結論:IT中途でもWEBテストは普通に出る。新卒との違いを押さえれば対策は短くて済む
「IT業界の中途採用ならWEBテストは免除されるだろう」── これは半分正解で、半分外れです。実態は、応募先の規模と種類によるというのが正しい表現です。
| 応募先 | WEBテストの有無 |
|---|---|
| 大手SIer・JTC・通信キャリア・金融系IT子会社 | ある(ほぼ全社) |
| メガベンチャー・上場Web企業 | ある(多くの場合) |
| スタートアップ・受託開発・小規模SES | 無いことが多い(コーディングテスト中心) |
| 外資IT | コーディングテストやケース面接中心、SPIは少なめ |
つまり、規模の大きい会社ほどWEBテストは残っています。コーディングテスト1本で全部済むのは、Web系の一部だけと考えておくのが安全です。
IT中途でよく出るWEBテスト3種
中途でぶつかる頻度の順番は次のあたりです。
1. SPI(リクルート社)── 中途は SPI-G
新卒で課されるSPIは「SPI-U(University=大学生向け)」、中途は「SPI-G(General=一般向け)」が使われます。
| 項目 | SPI-U(新卒) | SPI-G(中途) |
|---|---|---|
| 言語問題 | 語彙・文章理解中心 | 語彙・文章理解+ビジネス文書(やや実務寄り) |
| 非言語問題 | 速度算・場合の数・推論など中学〜高校受験レベル | 損益算・料金計算・割合が新卒より多め |
| 性格検査 | あり(学生視点の質問) | あり(社会人視点の質問に変わる) |
| 所要時間 | 約65分(テストセンター) | 約65分 |
問題のレベル自体は新卒SPIから大きく変わりません。頻出領域が「実務で使う計算」に寄るのが中途の特徴です。
2. 玉手箱(日本SHL社)
大手SIer・金融系・大手Web企業で頻出。SPIより1問あたりの時間が短く、形式の慣れが点数を分けるタイプです。
- 計数:四則逆算・図表の読み取り・表の空欄推測
- 言語:論理的読解(GAB形式)・趣旨判断・趣旨把握
- 英語:論理的読解・長文読解
新卒・中途で形式が大きく変わらないので、新卒時代の対策本がそのまま使えるのは玉手箱です。
3. TG-WEB(ヒューマネージ社)
外資コンサル系・大手の一部で使われます。問題の難易度が高く、独学で初見対応は厳しいタイプ。応募先がTG-WEBを使うと分かったら、専用の対策本を1冊やってください。
中途SPI(SPI-G)の特徴 ── 3つだけ押さえる
SPI-Gで押さえるべきは3点です。
- 計算が「お金の計算」に寄る:割引・利益率・損益・料金プランの比較などが新卒より多めに出ます。電卓を使わず、暗算と筆算で素早く処理できる練習が要ります
- 性格検査が「社会人視点」に変わる:「学生時代の経験」ではなく「前職での行動・判断」を聞く質問になります。前職での失敗・成功を、A or B の二択でブレなく答えられるように整理しておくこと
- テストセンター・WEBテスティング・インハウスCBT の3形態:会場形式によって持ち物・所要時間が変わります。応募先からの案内を必ず確認してください
対策の進め方 ── IT中途なら最短2週間
新卒時に一度SPIを受けた経験がある人なら、2週間〜1か月で十分間に合います。
- 応募先がどのWEBテストを使うか調べる(転職会議・OpenWork・口コミ)── 1週目
- 該当する対策本を1冊だけ買う(SPIなら『最新最強のSPIクリア問題集』系、玉手箱なら『8割が落ちる玉手箱』系)
- 計数・非言語を中心に1周回す ── 1〜2週目
- 性格検査は本番1〜2日前に確認(やり込まない。設問の癖だけ把握)
- 本番3日前に模試形式で1回通す(時間配分の感覚を作る)
新卒の時のように3か月かける必要はありません。1冊を集中して回せば足ります。
「コーディングテストがあるのに、WEBテストも?」
両方ある会社は実在します。特に大手SIer・通信キャリアの技術職採用では、WEBテスト → コーディングテスト → 技術面接と3段階あるパターンが残っています。
ただ、コーディングテストの比重が高い会社では、WEBテストはあくまで足切り。8割取れれば通過します。満点を狙う勉強は不要で、苦手分野だけ潰せば足ります。
WEBテストで落ちないための「最低ライン」
中途のWEBテストで実際に求められる得点率は、おおむね次のレンジです。
| 応募先 | 求められる得点率の目安 |
|---|---|
| 大手SIer・金融IT・通信キャリア | 7〜8割 |
| メガベンチャー・上場Web企業 | 6〜7割 |
| コーディングテスト併用の技術職採用 | 5〜6割(足切り) |
満点を狙う必要はありません。応募先のレンジを知っておくと、対策にかける時間を間違えずに済みます。
中途・第二新卒のWEBテスト全体像
応募先別の傾向・対策の優先度・受験形式の見分け方など、中途のWEBテスト全体の進め方は別記事にまとまっています。
中途採用・第二新卒のWEBテスト対策ガイド ── WEBテストに不安があれば、まずこちらで全体像を掴むのが早いです。
資格道場の使い方 ── WEBテスト通過後の入社前資格にも
資格道場はWEBテストの対策本そのものは扱っていませんが、**IT中途で内定が出た後、入社前に取っておくと配属直後にラクになる「クラウド入門資格」**の問題集を提供しています。
- 第1回の模試は登録不要・無料で解けます ── まず手触りを確かめてからで構いません
- 各資格 386〜390問。Udemy並みの「回」単位で分割しているので、通勤・昼休みの細切れ時間でも進みます
- 解説は「エッセンスのみ」── 解説ごと頭に残る設計です
- 進捗はこの端末に自動保存(ログイン不要で続きから再開)
IT中途・第二新卒で配属先のクラウドに合わせて1本だけ取っておくなら、この順序が外しません。
- AZ-900(Azure Fundamentals) ── 大手SIer・金融IT・JTC・官公庁案件で主流
- AWS CLF(クラウドプラクティショナー) ── Web系・メガベンチャー・スタートアップで主流
- DP-900(Azure Data Fundamentals) ── データ職・分析職・DB寄り
- ITIL 4 Foundation ── 運用・保守・ヘルプデスク・PMO配属見込み
まとめ
- IT中途でもWEBテストは普通にある(特に大手SIer・JTC・通信・金融IT・メガベンチャー)
- 主要3種は SPI(SPI-G)・玉手箱・TG-WEB
- 中途SPI(SPI-G)の特徴は「お金の計算が増える・性格検査が社会人視点」
- 対策は2週間〜1か月で足りる ── 新卒時代より短期決戦
- コーディングテストと併用される会社では、WEBテストは8割取れれば通過
WEBテストの不安を消すと、面接・技術試験に集中できます。
※ 本記事は2026年6月時点の公開情報をもとに作成しています。試験仕様・問題傾向は改定されることがあるため、応募の前に必ず最新情報をご確認ください。