難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
統計検定3級のサンプル問題(本番形式・解説付き)
統計検定3級(統計質保証推進協会・統計検定3級(公式出題範囲表 2020年4月実施版 準拠))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(30問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全488問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
ある部品の長さについて、平均は 250mm、変動係数は 0.08 でした。この部品の長さの標準偏差はどれか。
- 3125mm
- 0.2mm
- 0.00032mm
- 20mm(正解)
- 2mm
解説
変動係数は「標準偏差 ÷ 平均値」なので、標準偏差は「平均値 × 変動係数」で戻せる。250 × 0.08 = 20mm である。検算として 20 ÷ 250 = 0.08 となり、元の変動係数に戻る。3125mm は 250 を 0.08 で割った値で、かけるところを割っている。0.00032mm は 0.08 をさらに 250 で割った値である。2mm は 0.08 に 25 を掛けるなど、桁を1つ取り違えたときに出る値である。0.2mm は 250 × 0.08 をさらに 100 で割った値で、0.08 を百分率の数字と取り違えている。
設問2
ある講座の受講者に、講義の分かりやすさを5段階(1 = とても分かりにくい 〜 5 = とても分かりやすい)で答えてもらいました。この回答について使ってよい統計量の組み合わせとして正しいものはどれか。
- 平均値と標準偏差
- 中央値と最頻値(正解)
- 平均値と変動係数
- 平均値と中央値
- 標準偏差と変動係数
解説
5段階の評価は順序があるが間隔が等しい保証のない順序尺度である。順序尺度で使えるのは最頻値と中央値までで、平均値から先(平均値・標準偏差・変動係数)は使えない。平均値と標準偏差は間隔尺度以上、変動係数は比例尺度でのみ意味を持つ。数字で入力されていても、使ってよい統計量は尺度で決まる。平均値と中央値の組も、平均値を含むので使えない。
設問3
標本平均の標準誤差と、母標準偏差の大小関係についての説明として正しいものはどれか。
- 標本の大きさが 2 以上なら、標準誤差は母標準偏差より小さくなる(正解)
- 標本の大きさにかかわらず、標準誤差は母標準偏差より大きな値になる
- 標準誤差と母標準偏差はつねに等しい
- 標準誤差が母標準偏差より大きいかどうかは、母平均そのものの大きさで決まる
解説
標準誤差は「母標準偏差 ÷ √n」であり、標本の大きさが 2 以上なら √n は 1 より大きいので、割った結果は必ず母標準偏差より小さくなる。個々のデータのばらつきより、それらを平均した値のばらつきのほうが小さい、と考えれば意味も分かる。したがって計算した標準誤差が母標準偏差より大きくなっていたら、その時点で誤りである。つねに等しいという説明も、母平均で決まるという説明も、式に n が入っていることを見落としている。
設問4
無作為抽出が行われている調査で、標本の大きさを増やしたときの効果として正しいものはどれか。
- 抽出方法による偏りが小さくなって、標本の代表性のほうが高まる
- 偶然によるばらつきが小さくなり、推定の精度が上がる(正解)
- 母集団の大きさそのものが小さくなって、調査を進めるのが容易になる
- 母集団の値そのものが、標本から計算した値のほうへ近づいていく
- 回答を断る人の割合が下がり、抽出方法による偏りもなくなる
解説
標本を大きくすると、偶然の凸凹が打ち消し合って偶然によるばらつきが小さくなり、推定の精度が上がる。ただし比例して上がるわけではなく、平方根に応じた改善になる。抽出方法の偏りは大きさでは直らない。母集団は調査によって変化するものではなく、母集団の値が標本に近づくのではなく、標本から母集団の値を推定するという向きである。回答を断る人の割合は、標本の大きさでは変わらない。
設問5
合計 250 人の集計を円グラフに表したところ、ある項目の中心角が 54 度でした。この項目に当てはまる人数はどれか。
- 54 人
- 15 人
- 37.5 人(正解)
- 135 人
解説
中心角を 360 で割って割合に戻すと 54 / 360 = 0.15、これに合計 250 を掛けて 250 × 0.15 = 37.5 人となる。整数にならないのは、示された角度が概数であることを意味する。54 人は角度をそのまま人数と読んだ誤り、15 人は割合のパーセントの数字を人数とした誤り、135 人は 0.15 に 900 を掛けるなど合計を取り違えた誤りである。
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