難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
LPIC-2 201試験のサンプル問題(本番形式・解説付き)
LPIC-2 201試験(Linux Professional Institute・LPIC-2 201-450(Linuxシステム構築))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(60問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全420問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
topコマンドを実行した際の画面表示に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 画面上部にはロードアベレージやCPU使用率、メモリ使用状況などのシステム全体のサマリが表示され、その下に各プロセスのCPU使用率・メモリ使用率などが一覧表示され(デフォルトではCPU使用率順)、対話的にソート順の変更やプロセスへのシグナル送信(kill操作)が可能である(正解)
- topコマンドはsadc(sysstat のデータ収集)が/var/log/sa/以下に日次で蓄積した過去のリソース使用履歴をログファイルから読み込み、指定した日時のCPU使用率やメモリ使用量、ロードアベレージやスワップの推移を一覧表示するコマンドで、現時点のリアルタイムな状況を表示する機能は持たない
- topはインタフェースごとの送受信バイト数や、コネクション単位の帯域の内訳をリアルタイムに表示することに特化した専用コマンドであり、画面は一定間隔で更新されて通信量の多い順に並ぶものの、プロセスごとのCPU使用率やメモリ使用率を一覧したり使用量の多い順に並べ替えたりすることはできない
- topは実行した時点のプロセス一覧を1回だけ標準出力へ書き出してただちに終了する非対話型のコマンドであり、cronから定期的に呼び出してファイルへ記録する用途に向く。画面の周期的な更新やソート順の変更、シグナル送信といったキー操作は受け付けない
解説
topは画面上部にシステム全体のサマリ、下部にプロセス一覧を表示し、対話的な操作でソート変更やシグナル送信が可能なリアルタイム監視コマンドである。
他の選択肢が誤りである理由
- 「topコマンドはsadc(sysstat のデータ収集)が/var/log/sa/以下に日次で蓄積した過去のリソース使用履歴をログファイルから読み込み、指定した日時のCPU使用率やメモリ使用量、ロードアベレージやスワップの推移を一覧表示するコマンドで、現時点のリアルタイムな状況を表示する機能は持たない」誤り。/var/log/sa/以下の履歴を読み出して過去の使用状況を表示するのはsar等の役割であり、topは現在の状態をリアルタイムに表示するコマンドである。
- 「topはインタフェースごとの送受信バイト数や、コネクション単位の帯域の内訳をリアルタイムに表示することに特化した専用コマンドであり、画面は一定間隔で更新されて通信量の多い順に並ぶものの、プロセスごとのCPU使用率やメモリ使用率を一覧したり使用量の多い順に並べ替えたりすることはできない」誤り。インターフェース単位の帯域表示はiftop等が扱うものであり、topはプロセスごとのCPU・メモリ使用率を表示するコマンドである。
- 「topは実行した時点のプロセス一覧を1回だけ標準出力へ書き出してただちに終了する非対話型のコマンドであり、cronから定期的に呼び出してファイルへ記録する用途に向く。画面の周期的な更新やソート順の変更、シグナル送信といったキー操作は受け付けない」誤り。topは既定では一定間隔で画面を更新し続ける対話型のコマンドであり、キー操作でソート変更やシグナル送信ができる(1回だけ出力したい場合は-b -n1を使う)。
設問2
BIOSレガシーブートで起動するシステムにおいて、/etc/default/grubの設定値と/etc/grub.d/以下のスクリプトの内容を反映し、GRUB 2の設定ファイル/boot/grub2/grub.cfgを新規に生成したい。適切なコマンドはどれか。
- grub2-install /dev/sda
- update-initramfs -u
- grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg(正解)
- efibootmgr -c -d /dev/sda -p 1 -l '\EFI\BOOT\BOOTX64.EFI'
解説
