難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
統計検定3級のサンプル問題(本番形式・解説付き)
統計検定3級(統計質保証推進協会・統計検定3級(公式出題範囲表 2020年4月実施版 準拠))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(30問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全450問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
ある中学校のバスケットボール部で、部員5人の背番号が 7、10、11、18、24 でした。顧問がこの5つの数値の平均を計算しました。この計算とその解釈について正しいものはどれか。
- 平均は 14 であり、この値は部員の背番号がどのあたりに集まっているかという中心的な位置を表している
- 平均は 14 であり、他校の部と背番号の水準を比べるときの共通のものさしとして使える
- 平均は 12 であり、この値は部員の背番号の中心を指しているだけで、番号の偏りまでは表さない
- 平均は 14 と計算できるが、背番号は名義尺度なので、この値は部員の特徴を表さない(正解)
解説
合計は 7 + 10 + 11 + 18 + 24 = 70、平均は 70 / 5 = 14 で、計算そのものは正しい。しかし背番号は個体を区別するための記号にすぎない名義尺度である。全員の番号を 100 ずつずらして 107、110、111、118、124 にしても選手の区別は何も変わらないのに、平均は 114 に変わってしまう。値の付け替えで結果が変わる計算は、その尺度に合っていない。「中心的な位置を表す」「他校と比べられる」はどちらも平均に意味があることを前提にしており誤り。12 は合計を 60 と数え違えたときに出る値で、計算自体が誤っている。
設問2
ある店が来店客9人に満足度を5段階(1 = とても不満 〜 5 = とても満足)で尋ね、次の回答を得ました。3、4、2、5、4、1、4、3、5。この9個の回答の中央値はどれか。
- 3
- 3.44
- 4(正解)
- 5
解説
小さい順に並べ替えると 1、2、3、3、4、4、4、5、5 となる。個数が 9 個(奇数)なので中央値は (9 + 1) / 2 = 5 番目の値で、4 である。3 は並べ替えの途中の 4 番目の値を読んだ誤り。3.44 は合計 31 を 9 で割った平均値であり、中央値ではない。5 は最大値である。
設問3
前問と同じ満足度の回答 3、4、2、5、4、1、4、3、5 について、担当者が合計 31 を 9 で割って約 3.44 という値を求めました。この値の扱いについて正しいものはどれか。
- 満足度は数値で入力されているため、平均値を代表値としてそのまま使ってよい
- 満足度は順序尺度で間隔が等しい保証がないため、代表値として使うのは適切でない(正解)
- 回答が9人と少ないために使えないので、人数を増やせば平均値を代表値にできる
- 平均値は 3.44 ではなく 3.00 なので、計算をやり直せば代表値として使える
解説
合計 31 を 9 で割ると約 3.44 で計算は合っているが、満足度の5段階は順序があるだけで間隔が等しい保証がない順序尺度である。段階の数値を 1・2・3・10・20 と付け替えても回答者の順序関係は変わらないのに平均は大きく動く。したがって平均値は代表値に使えず、使うのは中央値か最頻値である。数値で入力されているかどうかは判定の根拠にならず、人数を増やしても尺度は変わらない。3.00 は合計を 27 と誤ったときの値である。
設問4
ある日の最高気温が、A市で 10 度、B市で 20 度でした(いずれも摂氏)。この2つの気温の比べ方として正しいものはどれか。
- B市はA市より 10 度高い、という差の言い方をする(正解)
- B市はA市の 2 倍暑い、という比の言い方をする
- B市の暑さはA市の 1.36 倍である、という比の言い方をする
- A市の熱量はB市の半分である、という比の言い方をする
解説
摂氏温度は間隔尺度で、0 度は熱が存在しない状態ではなく水が凍る温度を便宜的に 0 と決めたものである。したがって差には意味があるが比には意味がない。正しいのは 20 − 10 = 10 度高い、という差の表現である。2 倍は摂氏の値をそのまま割った比、1.36 倍は華氏に直した 68 / 50 の比で、単位を変えるだけで値が変わってしまうことが比に意味がない証拠になっている。熱量が半分という言い方も比の表現であり成り立たない。
設問5
理科の授業で、摂氏 20 度を華氏に直すことになりました。華氏 = 摂氏 × 9/5 + 32 で計算するとき、求める値はどれか。
- 36 度
- 52 度
- 68 度(正解)
- 84 度
解説
20 × 9/5 = 36、36 + 32 = 68 度となる。36 度は 32 を足し忘れた値、52 度は 9/5 を掛けずに 20 + 32 とした値、84 度は 20 に 32 を足してから 9/5 を掛けた (20 + 32) × 9/5 に近い順序違いの計算で出る値である。掛けてから足す、という順序を守る。
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