資格道場
資格一覧記事

経済産業省(IPA)・基礎

勉強法

基本情報技術者 科目Bの対策法(アルゴリズムの壁の越え方)【2026年版】

結論:科目Bの壁は「暗記」でなく「トレースの型」で越える

基本情報技術者試験(FE)は、科目A(知識を問う)と科目B(実践的な読解・アルゴリズムを問う)の両方に合格して初めて資格取得となる試験です。多くの受験者が足止めされるのが科目B、特に「アルゴリズム」への苦手意識です。

科目Bは20問・100分で、そのうち**データ構造及びアルゴリズムが中心(約16問)、情報セキュリティが残り(約4問)**という構成です。壁の正体はここにあります。科目Bは「知っている言語で書けば解ける」試験ではなく、擬似言語(疑似コード)という独自ルールをその場で正確に読む試験だからです。

壁を越える最短ルートはシンプルです。

  1. 擬似言語の基本ルール(変数・条件分岐・繰り返し・配列の表記)を先に一度しっかり覚える
  2. トレース(コードを1行ずつ手で追うこと)を反復練習する ── 暗記より「慣れ」が効きます
  3. 情報セキュリティ4問は科目Aの知識の延長で対応する ── 実質的な壁はアルゴリズムに集約されます

基本情報技術者試験(FE)の基本情報(IPA公式)

項目 内容
試験名 基本情報技術者試験(FE)
運営 経済産業省・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
出題形式 多肢選択式(CBT方式)。科目A・科目Bの2科目に合格が必要
問題数・試験時間(科目A) 60問・90分(うち採点対象は56問。残り4問は今後の出題のための評価用で、採点には含まれません)
問題数・試験時間(科目B) 20問・100分(情報セキュリティ4問+データ構造及びアルゴリズム16問が中心)
合格ライン 科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上(両科目とも基準を満たして合格)
受験料 7,500円(税込)※2026年7月時点
実施方式 全国のテストセンターで随時実施(通年CBT)。希望日時・会場を選んで申し込みます

採点はIRT(項目応答理論)方式で行われるため、問題ごとの配点は一律ではありません。受験料・試験仕様は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ずIPA公式サイトで最新情報をご確認ください。

科目Bの出題範囲 ── なぜ「壁」に感じるのか

科目Bはかつての午後試験に代わるもので、特定のプログラム言語(C・Java・Pythonなど)ではなく、擬似言語(疑似コード)による出題に統一されています。普段Pythonで書いている人も、Javaで書いている人も、試験の場では同じ独自ルールに合わせて読む必要があります。「自分の得意言語が出ない」という前提そのものが、壁に感じる一因です。

出題比率はIPA公式のシラバス・サンプル問題を根拠とする概数(2026年7月確認)で、次のとおりです。

出題領域 配点
データ構造及びアルゴリズム(擬似言語での読解・トレース) 約80%
情報セキュリティ 約20%

科目Bはデータ構造及びアルゴリズム(擬似言語)が8割を占めるため、この領域が実質的な合否の分かれ目になります。情報セキュリティ4問は科目Aの知識の延長で対応できる範囲なので、対策の優先順位は明快です。アルゴリズム16問にどれだけ慣れられるかが、科目B全体の得点を決めます。

壁の越え方(1):擬似言語の基本ルールを先に覚える

擬似言語の読み方(変数・条件分岐・繰り返し・配列の表記ルール)を、最初に一度しっかり覚えてしまうのが最初の一歩です。ここは暗記というより、「このルールで書かれている」という前提を体に入れる作業だと捉えてください。表記ルール自体はそれほど多くないため、一度腰を据えて覚えれば、以降の学習効率が大きく変わります。

壁の越え方(2):トレースを反復練習する

基本ルールを覚えたら、次はトレース(コードを1行ずつ手で追うこと)の反復練習に移ります。科目Bは暗記よりも「慣れ」が効く科目です。変数の値がどう変化するかを、紙に書き出しながら1行ずつ追う練習を繰り返すことで、正答率が着実に上がっていきます。

最初は時間がかかっても構いません。**「読めない」から「読める」への変化は、量をこなした先に来ます。**焦らず、同じ型の練習を繰り返してください。

壁の越え方(3):情報セキュリティ4問は科目Aの延長で拾う

科目Bの情報セキュリティは、科目Aで学ぶ知識の延長で対応できます。アルゴリズムのようにその場での読解力を問われる領域ではないため、科目Aの学習がそのまま得点に直結します。ここで手堅く4問を拾えるかどうかも、科目B全体の安定感に影響します。

