難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
LPIC-2 201試験のサンプル問題(本番形式・解説付き)
LPIC-2 201試験(Linux Professional Institute・LPIC-2 201-450(Linuxシステム構築))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(60問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全752問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
依存する他のモジュールも自動的に解決してロードしながら、e1000というカーネルモジュールをロードするコマンドを入力せよ。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
modprobe e1000(正解)
解説
modprobeは/lib/modules/以下のモジュール依存関係情報(depmodが生成するmodules.dep)を参照し、指定したモジュールが依存する他のモジュールも自動的に解決してロードする。より低レベルなinsmodは指定した1モジュールだけを直接ロードし、依存解決は行わない。
設問2
システムに永続的なホスト名を設定するために編集する`/etc/hostname`ファイルの正しい記述内容はどれか。
- HOSTNAME=server01という形式でキーと値を記述する(環境変数の代入と同じ「キー=値」の書式)
- 127.0.0.1 server01という形式でIPアドレスとホスト名を記述する
- nameserver server01という形式(/etc/resolv.conf の書式)で記述する
- ホスト名の文字列のみを1行で記述する(例: server01)(正解)
解説
`/etc/hostname`ファイルには、ドメイン名やIPアドレスを含めず、システムのホスト名の文字列のみを1行で記述する。`HOSTNAME=`というキーと値の形式は、一部ディストリビューションの旧来の`/etc/sysconfig/network`ファイル等で使われてきた形式であり、`/etc/hostname`の書式ではない。`nameserver`はDNSサーバのアドレスを指定する`/etc/resolv.conf`のキーワードであり、`/etc/hostname`とは無関係である。
他の選択肢が誤りである理由
- 「HOSTNAME=server01という形式でキーと値を記述する(環境変数の代入と同じ「キー=値」の書式)」`HOSTNAME=`というキーと値の形式は、一部ディストリビューションの旧来の`/etc/sysconfig/network`ファイル等で使われてきた形式であり、`/etc/hostname`の書式ではない。
- 「127.0.0.1 server01という形式でIPアドレスとホスト名を記述する」IPアドレスとホスト名の対応を記述するのは`/etc/hosts`ファイルの書式であり、`/etc/hostname`ファイルにIPアドレスは記述しない。
- 「nameserver server01という形式(/etc/resolv.conf の書式)で記述する」`nameserver`はDNSサーバのアドレスを指定する`/etc/resolv.conf`のキーワードであり、`/etc/hostname`とは無関係である。
設問3
1 Gbit/s のイーサネットで、ヘッダーなどの上乗せを考えない時、1 秒間に送れるデータの量はいくつか。(1 MB=10^6 バイトとする)
- 1,000 MB
- 125 MB(正解)
- 100 MB
- 12.5 MB
解説
1 Gbit/s は毎秒 10^9 ビットで、8 ビットが 1 バイトなので 10^9÷8=1.25×10^8 バイト、つまり毎秒 125 MB になる。実際の転送量は、ヘッダーや再送の分だけこれより少なくなる。1,000 MB はビットをバイトに直さずに読んだ値である。100 MB は 1 バイトを 10 ビットとして割った値である。12.5 MB は 8 で割った後に、さらに 1 桁小さくした値である。
他の選択肢が誤りである理由
- 「1,000 MB」ビットをバイトに直さずに、そのまま MB と読んだ値である。
- 「100 MB」1 バイトを 10 ビットとして割った値で、8 ビットで割っていない。
- 「12.5 MB」8 で割った後に、さらに 1 桁小さくした値である。
設問4
BIOSベースのクライアントをPXELINUXでネットワーク起動させるために必要な構成要素はどれか。(3つ選択)
- next-serverとfilenameを通知するDHCPサーバ(正解)
- クライアントのESPに置かれたgrubx64.efi
- TFTPサーバのルート配下に置かれたpxelinux.0(正解)
- TFTPサーバ上のディスクイメージをマウントするためのNFSエクスポート
- pxelinux.cfg/配下に置かれた設定ファイル(正解)
- クライアントのMBRに書き込んだGRUBのコアイメージ
解説
BIOS環境のPXEブートは、(1)DHCPがIPアドレスとともにファイルの取得先サーバ(next-server)・取得するファイル名(filename)を通知し、(2)クライアントがTFTPでpxelinux.0を取得して実行し、(3)PXELINUXがpxelinux.cfg/配下の設定ファイルを探して読み、(4)そこに書かれたカーネルとinitrdをTFTPで取得する、という流れで進む。next-server・filenameはDHCPヘッダのsiaddr・fileフィールドを設定するもので、同じ役割をオプションで渡す場合はオプション66(TFTP server name)・オプション67(Bootfile name)を使う。ルートファイルシステムをネットワーク上に置く構成ではさらにNFS等を用意するが、起動そのものの必須要素ではない。ESP上のEFIアプリケーションはUEFI環境で使う構成要素で、BIOSベースのPXELINUXによる起動には関わらない。ネットワーク起動ではローダーをTFTPで取得するため、クライアントのMBRにGRUBのコアイメージを書き込む必要はない。
他の選択肢が誤りである理由
- 「クライアントのESPに置かれたgrubx64.efi」ESP上のEFIアプリケーションはUEFI環境で使う構成要素で、BIOSベースのPXELINUXによる起動には関わらない。
- 「TFTPサーバ上のディスクイメージをマウントするためのNFSエクスポート」NFSはディスクレスクライアントがルートファイルシステムを参照する際などに使うもので、PXEでローダーとカーネルを取得する工程には必要ない。
- 「クライアントのMBRに書き込んだGRUBのコアイメージ」ネットワーク起動ではローダーをTFTPから取得するため、クライアントのローカルディスクにブートローダーを書き込む必要はない。
設問5
/dev/sdb1のext系ファイルシステムのスーパーブロック情報(inode数やマウント回数等)を表示するコマンドを、tune2fsを使って入力せよ。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
tune2fs -l /dev/sdb1(正解)
解説
tune2fs -lは、指定したext系ファイルシステムのスーパーブロックに記録された情報(inode数・ブロック数・マウント回数・最終チェック日時等)を一覧表示する参照系のオプションである。tune2fs本来の役割は各種パラメータの変更だが、-lを付けると変更せず参照だけを行う。
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