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MicrosoftLevel 3

難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。

SC-300のサンプル問題(本番形式・解説付き)

SC-300(Microsoft・Identity and Access Administrator Associate)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(50問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全500問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。

設問1

製造業の IT 部門で、サーバー運用担当者に User Administrator を割り当てた。担当者から「Azure の仮想マシンを作成できない」と報告があった。この動作の理由として最も適切なものはどれか。

  • User Administrator にはユーザーとグループの管理だけが含まれ、Microsoft Entra ID P1 ライセンスを追加購入すると Azure のリソース管理が加わるため。
  • User Administrator の割り当てスコープが administrative unit に設定されており、テナント全体の Azure リソースが対象から外れているため。
  • Microsoft Entra roles のアクセス許可を Azure カスタムロールへ流用する構成が、ロール定義の作成後に反映待ちの状態になっているため。
  • Microsoft Entra roles は Microsoft Graph API 経由で Microsoft Entra ID のリソースを制御する仕組みであり、Azure の仮想マシンには及ばないため。(正解)

解説

Microsoft Entra roles は Microsoft Graph API 経由で扱う Microsoft Entra ID のリソース(users、groups、applications)を対象とし、仮想マシンやストレージ アカウントなどの Azure リソースは Azure roles(Azure RBAC)が Azure Resource Manager 経由で制御します。したがって User Administrator で仮想マシンを作成できないのは仕様どおりです。administrative unit のスコープの問題ではありません ── テナント スコープで割り当てても Azure リソースには及びません。Microsoft Entra ロールのアクセス許可を Azure カスタムロールに入れることはできず、逆も同じなので、流用の反映待ちという状態は存在しません。P1 ライセンスの追加でも系統の違いは解消せず、Azure リソースの管理には Azure roles の割り当てが要ります。

設問2

小売企業の IT 部門が、Contoso 経費精算アプリのアプリの登録1つだけを開発者に管理させるため、必要なアクセス許可だけを選んだカスタムロールを作成して割り当てることにした。この構成で追加が必要になるライセンスとして正しいものはどれか。

  • administrative unit のメンバーごとに Microsoft Entra ID P1 ライセンスが必要になる。
  • ロール定義を作成する管理者ごとに Microsoft Entra ID P2 ライセンスが必要になり、割り当て先は無料で扱える。
  • カスタムロールの割り当てを受けるユーザーごとに、Microsoft Entra ID P1 ライセンスが1つずつ必要になる。(正解)
  • 組み込みロールと同じ扱いになるため、テナントには Microsoft Entra ID Governance のライセンスだけが必要になる。

解説

custom roles は、割り当てを受けるユーザーごとに Microsoft Entra ID P1 ライセンスが必要です。この場面では administrative unit を使っていないため、AU のメンバーを数えるライセンスの考え方は当てはまりません。P2 が要るのは Privileged Identity Management (PIM) による eligible 割り当てなどで、カスタムロールの定義作成が P2 の対象になるわけではありません。built-in roles の使用は無料ですが、カスタムロールは同じ扱いにならず、Microsoft Entra ID Governance はこの章では cross-tenant synchronization のグループ同期や access reviews などが対象で、カスタムロールの前提ではありません。

設問3

金融機関のセキュリティ部門で、ID 運用チームにロールの割り当てと削除、およびカスタムロールの作成だけを任せることになった。最小特権の原則に従う場合、割り当てるロールはどれか。

  • User Administrator を割り当てる。
  • Privileged Role Administrator を割り当てる。(正解)
  • Privileged Authentication Administrator を割り当てる。
  • Attribute Definition Administrator を割り当てる。

解説

ロールの割り当て・削除、カスタムロールの作成、administrative unit の管理、PIM の設定を行えるのは Privileged Role Administrator で、Global Administrator を渡さずにこの委任を実現できます。User Administrator はユーザーとグループの全般管理までで、ロールの割り当ては範囲外です。Privileged Authentication Administrator は管理者を含む全ユーザーの認証方法の参照・設定・リセットを行うロールで、ロール割り当ての権限ではありません。Attribute Definition Administrator は custom security attributes の attribute set と属性定義を管理するロールです。

設問4

通信会社のヘルプデスクに、Global Administrator を持つ担当者の MFA を再登録させたいという要件が出た。最小特権の原則に従って割り当てるロールはどれか。

  • Privileged Authentication Administrator を割り当てる。(正解)
  • Helpdesk Administrator を割り当てる。
  • Authentication Administrator を administrative unit スコープで割り当てる。
  • User Administrator を割り当てる。

解説

Privileged Authentication Administrator は、管理者を含む全ユーザーの認証方法の参照・設定・リセットができるロールで、Global Administrator の MFA をリセットしたい場面の正解です。Authentication Administrator は administrative unit スコープにも割り当てられますが、対象は非管理者に限られ、管理者ロールを持つユーザーの認証方法は扱えません。Helpdesk Administrator も対象は非管理者のパスワード リセットまでです。User Administrator はユーザーとグループの全般管理と限定管理者のパスワード リセットまでで、Global Administrator の認証方法には届きません。

設問5

物流企業で、既存のセキュリティ グループに Microsoft Entra ロールを割り当てようとしたところ、割り当て先の一覧にそのグループが表示されなかった。この状況で取るべき対応はどれか。

  • そのセキュリティ グループのメンバーシップの種類を動的ユーザーへ変更してから、ロールの割り当てをやり直す。
  • そのセキュリティ グループのプロパティで、ロールに割り当てできる設定を後から有効に切り替える。
  • そのセキュリティ グループの所有者を Privileged Role Administrator に変更したうえで、ロールの割り当てをやり直す。
  • Microsoft Entra ロールに割り当てできるグループとして新しいグループを作り直し、そこへメンバーを移す。(正解)

解説

role-assignable group は作成時に「Microsoft Entra ロールにこのグループを割り当てることができる」を有効にする必要があり、後から変更できません。既存のセキュリティ グループが一覧に出てこないのは仕様で、新規に作り直すのが正解です。動的メンバーシップは role-assignable group では使えない設計なので、動的ユーザーへ変更しても割り当て先にはなりません。作成後にプロパティで切り替えることはできず、所有者を変えてもグループの種別は変わりません。

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