難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
基本情報技術者のサンプル問題(本番形式・解説付き)
基本情報技術者(経済産業省(IPA)・基本情報技術者試験(FE))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(80問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全2,160問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
プロジェクトのリスクへの対応で、ベンダに責任を移す契約条項を結ぶことは、どの対応に当たるか。
- 回避
- 低減
- 転嫁(正解)
- 受容
解説
損失の負担や対応の責任を他者へ移すのが転嫁である。保険を掛けることと同じく、リスク自体は無くならず、負担する先が変わるだけである。回避は原因になる作業や条件そのものを計画から外す対応である。低減は発生確率や影響を小さくする対策を打つ対応である。受容は対策を打たずに受け入れるか、予備費などを確保しておく対応である。
他の選択肢が誤りである理由
- 「回避」回避は原因になる作業や条件そのものを計画から外す対応である。
- 「低減」低減は発生確率や影響を小さくする対策を打つ対応である。
- 「受容」受容は対策を打たずに受け入れるか、予備費などを確保しておく対応である。
設問2
通信における CRC(巡回冗長検査)の説明として最も適切なものはどれか。
- 送信データを暗号化して第三者による盗聴を防止する
- 生成多項式で割った余りを付加して誤りを検出する(正解)
- 誤りを検出するだけでなく、誤りビットの位置を特定して受信側で訂正する
- 冗長な符号を取り除いてデータを圧縮し、伝送に必要な回線容量を削減する
解説
CRC はビット列を生成多項式で除算した余り(検査値)を付加し、受信側で同じ除算を行って誤りの有無を判定する誤り検出方式である。CRC は誤り検出のための符号であり、機密性を守る暗号化の機能はもたない。誤りビットの位置を特定して訂正するのはハミング符号などの誤り訂正符号である。CRC は誤りの検出にとどまり、訂正は再送で行う。CRC は検査値を付加するので伝送量はむしろ増える。圧縮とは目的も仕組みも異なる。
他の選択肢が誤りである理由
- 「送信データを暗号化して第三者による盗聴を防止する」CRC は誤り検出のための符号であり、機密性を守る暗号化の機能はもたない。
- 「誤りを検出するだけでなく、誤りビットの位置を特定して受信側で訂正する」誤りビットの位置を特定して訂正するのはハミング符号などの誤り訂正符号である。CRC は誤りの検出にとどまり、訂正は再送で行う。
- 「冗長な符号を取り除いてデータを圧縮し、伝送に必要な回線容量を削減する」CRC は検査値を付加するので伝送量はむしろ増える。圧縮とは目的も仕組みも異なる。
設問3
IT サービスマネジメントにおける可用性管理の活動として適切なものはどれか。
- 利用者からの問合せを受け付け、一次回答と記録を担当する
- 本番環境へ変更を適用する際の作業手順と、失敗したときの切戻し手順を承認する
- 将来の業務量を予測し、必要な処理能力と資源を計画する
- 合意した稼働時間を満たせるよう構成を設計し、停止時間を測って改善する(正解)
解説
可用性管理は合意したサービスの稼働水準を満たすために、単一障害点の排除や冗長化を設計し、実績の停止時間を測定して改善する活動である。問合せの受付と一次回答はサービスデスクの活動で、稼働水準の設計と測定を担う活動とは役割が異なる。変更の手順や切戻し手順の承認は変更管理の活動に当たる。将来の業務量を予測して資源を計画するのはキャパシティ管理の活動で、扱う指標が処理能力の側にある。
他の選択肢が誤りである理由
- 「利用者からの問合せを受け付け、一次回答と記録を担当する」問合せの受付と一次回答はサービスデスクの活動で、稼働水準の設計と測定を担う活動とは役割が異なる。
- 「本番環境へ変更を適用する際の作業手順と、失敗したときの切戻し手順を承認する」変更の手順や切戻し手順の承認は変更管理の活動に当たる。
- 「将来の業務量を予測し、必要な処理能力と資源を計画する」将来の業務量を予測して資源を計画するのはキャパシティ管理の活動で、扱う指標が処理能力の側にある。
設問4
共通フレームを利用する目的として適切なものはどれか。
- 開発の各工程で作るべき成果物の様式を統一し、記入例まで定めること
- 採用する開発モデルをウォータフォールに統一し、工程の逆戻りを防ぐこと
- 取得者と供給者が同じ用語と作業の枠組みで意思疎通できるようにすること(正解)
- 組織の開発プロセスの成熟度を 5 段階で評価し、水準を認定すること
解説
共通フレームはソフトウェアのライフサイクルに現れる作業を共通の用語と枠組みで定義した規格で、取得者と供給者の間の認識の食い違いや契約上のもめごとを減らすことを狙う。成果物の様式や記入例までは定めておらず、何を作るかは各組織が実情に合わせて決める前提になっている。特定の開発モデルへ統一するものではなく、反復型やアジャイルを含むさまざまな進め方に合わせて使える枠組みになっている。成熟度を段階で評価して水準を示すのは CMMI の役割で、共通の枠組みを定める規格とは目的が異なる。
他の選択肢が誤りである理由
- 「開発の各工程で作るべき成果物の様式を統一し、記入例まで定めること」成果物の様式や記入例までは定めておらず、何を作るかは各組織が実情に合わせて決める前提になっている。
- 「採用する開発モデルをウォータフォールに統一し、工程の逆戻りを防ぐこと」特定の開発モデルへ統一するものではなく、反復型やアジャイルを含むさまざまな進め方に合わせて使える枠組みになっている。
- 「組織の開発プロセスの成熟度を 5 段階で評価し、水準を認定すること」成熟度を段階で評価して水準を示すのは CMMI の役割で、共通の枠組みを定める規格とは目的が異なる。
設問5
ソリューションビジネスにおけるシステムインテグレーションサービスの説明として適切なものはどれか。
- 業務で使う汎用のソフトウェア製品を、手を加えないままの形で複数の顧客へ販売する
- 企画から構築・運用までを一括して請け負い、システム全体をまとめ上げる(正解)
- 利用者の要員を客先へ派遣し、指揮命令を受けて作業を行わせる
- 情報機器が故障したときに交換部品を供給し、現地での修理の作業だけを請け負う
解説
システムインテグレーションサービスは、企画・要件定義・設計・構築・運用までを一貫して請け負い、複数の製品やサービスを組み合わせて課題を解決する形態を指す。汎用ソフトウェア製品をそのまま販売する形はパッケージ販売であり、個別の課題に合わせて全体をまとめる役割とは異なる。要員を派遣して指揮命令を受けさせる形は労働者派遣に当たり、成果物の完成に責任を負う請負とは契約の性質が違う。交換部品の供給と修理だけを請け負う形は保守サービスで、システム全体を構築する役割とは範囲が異なる。
他の選択肢が誤りである理由
- 「業務で使う汎用のソフトウェア製品を、手を加えないままの形で複数の顧客へ販売する」汎用ソフトウェア製品をそのまま販売する形はパッケージ販売であり、個別の課題に合わせて全体をまとめる役割とは異なる。
- 「利用者の要員を客先へ派遣し、指揮命令を受けて作業を行わせる」要員を派遣して指揮命令を受けさせる形は労働者派遣に当たり、成果物の完成に責任を負う請負とは契約の性質が違う。
- 「情報機器が故障したときに交換部品を供給し、現地での修理の作業だけを請け負う」交換部品の供給と修理だけを請け負う形は保守サービスで、システム全体を構築する役割とは範囲が異なる。
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