Linux Professional InstituteLevel 2

難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。

LPIC-1 101試験のサンプル問題(本番形式・解説付き)

LPIC-1 101試験(Linux Professional Institute・LPIC-1 101-500(Linux の基礎操作))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(60問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全780問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。

設問1

bash で cmd1 || cmd2 と入力したときの動きとして正しいものはどれか。

  • cmd1 と cmd2 を同時に起動し、先に終わった方の出力だけを表示する
  • cmd1 が 0 の終了ステータスで終わったときだけ cmd2 を実行する
  • cmd1 の終了ステータスによらず、cmd1 の後に続けて cmd2 を実行する
  • cmd1 が 0 以外の終了ステータスで終わったときだけ cmd2 を実行する(正解)

解説

|| でつないだ 2 つのコマンドは、cmd1 が 0 以外の終了ステータス(失敗)で終わったときだけ cmd2 が実行される。cmd1 と cmd2 を同時に起動して先に終わった方を表示するという動きは無く、|| は cmd1 の終了を待って次を判断する。cmd1 が 0(成功)で終わったときだけ cmd2 を実行するのは && である。終了ステータスによらず続けて実行するのは ; でつないだ場合である。

設問2

パーティション /dev/sdb1 を、あらかじめ用意されているマウントポイント /mnt/data へマウントするコマンドを入力せよ。

入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)

mount /dev/sdb1 /mnt/data(正解)

解説

mount <デバイス> <マウントポイント> は、指定したデバイス(パーティション等)のファイルシステムを、指定したディレクトリ(マウントポイント)に接続し、そのディレクトリ配下からアクセスできるようにする。引数の順序(デバイスが先、マウント先が後)を覚えておくことが基本である。

設問3

Debian 系のシステムで、導入済みパッケージの情報を保持しているデータベースの置き場所はどれか。

  • /etc/apt/apt.conf
  • /var/lib/dpkg/(正解)
  • /var/cache/apt/archives/
  • /etc/apt/preferences

解説

導入済みパッケージのデータベースは /var/lib/dpkg/ にある。/var/cache/apt/archives/ はダウンロードした .deb の置き場所で、apt-get clean で消してよいものである。/etc/apt/preferences はバージョンの優先度を指定するファイル、/etc/apt/apt.conf は APT の動作設定のファイルで、どちらも導入状態の記録ではない。

設問4

systemdを採用するシステムで、稼働中のsshdサービスをいま直ちに停止する(自動起動の設定は変えない)コマンドを入力せよ。

入力形式(コマンドを打ち込んで答える問題です)

systemctl stop sshd(正解)

別解: systemctl stop sshd.service

解説

systemctl stop はユニットを即時に停止するが、enable/disableで管理される自動起動設定には触れない。次回起動時にまた自動的に起動してほしい場合はstopのみを使い、二度と自動起動させたくない場合はdisableを併用する。

設問5

正規表現のメタ文字「|」(OR条件)を、バックスラッシュでエスケープすることなくそのまま使用できるコマンドの組み合わせとして正しいものはどれか。

  • grep -E, egrep(正解)
  • grep, fgrep
  • fgrep, egrep
  • grep, egrep -F

解説

「|」によるOR条件は拡張正規表現(ERE)のメタ文字であり、基本正規表現(BRE)を使うgrepではエスケープ(\|)が必要になる。grep -Eやegrepは拡張正規表現を扱うため、エスケープなしで「|」をそのままOR条件として使用できる。grep(オプションなし)は基本正規表現(BRE)を使用するため、|をOR条件として使うには\|とエスケープする必要があります。fgrepは正規表現を解釈しない固定文字列検索コマンドであり、|はメタ文字として扱われません。

他の選択肢が誤りである理由

  • 「grep, fgrep」誤りです。grep(オプションなし)は基本正規表現(BRE)を使用するため、|をOR条件として使うには\|とエスケープする必要があります。fgrepは正規表現自体を解釈しない固定文字列検索のコマンドであり、|は単なる文字として扱われます。
  • 「fgrep, egrep」誤りです。fgrepは正規表現を解釈しない固定文字列検索コマンドであり、|はメタ文字として扱われません。egrep単体は拡張正規表現でエスケープなしに|を使えますが、この組み合わせ全体としては条件を満たしません。
  • 「grep, egrep -F」誤りです。egrep -Fはfgrepと同等の固定文字列検索モードになり、この場合|は正規表現のメタ文字としてではなく単なる文字として扱われるため、エスケープなしでOR条件として機能しません。またgrep(オプションなし)も基本正規表現のためエスケープが必要です。

続きは、会員登録なしでそのまま50問解けます。採点と解説つきで、上と同じ本物の問題です。

登録なしで50問解く