勉強時間の目安 ── 150〜200時間・2〜3か月

一般的な目安は科目A・科目B合わせて150〜200時間、期間にして2〜3か月程度と言われることが多い試験です。ITパスポート合格者やプログラミング経験者はこれより短縮できますが、未経験からだと科目B(擬似言語)に慣れる時間を多めに見込んでおくと安心です。これは公式の基準ではないため、あくまで目安として扱ってください。

科目Aはテクノロジ系の比重が大きいため、コンピュータの仕組み・ネットワーク・データベース・セキュリティの用語と原理を優先して固めるのが効率的です。マネジメント系・ストラテジ系は出題数こそ少ないものの、用語の言い回しがそのまま問われる素直な問題が多く、短期間でも伸ばしやすい分野です。

模試での仕上げ方 ── 科目Aと科目Bを分けて見る

問題演習・模試で仕上げるときは、科目Aと科目Bを分けて正答率を確認してください。科目Aは知識の抜けを、科目Bはトレースの精度(どこで読み違えたか)を見る、という異なる復習の仕方が必要になるからです。

科目Aで間違えた問題は「知らなかった知識」を1つずつ潰していく作業になりますが、科目Bで間違えた問題は「どの行の読み違いか」を特定する作業になります。同じ「間違えた問題の復習」でも、中身がまったく違うことを意識しておくと、直前期の時間配分を間違えません。

よくある質問

Q. 科目Bはプログラミング未経験でも解けますか?

解けます。科目Bは特定のプログラム言語の知識を問うものではなく、擬似言語という独自ルールの読解力を問う試験です。プログラミング経験がなくても、擬似言語の基本ルールを覚えてトレース練習を積めば対応できます。

Q. 科目Bは何のプログラム言語で出題されますか?

C・Java・Pythonなどの特定言語ではなく、擬似言語(疑似コード)で統一されています。かつての午後試験(特定言語選択制)とは出題方式が異なる点に注意してください。

Q. 科目Bの勉強時間はどれくらい必要ですか?

科目A・科目B合わせて150〜200時間、期間にして2〜3か月程度が一般的な目安です。プログラミング経験がある方は短縮できますが、未経験の方は科目Bに慣れる時間を多めに見込んでください。

Q. 科目Aと科目B、どちらから勉強すべきですか?

決まった順序はありませんが、科目Aの知識(特にテクノロジ系)は科目Bの情報セキュリティ4問にも活きるため、科目Aを先行させてから科目Bのトレース練習に移る進め方が効率的です。

Q. 合格ラインはどのくらいですか?

科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上が必要です。どちらか一方が基準を満たしていても、もう一方が届いていなければ合格になりません。

まとめ

  • FEは科目A・科目Bの両方合格が必須。科目Bは20問・100分で、データ構造及びアルゴリズムが約8割を占める
  • 科目Bは特定言語ではなく**擬似言語(疑似コード)**による出題に統一されている
  • 壁の越え方は「①擬似言語の基本ルールを覚える → ②トレースを反復練習する → ③情報セキュリティ4問は科目Aの延長で拾う」の3段階
  • 勉強時間の目安は150〜200時間・2〜3か月(未経験は科目Bに多めに時間を割く)
  • 模試の復習は科目Aと科目Bを分けて確認する(知識の抜け/トレースの精度、で見る観点が異なる)

資格道場の使い方

資格道場では、FEの出題範囲に沿ったオリジナル問題集を用意しています。

あわせて狙いたい資格

FEはIT未経験からいきなり挑むと、科目Aの前提知識(ストラテジ・マネジメント・テクノロジの基礎用語)でもつまずきやすい試験です。ITの基礎用語にまだ不安がある方は、先にITパスポートで土台を作っておくと、FEの学習がスムーズになります。

FEで基礎を固めた後は、クラウドの基礎資格(AZ-900AWS CLF)に進む人も多く、資格道場でもこの流れをおすすめしています。

資格道場では、いずれも全問オリジナル・公式範囲準拠の問題集を用意しています(各資格、第1回は無料でお試しいただけます)。


参考(IPA公式・一次情報)

※ 本記事は2026年7月時点のIPA公式情報をもとに作成しています。試験仕様・日程・受験料は改定されることがあるため、お申し込みの前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。