難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
GCP PSEのサンプル問題(本番形式・解説付き)
GCP PSE(Google Cloud・Professional Cloud Security Engineer(PSE))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(55問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全605問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
管理者が Google Cloud のセッション長を 4 時間に設定した。その翌週、利用者から「Gmail やドライブのセッションは前と同じで、短くなっていない」という問い合わせを受けた。管理者が、2 つの設定の関係を利用者に説明しようとしている。正しい説明はどれか。
- Google Cloud session length は Workspace のアプリにも適用されるため、反映を待てばよい
- Workspace のアプリのセッション長は Google Cloud の IAM 側で設定する項目である
- Workspace のアプリのセッション長は組織部門ごとに設定できず、変更の余地がない
- web and mobile app session length は Google Cloud のセッションとは別の設定である(正解)
解説
web and mobile app session length は Workspace アプリのセッションに対する設定で、Google Cloud のセッションとは別に設定します。したがって Google Cloud session length を変えても Workspace 側には反映されません。これらはいずれも Admin Console の設定で、Google Cloud の IAM 側の項目ではありません。web and mobile app session length は組織部門単位で設定できるため、変更の余地がないという説明も誤りです。
設問2
通販企業が、web、app、db の 3 層構成の受注システムを Google Cloud に移している。各層の VM はオートスケールで頻繁に作り直され、そのたびに IP アドレスが変わる。ファイアウォールルールの送信元と宛先の書き方を決めている。IP は変わるがアイデンティティは変わらないという理由で選ぶべき指定はどれか。
- service account または secure tags(正解)
- サブネットの IP レンジ(CIDR)による指定
- 各層の VM に付けた外部 IP アドレス
- ロードバランサの転送ルールの IP アドレス
解説
ファイアウォールルールの送信元・宛先は、IP レンジではなく service account または secure tags で指定します。IP は変わるがアイデンティティは変わらないためです。サブネットの IP レンジによる指定は、まさにこの理由で避ける方法です。外部 IP アドレスは、そもそも各層の VM に外部 IP を持たせない設計と矛盾します。ロードバランサの転送ルールは入口の構成であり、層間のルールの対象指定ではありません。
設問3
保険会社のクラウド基盤チームが、CMEK 導入時のチェックリストに沿って作業している。CMEK を使わないリソースが作られることと、承認されていないプロジェクトの鍵が使われることを、組織ポリシーで防ぐ。設定すべき制約はどれか。(2つ選択)
constraints/compute.requireOsLoginconstraints/gcp.restrictNonCmekServices(正解)constraints/storage.publicAccessPreventionconstraints/gcp.restrictCmekCryptoKeyProjects(正解)constraints/sql.restrictPublicIp
解説
CMEK 導入時は、constraints/gcp.restrictNonCmekServices(CMEK 無しでのリソース作成を禁止)と constraints/gcp.restrictCmekCryptoKeyProjects(使える鍵プロジェクトを限定)を設定します。constraints/compute.requireOsLogin は OS Login を組織強制する制約です。constraints/storage.publicAccessPrevention は Cloud Storage の一般公開を禁じる制約です。constraints/sql.restrictPublicIp は Cloud SQL の公開 IP を禁止する制約です。
設問4
広告配信企業では、Google からの脆弱性や不正利用の通知が、退職した社員のメールアドレスに届いていたことが分かった。セキュリティ担当者は、こうした通知をカテゴリごとに確実に担当者へ届けたい。連絡先は組織全体でまとめて管理する。使うべき仕組みはどれか。
- alerting policy
- notification config
- Essential Contacts(正解)
- Access Approval
解説
Essential Contacts は、セキュリティ通知・技術通知・請求通知などのカテゴリ別に組織/フォルダ/プロジェクトの連絡先を登録し、Google からの脆弱性・不正利用の通知が確実に担当者へ届くようにする仕組みです。notification config は Security Command Center の finding を Pub/Sub に流す設定です。alerting policy は Cloud Monitoring で条件に応じて通知する仕組みです。Access Approval は Google の担当者のアクセスに承認を要求する仕組みで、通知の宛先を決めるものではありません。
設問5
Access Approval を導入した企業の運用担当が、承認の運用フローを設計している。夜間や休日にも承認要求に気づける仕組みが要る。承認の操作も記録として残す。承認要求の受け取りと承認の仕組みについて正しい説明はどれか。
- 承認要求は Cloud Audit Logs に記録されるだけで、担当者がログを定期的に確認する
- 承認要求はメールや Pub/Sub で届き、承認の署名に CMEK や EKM の鍵を使う構成もある(正解)
- 承認要求は Security Command Center の finding として作成され、担当者がコンソール上でそれを承認する
- 承認要求は Compliance Reports Manager に集約され、月次でまとめて処理する
解説
Access Approval では、承認要求がメールや Pub/Sub で届き、承認しなければアクセスできません。承認の署名に CMEK や EKM の鍵を使う構成もあります。Cloud Audit Logs だけに記録されるという説明は、通知経路が用意されている点と食い違います。Security Command Center の finding は脅威や誤設定の検出結果であり、承認要求の受け取り口ではありません。Compliance Reports Manager は Google の第三者監査報告書を入手する場所です。
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