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Google CloudLevel 4

難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。

GCP PNEのサンプル問題(本番形式・解説付き)

GCP PNE(Google Cloud・Professional Cloud Network Engineer(PNE))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(55問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全550問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。

設問1

あるメディア企業は、日本・北米・欧州の読者に単一ドメインでニュースサイトを配信しており、global external Application Load Balancer と Cloud CDN で構成している。費用削減を検討する運用チームから、外向きトラフィックを Standard Tier に切り替える案が出された。この案が現行構成に与える影響として最も適切なものはどれか。

  • Standard Tier でも global external Application Load Balancer をそのまま構成できるため、Cloud CDN のキャッシュ設定だけを見直して配信費用を下げる形になる
  • global external Application Load Balancer も Cloud CDN も Standard Tier では使えないため、リージョナルな構成へ組み替える形になる(正解)
  • Standard Tier は送信元に最も近い PoP から Google の専用バックボーンに乗せる方式であるため、読者から見た経路品質は維持したまま料金だけを下げる形になる
  • Standard Tier でも単一の anycast IP を全世界から受けられるため、ロードバランサの種類を変えずに料金だけを下げる形になる

解説

本文の Network Service Tiers の比較表では、Standard Tier で使えるロードバランサは regional external Application Load Balancer、regional external proxy Network Load Balancer、regional external passthrough Network Load Balancer のみであり、Cloud CDN は使えないとされている。よって現行の global external Application Load Balancer と Cloud CDN は成立せず、リージョナルな構成への組み替えになる。ほかの3つは誤りで、global なロードバランサは Standard Tier では構成できず、cold potato routing で Google の専用バックボーンに乗せるのは Premium Tier の経路であり、単一の anycast IP で全世界から受けられるグローバルなスコープも Premium Tier の性質である。

設問2

ある製造業の社内システムで、単一リージョン内に置いた VM 同士の通信のレイテンシが業務上の問題になっている。プロジェクトの既定は Standard Tier であり、担当者は「既定を Premium Tier に変えれば VM 間の通信も速くなる」と主張している。この主張の評価として最も適切なものはどれか。

  • VPC 内部の VM 間通信は Tier の対象外であり、Tier が効くのはインターネットとの間の egress だけであるため、改善は見込めないという評価になる(正解)
  • Tier は転送ルール単位でも指定できるため、転送ルール側を Premium Tier にすれば VM 間の経路が切り替わり、改善が見込めるという評価になる
  • Premium Tier はグローバルなスコープを持ち単一の anycast IP で受けられるため、同一リージョン内でも経路が短縮され、改善が見込めるという評価になる
  • Premium Tier は SLA の対象で低レイテンシ・低パケットロスとされているため、VPC 内部の通信にもその水準が適用され、改善が見込めるという評価になる

解説

本文は「VPC 内部の VM 間通信は Tier の対象外」であり、Tier が効くのは「インターネットとの間の egress」だけで内部通信の品質は変わらないと明記している。よって既定の変更では改善しない。ほかの3つは、Tier が効く範囲を内部通信まで広げて読んでいる点で誤りで、転送ルール単位や外部 IP 単位で Tier を指定できることも、Premium Tier がグローバルなスコープと SLA を持つことも、いずれもインターネットとの間の egress についての性質である。

設問3

ある保険会社の社内向け L4 サービスは、VPC 内のクライアントから internal passthrough Network Load Balancer 経由でバックエンドに分散されている。運用チームは、通常のバックエンドが健全でなくなったときに、待機させてある別のバックエンドへ自動で切り替わる仕組みを入れたい。この要件に対応するネットワーク側の実装はどれか。

  • ワークロードに合わせて MTU サイズを引き上げ、1パケットあたりの転送効率を高める構成にする
  • プロジェクトの既定を Premium Tier に変更し、Google の専用バックボーン経由で受ける構成にする
  • バックエンドの managed instance group に autoscaling を設定し、負荷の増加に応じてインスタンスを増やす構成にする
  • internal passthrough Network Load Balancer に failover group を設定し、健全でなくなったときの切り替え先となるバックエンドを指定する構成にする(正解)

解説

本文の表は failover(落ちた時に自動で別経路・別バックエンドへ切り替わること)のネットワーク側の実装として、BGP の MED、Cloud DNS の failover routing policy、internal passthrough Network Load Balancer の failover group を挙げている。VPC 内の L4 分散という場面に合うのは failover group である。ほかの3つは別の軸の対策で、autoscaling は平常時の増加に耐える scale の実装であり、MTU の引き上げと Premium Tier への変更は本文が「いずれも別の軸の対策」として明示的に切っている誤答の型である。

設問4

ある小売企業はハイブリッド環境を運用しており、監査対応として、Google Cloud の VM から出る名前解決をオンプレミスの DNS サーバーで集中的に記録・管理したい。private zone と Compute Engine 内部 DNS で解決できなかった問い合わせは、ドメインを限定せずすべてオンプレミスへ向ける必要がある。この要件を満たす構成はどれか。

  • 社内で使うドメインごとに Cloud DNS の forwarding zone を作成し、そのドメイン宛ての問い合わせの転送先にオンプレミスの DNS サーバーを指定する構成にする
  • VPC に inbound server policy を構成し、インバウンドフォワーディングの IP をオンプレミスの DNS サーバー側に登録して問い合わせを受ける構成にする
  • VPC に outbound server policy を構成し、private zone にも Compute Engine 内部 DNS にも当たらなかった問い合わせをオンプレミスへ向ける構成にする(正解)
  • オンプレミス側の名前空間を持つ別の VPC との間に DNS peering を構成し、VM からの問い合わせをその VPC 経由で解決させる構成にする

解説

本文は forwarding zone と server policy の違いとして、forwarding zone は「特定のドメインだけ」を外へ転送し、outbound server policy は「private zone にも Compute Engine 内部 DNS にも当たらなかった残り全部」を転送すると説明し、「クラウドからの名前解決を全部オンプレの DNS で集中管理」する場合は outbound server policy だと明示している。ドメインを限定しない要件なので forwarding zone では満たせない。inbound server policy はオンプレミスの端末が private zone の名前を引く逆方向の機能であり、DNS peering は別 VPC の private zone を引くための機能で、いずれも方向が要件と合わない。

設問5

あるゲーム会社が、インターネット上のクライアントから届く UDP のセッションを複数のバックエンドに分散したい。バックエンドのアプリケーションは不正検知のために接続元の実クライアント IP をそのまま参照する必要がある。この実装に選ぶロードバランサはどれか。

  • global external proxy Network Load Balancer をバックエンドの前段に置く構成を採用する
  • external passthrough Network Load Balancer をバックエンドの前段に置く構成を採用する(正解)
  • regional internal proxy Network Load Balancer をバックエンドの前段に置く構成を採用する
  • global external Application Load Balancer をバックエンドの前段に置く構成を採用する

解説

本文は「UDP を分散したい」場合は Application Load Balancer も proxy Network Load Balancer も不可で passthrough 一択であるとし、external passthrough Network Load Balancer が TCP/UDP/ESP/GRE/ICMP を扱うリージョナルな L4 として、クライアント IP の保持が必須の場面に当たると示している。ほかの3つはいずれもプロキシ型で、送信元が Google のプロキシ IP に置き換わるため実クライアント IP を参照できず、そもそも UDP を扱えない点でも要件を満たさない。

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