ITパスポートのサンプル問題(本番形式・解説付き)
ITパスポート(経済産業省(IPA)・ITパスポート試験(iパス))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録ですぐ解ける模試 第1回(100問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全1400問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
自社の内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)を4つの象限に整理して経営戦略を立案するために使う分析手法はどれか。
- PEST分析
- SWOT分析(正解)
- バリューチェーン分析
- アンゾフのマトリクス
解説
SWOT分析は、Strengths(強み)・Weaknesses(弱み)・Opportunities(機会)・Threats(脅威)を4象限に整理して戦略立案に活用する手法である。PEST分析はマクロ環境の外部要因のみを扱う点で異なる。
他の選択肢が誤りである理由
- 「PEST分析」PEST分析はPolitical・Economic・Social・Technologyの4つの外部マクロ環境要因のみを分析するもので、企業の内部環境(強み・弱み)は分析対象に含まない。
- 「バリューチェーン分析」バリューチェーン分析は製品やサービスが顧客に届くまでの一連の活動を連鎖(チェーン)で捉える手法であり、4象限で内外部環境を整理するものではない。
- 「アンゾフのマトリクス」アンゾフのマトリクスは「製品の新旧×市場の新旧」で成長戦略を分類するフレームワークであり、強み・弱み・機会・脅威を4象限に整理する手法ではない。
設問2
インターネット経由でソフトウェアの機能をサービスとして提供するクラウドサービスモデルはどれか。
- SaaS(正解)
- PaaS
- IaaS
- NaaS
解説
SaaS(Software as a Service)はソフトウェア機能をインターネット経由で提供するモデルであり、利用者はインストール不要でWebブラウザなどから使用できる。
他の選択肢が誤りである理由
- 「PaaS」PaaS(Platform as a Service)はアプリケーション開発用の実行環境(OSやミドルウェア等)を提供するモデルであり、完成したソフトウェアの機能をそのまま利用できるサービスではない。
- 「IaaS」IaaS(Infrastructure as a Service)はサーバやストレージなどのインフラリソースを貸し出すモデルであり、ソフトウェアの機能を直接提供するものではない。
- 「NaaS」NaaSはネットワーク機能をサービスとして提供するモデルであり、ソフトウェアの機能そのものを利用者に届ける形態ではない。
設問3
IT投資の経済的効果を評価するために、投資額に対する利益の割合を示す指標はどれか。
- KPI
- NPV
- IRR
- ROI(正解)
解説
ROI(Return on Investment:投資利益率)は、投資によって得られた利益を投資額で割った比率であり、IT投資の費用対効果を定量的に示す代表的な指標である。
他の選択肢が誤りである理由
- 「KPI」KPIは業績目標の達成度を測るための定量指標全般を指す用語であり、「投資額に対する利益の割合」という比率を定義する指標ではない。
- 「NPV」NPV(正味現在価値)は将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いた合計額であり、投資額に対する利益の「割合(比率)」を示す指標ではなく絶対額で評価するものである。
- 「IRR」IRR(内部収益率)はNPVをゼロにする割引率であり、投資評価に用いるが「投資額に対する利益の割合」という定義にはあてはまらない。
設問4
アンゾフの成長マトリクスにおいて、既存市場に新しい製品・サービスを投入する戦略を何というか。
- 市場浸透戦略
- 新市場開拓戦略
- 製品開発戦略(正解)
- 多角化戦略
解説
アンゾフのマトリクスでは既存市場×新製品の組み合わせを「製品開発戦略」と呼ぶ。既存市場×既存製品は市場浸透、新市場×既存製品は市場開拓、新市場×新製品は多角化に該当する。
他の選択肢が誤りである理由
- 「市場浸透戦略」市場浸透戦略は「既存市場×既存製品」の組み合わせであり、現在の製品をそのまま普及させる戦略で、新製品の投入は含まない。
- 「新市場開拓戦略」新市場開拓戦略は「新市場×既存製品」の組み合わせであり、既存製品を新たな顧客層や地域に展開する戦略で、新製品を作ることは含まない。
- 「多角化戦略」多角化戦略は「新市場×新製品」の組み合わせであり、新しい製品を新しい市場に投入する戦略で、既存市場への展開とは異なる。
設問5
販売・購買・製造・会計・人事など企業の基幹業務を統合して一元管理するシステムを何というか。
- CRM
- ERP(正解)
- SCM
- SFA
解説
ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業の基幹業務データを一元管理することで業務効率化や経営判断の迅速化を実現する統合型情報システムである。
他の選択肢が誤りである理由
- 「CRM」CRM(顧客関係管理)は顧客情報や購買履歴を管理して顧客満足度を高めるシステムであり、販売・製造・人事など企業全体の基幹業務を統合するものではない。
- 「SCM」SCM(サプライチェーン管理)は原材料調達から販売までの外部連鎖を最適化する手法であり、企業内の全基幹業務を一元管理するシステムとは目的が異なる。
- 「SFA」SFA(営業支援システム)は営業活動の効率化に特化したシステムであり、製造・会計・人事などを含む基幹業務全体を統合するものではない。
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