントの状態で条件を評価します。順序の番号が自動で入るのは Azure portal で作った時だけで、API やコマンド ラインで作る時は手で指定します。
他の選択肢が誤りである理由
- 「インシデント トリガーの自動化ルールから、アラート トリガーのプレイブックも実行できる」インシデント トリガーの自動化ルールから実行できるのは、インシデント トリガーのプレイブックだけです。
- 「後から実行される自動化ルールは、前のルールが変更する前のインシデントの状態で条件を評価する」後のルールは、前のルールが変更した後の状態で条件を評価します。
- 「API で作った自動化ルールにも、既存のルールに続く順序の番号が自動で振られる」順序の番号が自動で入るのは Azure portal で作った時だけで、API やコマンド ラインで作る時は手で指定します。
設問5
L 社は、利用者が大きな動画ファイルをアップロードするストレージ アカウントで、Defender for Storage のマルウェア スキャンを有効にした。経理部門から、想定より費用が増えるのではないかと問い合わせがあった。マルウェア スキャンの課金について成立する説明はどれか。
- スキャンしたデータの GB 単位で課金される(正解)
- 保護しているストレージ アカウントの数に応じて課金される
- 検出されたマルウェアの件数に応じて課金される
- 有効にしたサブスクリプションの数に応じて課金される
解説
マルウェア スキャンの課金はスキャンしたデータの GB 単位で、月次の上限をストレージ アカウントごとのアップロード スキャン データ量に設定できます。アカウント数による課金ではないため、大きなファイルを扱うアカウントほど費用が増えます。検出件数による課金でもありません。サブスクリプション数による課金でもなく、有効化のスコープと課金の単位は別の話です。
続きは、会員登録なしでそのまま50問解けます。採点と解説つきで、上と同じ本物の問題です。
登録なしで50問解く