難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
GCP ACEのサンプル問題(本番形式・解説付き)
GCP ACE(Google Cloud・Associate Cloud Engineer(ACE))の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(51問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全503問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
Google Cloudのリソース階層において、組織(Organization)・フォルダ・プロジェクトの関係を説明したものとして最も適切なものはどれか。
- フォルダはあくまでプロジェクトの中に作成される子リソースにすぎず、プロジェクトより下位の階層に位置づけられる入れ子構造になっている
- 組織・フォルダ・プロジェクトはいずれも同列に扱われる独立した資源であり、互いに親子関係のような階層構造は一切持たない
- 組織を頂点とし、フォルダとプロジェクトを子リソースとして持つツリー構造で、フォルダの中にさらにフォルダやプロジェクトを含められる(正解)
- 1つのプロジェクトは、それぞれ独立した複数の組織ノードに同時に所属し、権限を横断的に共有することができる
解説
Google Cloudのリソース階層は組織を頂点として、フォルダ→プロジェクト→個々のリソースへとツリー状に連なります。フォルダはさらにフォルダを含むこともでき、部門やチームの構造を反映した整理に使われます。
他の選択肢が誤りである理由
- 「フォルダはあくまでプロジェクトの中に作成される子リソースにすぎず、プロジェクトより下位の階層に位置づけられる入れ子構造になっている」フォルダはプロジェクトより上位(組織とプロジェクトの間)に位置づけられる階層で、プロジェクトの中に作られる子リソースではありません。
- 「組織・フォルダ・プロジェクトはいずれも同列に扱われる独立した資源であり、互いに親子関係のような階層構造は一切持たない」組織・フォルダ・プロジェクトは親子関係を持つ階層構造であり、同列で独立した無関係のリソースではありません。
- 「1つのプロジェクトは、それぞれ独立した複数の組織ノードに同時に所属し、権限を横断的に共有することができる」1つのプロジェクトが所属できる組織は最大1つであり、複数の組織に同時に所属することはできません。
設問2
Compute Engineのマシンタイプファミリーのうち、コストとパフォーマンスのバランスを重視した汎用ワークロード向けで、一般的なWebアプリケーションやマイクロサービスに広く使われる、コスト最適化を意図したファミリーはどれか。
- M系列(メモリ最適化)
- C2系列(コンピューティング最適化)
- A2系列(アクセラレータ最適化)
- E2系列(汎用・コスト最適化)(正解)
解説
E2系列は汎用ワークロード向けにコストとパフォーマンスのバランスを重視したマシンタイプファミリーで、典型的なWebアプリやマイクロサービスに広く使われます。
他の選択肢が誤りである理由
- 「M系列(メモリ最適化)」M系列はSAP HANAなどのインメモリデータベースを想定したメモリ最適化ファミリーで、汎用ワークロードのコスト最適化を主目的とするものではありません。
- 「C2系列(コンピューティング最適化)」C2系列はゲームサーバーや高性能コンピューティングなど、コア当たりの処理性能を重視するコンピューティング最適化ファミリーです。
- 「A2系列(アクセラレータ最適化)」A2系列は機械学習の学習・推論など、GPUを必要とするワークロード向けのアクセラレータ最適化ファミリーです。
設問3
Compute EngineのVMインスタンス内部のメモリ使用率やディスクの空き容量など、ゲストOS内部の状態をCloud Monitoringで収集したい。そのために追加でVMへ導入すべきものはどれか。
- Ops Agent(正解)
- Cloud MonitoringはデフォルトですべてのゲストOS内部の値を追加設定なしに収集する
- BigQuery Data Transfer Service
- Cloud NAT
解説
CPU使用率などハイパーバイザーレベルの基本指標は自動的に収集されますが、メモリ使用率やディスクの空き容量などゲストOS内部の指標を集めるには、VMにOps Agentを導入する必要があります。
他の選択肢が誤りである理由
- 「Cloud MonitoringはデフォルトですべてのゲストOS内部の値を追加設定なしに収集する」ゲストOS内部の指標(メモリ使用率など)は、追加のエージェントなしには収集されません。自動的に収集されるのは、CPU使用率などホストレベルの基本指標に限られます。
- 「BigQuery Data Transfer Service」BigQuery Data Transfer Serviceは外部データソースをBigQueryへ定期的に取り込むサービスであり、VM内部の指標収集とは無関係です。
- 「Cloud NAT」Cloud NATはプライベートIPのみのVMに外向き通信を提供するネットワークサービスであり、モニタリング指標の収集機能は持ちません。
設問4
Cloud IAMにおいて、あるプリンシパル(メンバー)にリソースへのアクセス権を付与する設定の基本単位に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- プリンシパルという概念自体がCloud IAMには存在せず、事前定義された固定のロールの一覧だけでアクセス制御のすべてが完結する仕組みになっている
- ロールとプリンシパル(メンバー)の組み合わせを「IAMバインディング」と呼び、これにオプションでIAM条件を追加できる(正解)
- IAMバインディングにはロールを指定することができず、個々の権限(パーミッション)をバインディングへ1つずつ直接列挙して指定する必要がある
- IAM条件はすべてのバインディングにおいて必須の要素であり、条件式を1つも指定しないバインディングは作成できない仕様になっている
解説
IAMポリシーは、ロールとプリンシパル(メンバー)を結びつける「バインディング」の集まりで構成されます。バインディングにはオプションでIAM条件を追加でき、条件は必須ではありません。
他の選択肢が誤りである理由
- 「プリンシパルという概念自体がCloud IAMには存在せず、事前定義された固定のロールの一覧だけでアクセス制御のすべてが完結する仕組みになっている」IAMにはプリンシパル(メンバー)という概念があり、誰に権限を与えるかを表す重要な要素です。
- 「IAMバインディングにはロールを指定することができず、個々の権限(パーミッション)をバインディングへ1つずつ直接列挙して指定する必要がある」IAMバインディングは必ずロールを指定する仕組みで、個別の権限を直接バインディングに書くことはできません。
- 「IAM条件はすべてのバインディングにおいて必須の要素であり、条件式を1つも指定しないバインディングは作成できない仕様になっている」IAM条件は任意(オプション)の要素であり、条件を指定しない通常のバインディングも作成できます。
設問5
複数の部門(例: 営業部・開発部)を持つ企業がGoogle Cloudを利用する際、部門ごとにIAMポリシーや予算管理をまとめたい。この目的に最も適したリソース階層上の要素はどれか。
- サービスアカウント
- IAMカスタムロール
- ラベル(Labels)
- フォルダ(Folder)(正解)
解説
フォルダは組織内の部門やチームといった単位でプロジェクト群をまとめ、IAMポリシーや組織のポリシーを階層的に適用するための入れ物です。部門ごとの権限管理に適しています。
他の選択肢が誤りである理由
- 「サービスアカウント」サービスアカウントはアプリケーションやVMなどワークロード用のIDであり、部門単位でプロジェクト群をまとめる階層構造の要素ではありません。
- 「IAMカスタムロール」IAMカスタムロールは権限の組み合わせを定義するものであり、プロジェクトをグルーピングする階層構造とは別の概念です。
- 「ラベル(Labels)」ラベルはリソースにメタデータを付与して分類・検索やコスト集計に使う仕組みであり、IAMポリシーや予算を階層的にまとめる単位ではありません。
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