DP-900(Microsoft Azure Data Fundamentals)は、クラウドでデータを扱う仕事の入口となる、Microsoft認定の入門資格です。これから受験する人がつまずきやすいのは、「どの教材を選べばいいか」と「何をどの順番で覚えればいいか」の2点です。
DP-900とはどんな資格か
DP-900は、データの基礎概念とAzure上のデータサービスを扱う入門レベルの試験です。扱う範囲の入口は、構造化・半構造化・非構造化というデータの種類の分類。リレーショナルデータベースの基本操作、Azure Cosmos DBなどの非リレーショナルサービス、Power BIを使った分析・可視化までが範囲に入ります。「データを扱う仕事」の全体像を一周できる内容になっています。
前提資格はなく、SQLに少し触れたことがあると学びやすい試験です。AZ-900(Azure Fundamentals)の次の一歩として選ばれることが多く、データエンジニアやデータアナリスト方面へ進む前の土台づくりに位置づけられています。基礎(Fundamentals)系の認定のため有効期限はありません。更新の手続きも不要です。
試験の概要
- 出題形式: 選択式を中心としたCBT(画面上の操作でいくつかの設問形式があります)
- 問題数: 固定数は非公表(Microsoft認定試験は通常40〜60問程度と公式が案内しています)
- 試験時間: 45分(説明・同意確認などを含む着席時間は65分)
- 合格ライン: 700点(1,000点満点のスケールスコア)
- 受験料: 受験する国・地域により決定されるため公式ページに具体額の記載はありません(申し込み前に必ず公式サイトで確認してください)
- 試験言語: 日本語で受験できます(英語ほか多言語対応)
- 受験方法: ピアソンVUE経由(テストセンターまたは自宅オンライン)
DP-900の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)
出題範囲と配点比率
公式の学習ガイドでは、出題範囲は次の4ドメインに分かれています。
- コアデータの概念(25〜30%)
- Azure上のリレーショナルデータ(20〜25%)
- Azure上の非リレーショナルデータ(15〜20%)
- 分析ワークロード(25〜30%)
「コアデータの概念」と「分析ワークロード」の2つで、全体の半分以上を占めます。データベースまわりの知識だけに寄せて勉強すると、この2つを取りこぼしがち。特に分析ワークロード領域では、Azure Synapse Analytics、Azure Databricks、Microsoft Fabric、Power BIといったサービス名がまとめて問われます。それぞれが「どの工程を担うツールか」を整理しておいてください。
問題集を選ぶときに確かめること
DP-900の問題集は数が多く、当たり外れも小さくありません。選ぶときは次の3点を確認してください。
- 出題範囲の更新日が新しいか: Microsoftの学習ガイドは定期的に見直されます。古い教材は、廃止済みのサービス名やドメイン構成のまま止まっていることがあります。更新日の記載がある教材を選びましょう。
- 4ドメインの配点比率に沿った問題数になっているか: 「コアデータの概念」ばかり厚く、「非リレーショナルデータ」が極端に薄い問題集は、本番の配点バランスと合いません。
- 用語の定義を問う問題が中心か: DP-900は「定義がそのまま問われる」素直な出題が多い試験です。ひねった応用問題を延々と解くタイプの教材より、用語の定義を繰り返し確認できる教材のほうが本番に近い感覚をつかめます。
勉強の進め方
一般的な目安は15〜30時間前後。データベースの実務経験がある人なら、1週間ほどで仕上げる例もあります。はじめてデータ領域を学ぶ場合は、2〜4週間かけて進めるのが現実的です。公式の基準ではなく目安として扱ってください。
おすすめの手順は次のとおりです。
- 2つの軸を先に頭に入れる: 「リレーショナルか、非リレーショナルか」「トランザクション(OLTP)か、分析(OLAP)か」。この2軸が入ると、各Azureサービスがどこに位置づけられるかが整理しやすくなります。
- サービス名と役割を対で覚える: Azure SQL Database、Cosmos DB、Synapse Analytics、Databricks、Power BIなど。名前だけでなく「何をするサービスか」を一言で言えるようにしておきます。
- 問題演習で用語の抜けを洗い出す: 範囲は広いものの、1問ごとの深さは浅めの試験です。模試形式で間違えた用語を、その場で覚え直す回し方が効率的です。抜けている箇所だけをつぶす進め方のほうが、短時間で仕上がります。教材を最初から読み直す必要はありません。
資格道場のDP-900問題集について
資格道場ではDP-900の問題集を用意しています。4ドメインの配点比率に沿った問題構成で、間違えた問題を後から見返せるので、上記の「抜けている用語だけをつぶす」進め方をそのまま実践できます。詳しくはDP-900の問題演習ページをご覧ください。
よくある質問
Q. DP-900の受験料はいくらですか
公式サイトは、受験料は受験する国・地域により決定されると書いています。具体的な金額はページ上に明記されていません。申し込み画面で金額が表示されるため、申し込み前に必ずMicrosoft公式サイトで確認してください。
Q. DP-900に有効期限はありますか
Fundamentals(基礎)系の認定には有効期限がありません。更新手続きも不要です。一度合格すれば、認定が失効することはありません。
Q. AZ-900とDP-900はどちらを先に受けるべきですか
決まった順番はありません。AZ-900はAzure全般の基礎、DP-900はデータ領域に絞った基礎という違いがあります。クラウド自体が初めての方はAZ-900から、データベースやSQLに触れた経験がある方はDP-900から始めても問題ありません。
Q. 不合格だった場合、再受験までの期間に制限はありますか
再受験の待機期間や規定は、Microsoft公式サイトの受験ポリシーが定めています。試験ごとに条件が変わる可能性があります。申し込み前に、公式サイトの最新のポリシーを確認してください。
Q. 日本語で受験できますか
はい、DP-900は日本語で受験できます。英語を含む複数言語にも対応。申し込み時に受験言語を選択してください。