grub2-mkconfig(Debian系ではgrub-mkconfig)は、/etc/default/grubの設定値と/etc/grub.d/以下のスクリプトの出力を統合し、-oオプションで指定した先にgrub.cfgを生成するコマンドである。
他の選択肢が誤りである理由
- 「grub2-install /dev/sda」誤り。grub2-installはGRUB本体(コアイメージ)をMBRやESPなどのデバイスにインストールするコマンドであり、grub.cfgの生成は行わない。
- 「update-initramfs -u」誤り。update-initramfsはDebian系でinitramfsイメージを更新するコマンド(initramfs-tools付属)であり、GRUBの設定ファイル生成とは無関係である。
- 「efibootmgr -c -d /dev/sda -p 1 -l '\EFI\BOOT\BOOTX64.EFI'」誤り。efibootmgrはUEFIファームウェアのNVRAMに保持されるブートエントリを追加・削除・変更するコマンドであり、grub.cfgの生成とは無関係である。この問題はBIOSレガシーブート環境なので、そもそも用途としても合わない。
設問3
システムのメモリ・CPU・IO統計を、1秒間隔で合計5回表示するコマンドを、vmstatを使って入力せよ。
入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)
vmstat 1 5(正解)
解説
vmstat <間隔> <回数>は、指定した秒数間隔で指定した回数だけメモリ・CPU・プロセス・IOの統計を表示する。回数を省略すると、Ctrl+Cで止めるまで無限に表示し続ける。
設問4
ext4ファイルシステムを新規作成する際、ボリュームラベルを「DATA1」に設定したい。適切なコマンドはどれか。
- mkfs.ext4 -v DATA1 /dev/sdb1
- mkfs.ext4 -L DATA1 /dev/sdb1(正解)
- mkfs.ext4 --label=DATA1 /dev/sdb1
- mkfs.ext4 -N DATA1 /dev/sdb1
解説
mkfs.ext4(mke2fs)では、-Lオプションでボリュームラベルを指定してファイルシステムを作成する。
他の選択肢が誤りである理由
- 「mkfs.ext4 -v DATA1 /dev/sdb1」誤り。-vは詳細出力(verbose)を有効にするフラグであり、値を取ってラベルを設定するオプションではない。
- 「mkfs.ext4 --label=DATA1 /dev/sdb1」誤り。mke2fs系のコマンド(mkfs.ext4を含む)は伝統的な単一ハイフンの短縮オプション体系を採用しており、--label=のようなGNU形式の長いオプションはサポートしていない。
- 「mkfs.ext4 -N DATA1 /dev/sdb1」誤り。-Nオプションは作成するinode数を指定するためのものであり、ラベル指定ではない。
設問5
システムに永続的なホスト名を設定するために編集する`/etc/hostname`ファイルの正しい記述内容はどれか。
- HOSTNAME=server01という形式でキーと値を記述する(環境変数の代入と同じ「キー=値」の書式)
- 127.0.0.1 server01という形式でIPアドレスとホスト名を記述する
- nameserver server01という形式(/etc/resolv.conf の書式)で記述する
- ホスト名の文字列のみを1行で記述する(例: server01)(正解)
解説
`/etc/hostname`ファイルには、ドメイン名やIPアドレスを含めず、システムのホスト名の文字列のみを1行で記述する。
他の選択肢が誤りである理由
- 「HOSTNAME=server01という形式でキーと値を記述する(環境変数の代入と同じ「キー=値」の書式)」`HOSTNAME=`というキーと値の形式は、一部ディストリビューションの旧来の`/etc/sysconfig/network`ファイル等で使われてきた形式であり、`/etc/hostname`の書式ではない。
- 「127.0.0.1 server01という形式でIPアドレスとホスト名を記述する」IPアドレスとホスト名の対応を記述するのは`/etc/hosts`ファイルの書式であり、`/etc/hostname`ファイルにIPアドレスは記述しない。
- 「nameserver server01という形式(/etc/resolv.conf の書式)で記述する」`nameserver`はDNSサーバのアドレスを指定する`/etc/resolv.conf`のキーワードであり、`/etc/hostname`とは無関係である。
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